その人のお金の稼ぎ方は、ホロスコープで見ることができます。

 

まずは2ハウス。それから8ハウス。

そして6ハウスと10ハウス、金星と木星の状態を見るのと、バーテックス/アンチバーテックスを読みます。

バーテックス/アンチバーテックスについてはこちらで記事にしました。

 

具体的にどうするか?ということについて、あるいは需要があるのはどこか?ということについてはバーテックス/アンチバーテックスを見ることで分かりますが、もう少し漠然とした大枠のようなものはサビアンシンボルを読まずとも、ネイタルチャートを読むだけである程度は分かります。

 

2ハウスと8ハウスは対になっていますが、これは8ハウスでもたらされたものが2ハウスに流れ込んでくるから、または2ハウスを出すことによって8ハウスに入ってくるからという理由です。

どちらもお金のハウスとして注目されますが、金運そのものというよりは、継承されるもの、つまり人からもたらされるのか、それともリソースが自分の中にあるのかの違いです。

しかしいくらリソースが自分の中にあったとしても、それを出さねばお金が巡ってくることはありません。お金を稼ぐのにお金を出す必要はありませんが、バイトだろうと個人事業だろうと、時間や才能を差し出すことによってお金は入ってきます。不労所得は?と言われそうですが、例えば家賃収入のある物件を代々家が持っているのであればそういう家に生まれたことそのものが運の良さ=才能だし、印税生活をしているのなら本人がすでに何かを出した結果のその収入でしょう。印税と言えば作家さんなどが思い浮かびますが、当たり前ですがその才能によって人の感情を動かしたことによって収入が発生しています。この「感情を動かす」というのはとても大事です。

2ハウスと8ハウスから見ると5ハウスがスクエア関係になりますが、ここは感情の高ぶりでもあります。11ハウスは信用です。

その昔何かの本でホリエモンが「お金とは信用だ」と書いていましたが、まさしくこれが11ハウス的な考え方です。意味が分からないかもしれませんが、お金を借りる(8ハウス)で考えれば、本人に「いずれは返してくれるだろう」という信用があるから、お金を貸してくれる人が出てきます。相席スタートのケイちゃんは相方の山添に「彼にお金を貸すといいことをした気分になるんです」と話していたことがありますが、これは5ハウス側です。もちろん相方だからトンズラすることはないだろうという信用とともに、彼女は感情の高ぶり(いいことをした)を得られているわけです。

 

結局、お金を稼ぐためには信頼や信用と、相手に何かしらの感動を与えることが大事なわけです。バイトやパートなどであったとしても、その時間「お手伝いしてくれて助かったよ、ありがとう」が時給としてやってくるわけです。また同時に、「これぐらいはやってくれるよね」という暫定的な信用でもあるでしょう。

 

 

天体で言えば、金星と木星を見ます。

金星も木星もどちらも社交性や人との関係性を表すものであることは言わずもがなですが、だからつまり、お金とは人を介して流れてくるということですね。

例えば金星がアフリクトしている人はあまり金運が良くないなどという言葉を見かけることがありますが、そうではありません。アフリクトしているということは、意識がそこに向きやすいので(というかアフリクトという言葉自体があまり好きではないのですが)試行錯誤ができるということでもあります。

ただし、金星はお金のことだけではなく社交性や享楽的なことも示すので、何もかもが金運に出るとは限りません。恋愛に出る人もいれば、趣味に出る人もいます。その金星がどこにあるのかも大事です。

また、金星はどこに使うと良いか?ということも示されています。これは2ハウスのルーラーが飛ぶ先ということでも言えるのですが、正しく使えば正しく巡ってきます。浪費とはわけが違うのです。体力がありあまっていて、日中2時間ぐらいしか働いていなくて収入が少なく、何もしない時間がたくさんあるような人が家事代行サービスを頼むのは浪費です。でも、日中12時間ぐらい働いている社長が広いおうちに住んでいて収入も十分ある、でも時間がないというのであれば家事代行サービスを頼むのは正当な出費でしょう。家を整えるということで例えると分かりやすいので例に出しましたが、それ以外のでも同じようなことが言えます。この、浪費かそうでないか?というのは、金星のあるハウスである程度判断ができるし、またほとんどの人は無意識にそのハウスのことにお金を使っています。これは鑑定をしていても、あるいは生徒さんに聞いてみても思います。

