№1 七色仮面のピアニスト《ドン・ランディ(p)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

音譜ご訪問ありがとうございます。
 ジャズピアノ「ドン・ランディ」のレコード紹介です。音符

 

時にO.ピーターソン、にW.ケリーで。

時に安っぽく、に枯れて・渋くジャズる。

とはいえ、ダイナミックに「んるん」と。

 

一句

 “七色の 面演じる ピアニスト”

国内盤ヴァーブ(23MJ 3393)

①『ホェア・ドゥ・ウィー・ゴー・フロム・ヒアー』(62)
《Where Do WE Go From Here?/Don Randi》
ドン・ランディ(p)、リロイ・ヴィネガー(b)、

メル・ルイス(ds)。

 

《Oscar Peterson(p) Blog紹介》

⑧『Travelin' On』(69)№8 聴かせ所!ぼけた・ゆるい?

 

《Wynton Kelly(p) Blog紹介》

⑦『Smokin' At The Half Note』№7 音を失くしたケリー節


乾き切った、重くはないベースの音。
でかいウッドベース本体のきを感じる。

少し硬質で「ザッ・ザッ・ザァ」。

ワイヤブラシ1本1本の摩・こすれ音。
「カツ~ン」スティックをぶつけるシンバル音。

 

硬さは気にはなるが、がさつっぽいピアノ。
ポリドール国内盤でありながら、々しさに驚いている。

さて、ランディのピアノプレイだが。
時に安っぽい、ポップス仕立ての弾き方。
時に枯れた味わいで、渋くジャズるピアノ。

曲により々な顔色を伺わせる。


時に、オスカー・ピーターソン(p)であったり。

ウィントン・ケリー(p)で、あったりもする。
良くいえば面的で、何でも出来る風のテクを光らせる。

 

 一句

 “七色の 面演じる ピアニスト”


とはいえ、ランディ「らしさ」ってあるのか?
良く聴けば、ハンマーで叩くような鍵盤タッチ。
歯切れ良くイナミックに、打ち鳴らしていく。
ただ、安っぽいフレーズ展開が気にはなる。

「入門向け」、そんな風に聴けば良いかも。
特に「Autumn Leaves」は、そのど真ん中だ。
弾むピアノタッチで、楽しく入ってくるテーマ。
「るんん・きらきら」アドリブだって、浮き浮き。


枯葉舞い散る寂しさ、そんな風情のピアノ。

そんなの「んでけ~」って仕上がりのランディです。
 

音譜 「るんるん・きらきら」、枯葉ではなく「新」舞い上る仕上りです。