(続)№3 「どんちゃか」祭囃子!脅しテナー《ビル・バロン(ts)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

ルンルンご訪問ありがとうございます。
        ジャズサックス「ビル・バロン」のレコード紹介です。ルンルン

 

馬鹿陽気、「どんちゃか」祭囃子

沈没船内発掘、錆びラッパの「れ音」

重量級「ガサ・ガサ」テナー音、しの迫力

一句

   “ どんちゃかと 脅しテナーに れラッパ ”
 

③-1『ザ・レオパード』(63)         ③-2『Now,Hear This !』(オリジナル)  
《The Leopard/Bill Barron》
ビル・バロン(ts)、テッド・カーソン(tp)、ケニー・バロン(p)、ロニー・ボイキンス(b)、

ディック・バーク(ds)。

《Bill Barron Blog紹介》
①『Nebulae』(61)          ②『Jazz Caper』(78)
№1 「へ理屈」な人間の論理的アドリブ    №2 威勢のイイ曲・音、アドリブの腰クダケ


何だ、この「(つぶ)れた」ラッパの音は。
海底の沈没船から引き揚げたびたラッパか。
こんな「潰れた」ラッパの音も珍しい。
カーソンのラッパは何度も聴くが、こんなの初めて。

①『Nebulae』から2年後、バロンの演奏は随分変わった。

①の「ボカッ・ボカッ」の妙竹林なフレーズよりましで、マァ~通。
音の表面は「ガサ・ガサ」、芯は強く・太い音。
重量級の音、ヤクザ顔負けの迫力・しで押し込む。

オリジナル曲が多く、どうもこうも馬鹿陽気なのが殆ど。

2ビート臭いリズムで、祭囃子の「んちゃか」騒ぎ。

 

聴いてられないが、真ともなのはB#2「Jes Swingin」。
テーマは「抜け」ものだが、バロンは威勢よく吹き飛ばす。
ラッパも潰れ音からやや脱却し、やっとまともな4ビートに乗れる。

 

音譜 このレコードでともな4ビートらしい曲、まともな演奏をお聴き下さい