原題:Joker(2019年)
評価:★★★★☆
【STORY】
孤独で心の優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)は、母の「どんなときも笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を心に刻みコメディアンを目指す。ピエロのメイクをして大道芸を披露しながら母を助ける彼は、同じアパートの住人ソフィーにひそかに思いを寄せていた。そして、笑いのある人生は素晴らしいと信じ、底辺からの脱出を試みる。(シネマトゥデイ)
【CAST】
ホアキン・フェニックス
ロバート・デ・ニーロ
ザジー・ビーツ ソ
フランセス・コンロイ
マーク・マロン
ビル・キャンプ
etc,,,
『ザ・マスター』『ビューティフル・デイ』などのホアキン・フェニックスが、DCコミックス『バットマン』に登場する最強の悪役(スーパーヴィラン)ジョーカーを演じたスリラー映画。
大道芸人だった男が、さまざまな要因から巨悪に変貌する。『ハングオーバー』シリーズなどのトッド・フィリップスがメガホンを取り、ジョーカーが誕生する経緯を描く。
オスカー俳優ロバート・デ・ニーロらが共演。『ザ・ファイター』などのスコット・シルヴァーがフィリップス監督と共に脚本を担当。第76回ヴェネツィア国際映画祭で最優秀作品賞にあたる金獅子賞を受賞した。
話題の新作を仕事終わりに観てきました!!R指定されてるだけあって結構残酷な描写がありますね。そしてダークな雰囲気が終始漂ってる映画でした。
人の心はこうして歪んでいってしまうのかなって思ったし、観ていてなんかいたたまれない気持ちになった。アーサーが置かれている状況とか境遇とか全てが不遇すぎて・・・。
最初笑ってるのか泣いてるのかわからなかったけど、極度に緊張したり不安になったりすると笑ってしまうのね。そういう病気ありそう。冒頭からボード奪われるは子供に暴行受けるわ、本当になんでこんな仕打ちを受けなきゃいけないんだろうって思う。
お母さんの精神病に関するところなんかもうこれ以上彼を不幸にしないで~!!ってなった。悪への道は何がきっかけになるかわからないけどこれはつらい。
主演を務めたのはホアキン・フェニックス。『スタンド・バイ・ミー』のリヴァー・フェニックスの弟。この映画の撮影にあたって約4ヶ月で23キロ以上の減量をしました。痩せるとあんなに人相変わっちゃうんだってくらい変わっててびっくり。俳優ってすごいって思ったし、俳優魂ですね。
最後の自分の血でまた笑顔の顔を作るところは良い意味でぞわっとした。そして幼き日の両親殺されたあの場面もしっかり描かれていて感激。
なかなかな衝撃作なもんで、『ダークナイトライジング』上映中に起きた銃乱射事件と同じことが起きるのではと懸念されたことも納得。貧困っていうことだけではない社会問題がひしひし伝わってきました。思った以上にジョーカーの誕生が深かったです。