№1 「ぬめぇ~」 なめくじか?《ロン・カーター(b)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

音譜ご訪問ありがとうございます。
 ジャズベース「ロン・カーター」のレコード紹介です。音符

 

強さを誇示しない、「ぬめぇ~」のベース音!

“筋肉でいい音はしない、力をきスナップで!

弦を重力にまかせ、引っってもらう!(Ron)”

一句

 “「ぬめぇ~」と 地を這うベース めくじか”

①-1『スパニッシュ・ブルー』(74)
《Spanish Blue/Ron Carter》
ロン・カーター(b)、ビリー・コブハム(ds)、

ジェイ・バーリナー(g)、ラルフ・マクドナルド(perc.)、ヒューバート・ローズ(fl)、

ローランド・ハナ(p)。

①-2 ベーシスト鈴木良雄 著

「人生が変わる55のジャズ名盤入口」

《ジャズベース blog紹介》

①『Buster Williams』(17) №1 2017年!「ときめき」の正統派

②『Richard Davis』(77) №2 儲かる??with 弘田三枝子

 

74年ヴァン・ゲルダー録音。

CTIレーベルのオリジナル盤で聴いている。
60年代と異なる々しさに驚く。

エッジが立ち・強い音がで飛び込んでくる。

ドラム・フルートが眼前で鳴り響く。
特にベースが強調され、しつこいほど地を這う。

ただ、ロンのベース・音質がいだ。
「ぬめぇ~」と柔かく伸び、弦をはじく力強さが無い。

好きなのはP.チェンバースの音。

私にとっては真のベーシストといえる。
そんなロンの個性を巧く現す、ベーシスト鈴木良雄さん。


ロンカーターに一度レッスンを受けた様子を書かれている。
「人生が変わる55のジャズ名盤入口」(要約)

 

語 ロン・カーター
“  筋肉で弾いてもいい音はしない。
 力をきスナップを効かせる。
 弦を重力にまかせて引っ張ってもらう。”

「ぬめぇ~」の音質はこんな奏法だからか。
と、素人なりの納得をする。

力強いフルートが切れの良いドラムの8ビートでスパニッシュする。
ロンの粘っこいベースが土台を支える。
どでかい「めくじ」が地を這うように。

 一句

 “「ぬめぇ~」と 地を這うベース めくじか”


ロンのリーダ作は少ない。

役タイプの性格だからか?
名盤はやはり名盤での脇役に多い。

 

音譜 強さを誇示しない「ぬめぇ~」のベース感を肌で感じとって下さい。