アンチクライスト | Let's watch a movie, shall we?

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映画は娯楽のみにあらず

感じることは人それぞれ、それって素晴らしい

2009.02.16~ Blog開始

原題:Antichrist(2009年)

評価:★★★☆☆

【STORY】

愛し合っている最中に息子を事故で失った妻(シャルロット・ゲンズブール)は罪悪感から精神を病んでしまい、セラピストの夫(ウィレム・デフォー)は妻を何とかしようと森の中にあるエデンと呼ぶ山小屋に連れて行って治療を試みるが、事態はますます悪化していき……。(シネマトゥデイ)


【CAST】
シャルロット・ゲンズブール

ウィレム・デフォー

ストルム・アヘシェ・サルストロ

etc,,,

 

息子を事故で失った夫婦が深い悲しみと自責の念にさいなまれ、森の中の山小屋に救いを求めて迷走する姿を描くエロチック・スリラー作品。

 

 

ダンサー・イン・ザ・ダーク』の鬼才ラース・フォン・トリアーが、主演にシャルロット・ゲンズブールとウィレム・デフォーを迎え、絶望のふちに追い込まれた夫婦の苦悩とてん末を過激で大胆な描写を交えて描く。第62回カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞したシャルロットの熱演に圧倒される。

 

プロローグと4章の本編とエピローグで構成されている。製作はデンマークを筆頭に、ドイツ、フランス、スウェーデン、イタリア、ポーランドの映画会社が行った。

 

話の導入がとても好み。映像は白黒でスローモーション。ヘンデル作曲のオペラ「リナルド(私を泣かせてください Lascia ch’io pianga)」の曲が流れる中で幸せな瞬間と哀しい出来事が混ざり合うこの始まりはがっつり引き込まれます。

 

 

でも思っていた以上に過激描写のすごい映画でした。もう観てて痛々しすぎて思わず顔歪んだ。修正あり版で観てのこれなのでドストレートなやつ観てたら私もう観るの限界!ってなってたと思うくらいに過激。ラース・フォン・トリアー監督作品はこれで見るのは3つ目だけど毎度ショッキングだなぁ~と。

 

ウィレム・デフォーの深い愛がすごいなぁと思うのだけど、妻の異常性が露わになってからはさすがに自分の命の危険を感じちゃうよねって。しかも息子に虐待をしていたこと、実は窓の淵にいたのに気付いていたこととかもうね!!

 

最悪な結末だわぁって思わずにはいられないけど、かなり見ごたえある鬱映画でした。いつか鬱映画最終章となる『ニンフォマニアック』も観てみようと思います~。

 

 

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