また、お金を使うということにおいては火星もあるかもしれません。火星は獲得の星なので、その火星がどこにいるかで何を獲得したいか?を考えるのですが、私の場合は2ハウスにありますから、そのまま「金銭を獲得したい」と読むことができます。ただしそのリソースを使うことにもなりますから、よく言われるのは「体力仕事が向いている」とネイタルチャートだけを読む人には言われます。話はそんなに単純ではないので決めつけるわけにはいかないのですが、ただ精力的に働くという点では確かにそうかもしれません。私の場合は冥王星がスクエアになっているのでなおさらです。

 

木星は社会性を表すものですが、やはり人から流れてくることを考えれば、より多くのお金を表すのは木星です。短期的な金運を見るには金星だけを見る、または金星にかかるトランジットのアスペクトを考えるだけで良いのですが、木星はそうではありません。巡り巡って本人の資産になるもの、という考え方です。だからいくら木星だけが恵まれた状態であっても、分かりやすいものだと2ハウスに入っていたりしたとしても、=即お金、ということにはなりません。でも長い目で見たときに、「お金あるよねぇ」という評価になるのです。若いうちは特に、発揮されにくいかもしれません。それは、木星のルーズさ、大雑把さが出てしまって金勘定が苦手というか、あまり考えずに「ま、いっか」と使ってしまうことにも原因があります。

2ハウスは得るものも示しますが、使うものも示します。

本来2ハウスというのは本人がもともと持っている才能を示すのであって、使わなければそれは人の目に才能とは映らないからです。

もし、大谷翔平が「いや、僕は野球はあんまり…」と言って彼の恵まれた体格や体力、運動センスを使わなかったらただの大きい人です。だから、2ハウスのカスプルーラーがどこに飛んでいるかで、使う先が分かるのです。

2ハウスに天体が入っていない人もいるでしょうが(実際、例に出した大谷翔平は何も天体は入っていません)、小惑星でも何でもいいから入っているものを探せば、それがその人のリソースとなり得るものです。

 

私の例ばかりで恐縮ですが、私の木星は3ハウスに入っていて、まぁ出方としてはどうしても3ハウスは弱いのですが、でも私は「しゃべる仕事」をしていますから、そういう意味で収入につながっています。ただの事務仕事だった時でも、会社の人と事あるごとにおしゃべりして仲良くして、それだけでいい思いをしていたのに辞めるときには「本当に辞めるの?」と慰留をされていました。これはもはや仕事云々の話ではなく、「話せなくなるのが寂しい」と言ってもらえていたからです。実際、今でも過去いた会社の人と遊びに行くことはありますし、いつも向こうから誘ってくれます。自慢をしたいわけではなく、弱い3ハウスでさえこのように出るのですから、ほかのアンギュラーやサクシデントのハウスに木星が入っている人であれば尚のこと、木星の恩恵は大きいと言えるのです。

そういう意味で言えば、企業勤めであっても起業していても、必ず木星は何らかをもたらしてくれるということが分かると思います。

 

6ハウスと10ハウスについては、直接的にお金を稼ぐこととは関係ないですが、それでも「働く」ということを考えれば、つまり不労所得がある人以外は関係ある部分です。それは専業主婦であったとしても同じです。

6ハウスには雇用という意味が(古典にはありませんが)あります。これは自発的に働くというよりも、働かざるを得ない状況を示します。何か困ったことが起きたとき、問題が起きたときに自分の人生や自分自身の在り方を阻害するものとして現れることが多いので、その対処を迫られるのが6ハウスです。

