原題:True Story(2015年)
評価:★★★☆☆
【STORY】
ニューヨークタイムズの記者マイケル・フィンケルは、話題となった記事を捏造していたことが発覚し解雇されてしまう。ある日、妻子殺害事件の容疑者クリスチャン・ロンゴが自分の名をかたって逃亡していたことを知ったマイケルは、記者としての名誉挽回を狙って取材を開始する。無実を主張するロンゴとの面会を重ねるうちに、彼と奇妙な信頼関係を築いていくマイケルだったが…。
【CAST】
ジョナ・ヒル
ジェームズ・フランコ
フェリシティ・ジョーンズ
ロバート・ジョン・バーク
グレッチェン・モル
etc,,,
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のジョナ・ヒルと「127時間」のジェームズ・フランコが共演し、元ニューヨーク・タイムズ記者マイケル・フィンケルが殺人犯クリスチャン・ロンゴへ取材した実話に基づいたサスペンス。
ブラッド・ピット製作総指揮。日本では劇場未公開。
たまにこういう社会派の実話の映画を観たくなる時があるのですが、これが実話なのかと。事件の内容が凄惨すぎて。本当に犯人なのかそうではないのかっていう中盤くらいまでどっちつかずな感じが先が気になる感じでよかった。
ロンゴが記事を書くことに積極的だったのもなんか気になった。二重否定という曖昧さが映画の中に溢れているのとか最後のウインクとかちょっとぞわってした。
「読者が見たいものを記者は書くほうが」っていうのはわかるけど捏造はね、信頼を失くすから。一瞬で亡くして一生背負うのはきついけど、殺人犯の話を独占でまた上り詰めよとか欲をかくのもよくないわけで。
裁判で「妻が子供を殺して許せなくて殺してしまった、他の二人の子も自分が殺したかもしれない。」とか最後マイケルがこういう可能性はあるか?って聞いたら「あるかもしれない」って良くもまぁそんな最低な嘘がつけるなって。かもしれないってなんだって話だし、ロンゴは実際家族全員を殺害してるわけだし。
マイケルの妻のジルがとても逞しい感じの人で、ロンゴに直接真実は明るみになる!って迫るところは迫力あったね。エンドロールでは実際の写真なんかも出てきましたがロンゴが普通にハンサムでびっくり。
物語は結構淡々としてるけどたるむ感じもなく最後まで引き込まれました。