№6 ど下手隠し?ヴィブラート《ソニー・クリス(as)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

ルンルンご訪問ありがとうございます。
ジャズサックス「ソニー・クリス」のレコード紹介です。ルンルン

 

70年代「鳴かず飛ばず」の評・ド真ん中

パワフルに吹く高域音、耳りで

嫌らしいヴィブラート、っぽいBGM臭さが

一句

 “ 嫌らしい ど手隠しの ヴィブラート ”

⑥『サタディー・モーニング』(75.3)
《Saturday Morning/Sonny Criss》
ソニー・クリス(as)、バリー・ハリス(p)、

ルロイ・ヴィネガー(b)、レニー・マクブラウン(ds)。

《Sonny Criss Blog紹介》

④『Up,Up And Away』(67)№4 帰米第二弾!粘り&うねり

⑤『I'll Catch The Sun !』(69.1)№5 太陽を捕まえろ!音が跳ぶ

プレスティッジでの演奏は絶好調だった。

契約解除後の70年代は「かず飛ばず」。
そんな不調の中で評判が良いのが当⑥。

人気の理由は何だろうか
グループ全体の音の比が重い。

地を這うように「どっしり」、楽器の音がうねる。


一番聴かすのがハリスのピアノ、とにかくい。

シングルトーン1つ1つが重くドッシリと訴える。

そして、ヴィネガーのベース。

ネチ・ネチとしつこい着力で重くのしかかる。
弦を弾く音は強いのだが。

 

余韻がカラッと伸びないのは残念。
この重さがピアノとマッチし、渋味を出してる。

クリスはというと、少しやかましい。
中域~高域に、ワフルな音がやかましい。
ピアノと同調させ、太く・渋く攻めれば良いのだが。

パワフルな高域音が耳り。

全体のイメージが壊れる。
この⑥はポップス等有名ナンバーが多い。

 

らしいヴィブラート、安っぽいBGM臭さがつきまとう。

評判の良さはリズム陣が少しは「まし」だからか。

 一句

    “ 嫌らしい ど下手隠しの ヴィブラート ”

 

音譜 60年代後半の『Up,Up And Away』等と比べると高域のの無さが分ります。