では、現代的6ハウスでの「問題」とは何かというと、明日の生活に困ることでしょう。

よっぽどの田舎でない限りは物々交換は成立しませんから、何かを手にするために必ずお金を通さなければなりません。そうした時に、そのために何ができるのか?ということを見るのが6ハウスです。

自分が生きていく以上は、という意味での義務でもあるし、6ハウスに天体が多い人は「義務」という言葉に嫌悪感を示す人が多いのですが、社会に対する義務というよりも(もちろんその意味もあります。ディセンダント側なので)自分が生きていくための、身を立てるためにできること、やるべきことを示すわけです。言ってみれば自分に対する義務です。6ハウスの中には日常生活という象意もありますが、これは自分を生かしていくための毎日のルーティンですよね。その中に勤労という意味もあると考えれば、そこまで嫌な気もしないのではないでしょうか。つまり、自分が必要な分を得られるだけ働けば良いということになります。

さらに6ハウスは物理的な環境も示しますから、毎日どのような環境ならいてもいいと思えるのかを見ておくべきです。

そのような環境で初めて、自分の才能は生きるのですね。2ハウスの才能のハウスから数えて5ハウス目にあたるので、才能を才能として発揮するための部屋が6ハウスになるということです。

 

さらに10ハウスは、6ハウスから見て5ハウス目ですから、6ハウスでの日常生活や勤労の態度やそのための環境がどう発揮されたかを示す、つまりここが社会的な立場を示すということになります。10ハウスも直接的に金銭とは関係ありませんが、逆に10ハウスのカスプであるMCを見れば、本人が示したい社会での面を知ることができますから、当面の目標や目的は分かるわけです。私はMC天秤座でこのルーラーは11ハウスに飛んでいますから、誰にとっても公平である判断をすることこそが、MCの目指す社会性ということになります。

そしてもっと言えば、この10ハウスで得た社会的地位はやがてそれ自体が才能として蓄えられていきます。お金や社会的地位を与えられることは即ち実績になるので、さらに自分の才能を磨いていくことができるわけです。だから2ハウスは10ハウスから見て5ハウス目に当たります。太陽の動きだけを見れば2ハウスから10ハウスに行き、そこから6ハウスに行くので相互作用があると考えても良いかもしれません。

つまり才能(2ハウス)が認められた(10ハウス)からその環境や日常生活を送る(6ハウス)だけのリソースが用意される、という考え方です。

 

 

各ハウスに天体がない人もいるかもしれませんが、そういう人はそのハウスが課題ではないということです。ではそのハウスをどう読むかというと、そのハウスのカスプルーラーがどこに飛んで、どのような状態であるかを読みます。

例えば私は10ハウスにも6ハウスにも天体がありませんが、これらのルーラーは11ハウスに飛んでいて、木星とトラインになっています。この場合はやはり社交性を発揮することによってお金が間接的ですが流れ込んできて、さらに流れ込んできたものは好きなことに使う、という流れが分かります。11ハウス的なことに使いやすいというのは、集まりがあるならその接待交際費、あるいはそこに行くまでの交通費、あるいは金星なので服飾費ということになるでしょう。自分のために着飾りたいのではなく、その場が変な空気にならないようにという意味での服飾費です。MCは天秤座ですから、奇抜な格好はしづらいし、目立たなくとも変ではない、あるいは貧乏くさくない格好をすることが肝要になってくるわけです。

 

 

という感じで見ていけば、どんな人でもホロスコープチャートから自分のお金の稼ぎ方は分かると思います。

自信がないとか、自分のことを客観的に見ることができているかどうか不安…という方は鑑定にお越しくだされば客観的に見た星の要素をお伝えはしますが、「自信がない」からやらないというのは、もっとお金を稼ぎたいと考えるのであれば甘えにしかなりませんから、どうぞ積極的に、自分で「こんなことやっていいのかな?」と思うぐらいに振り切ってやった方が案外簡単にお金は稼げます。

 

 

長くなったのでこの記事は定期的にアップしたいと思います笑い泣き

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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