(続)№5 今ここに誕生、最高傑作《ソニー・ロリンズ(ts)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

音譜ご訪問ありがとうございます。
 ジャズサックス「ソニー・ロリンズ」のレコード紹介です。音符


大らかな曲調に、ローチの「技」が彩りを。

のアドリブ構成力、ロリンズ・今ここに。

この1枚聴いたら、他にはらぬ・・・と。

 

一句

 “傑作や 彩る棒 小技テク”

⑤『サクソフォン・コロッサス』(56)
《Saxophone Colossus/Sonny Rollins》
ソニー・ロリンズ(ts)、トミー・フラナガン(p)、

ダグ・ワトキンス(b)、マックス・ローチ(ds)
 

《Sonny Rollins Blog紹介》

④『Tenor Madness』(56)№4 ひょんな出会いで名盤に

 

《Max Roach Blog紹介》

②『Speak,Brother,Speak!』(63) №2 小細工不要!叩き出せ


何年振りか、このレコードを目にするのは。
安らぎのジャズの故に還ったような。
ほっとする安心感で、聴かせてくれる。


太く・明るく・大らかに、テナーが轟く。
「St.Thomas」のメロディーが青空を駆け昇る。

そして、羽ばたきを舞う。


「やっぱりいい曲だ、いい演奏だ」。

と、聴く度にかな心地にさせてくれる。

特に「いいねぇ~」と思うのは、ローチのドラム。
単純・単発で叩かれるドラムではある。
カリプソのリズムがることもなく、リズミカルに刻まれていく。


針を下すや、ゆったりとドラムソロが響く。

これがロリンズの最高作、だとアピールしてくるようだ。

大らかなテナーの曲調に、彩を創り込むのは。
ローチの「技」を効かせたテク。

工夫を凝らした繊細な小技にハッとさせられる。

ドラムソロは「スネア」ONで、たな展開に。

ゆったりテナーは、一揆に盛上げフェイズに。
激テナー&発破掛け捲りのドラムで、湧きに沸く。


鮮やかな色の創込みを、ドラムが牽引する。
即興のスリルが「ひしひし」と伝わってくる。
あえて、ローチ&ロリンズの凄さを思い知った。

 

 一句

 “傑作や 彩る棒 小技テク”

 

所有のロリンズ約30枚で、ベストワンの1枚。
こんなプレイは、何度練習したら出来るのか。
と、つい・・・素人なりに思ったりもする。
まさに、究のアドリブ構成力と言いたい。

 

音譜 何度聴いても、やっぱ「素らしい」としか言いようがありません。