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ジャズサックス「ブッカー・アーヴィン」のレコード紹介です。
渡欧2年目、⑩『Trance』と西独・同日録音!
US時代の音は? 「べらんめぇえ~」復活か?
「Book」シリーズの意識融合感、あの凄まじさ!
一句
“時を経て 二度は聴けぬと べらんめぇえ~”
⑪『セッティング・ザ・ペイス』(65.10)
《Setting The Pace/Booker Ervin》
ブッカー・アーヴィン(ts)、デクスター・ゴードン(ts)、ジャッキー・バイアード(p)、
レジー・ワークマン(b)、アラン・ドウソン(ds)。
《Booker Ervin Blog紹介》
⑨『The Space Book』(64.10)№9 前衛路線?アグレッシヴに
⑩『The Trance』(65.10) №10 恍惚!EUで彷徨ったか??
当⑪は⑩『The Trance』と兄弟アルバム。
65~66年中頃、渡欧しスペインに在住。
その頃、この2枚は同日に西独で録音された。
メンバは⑩にD.ゴードンが加入した競演。
ゴードンも63年からパリに移住。
アーヴィン&ゴードン、似た者兄弟の音質。
硬く・太く・豪快にH.バップを喰らわす。
ただし、ゴードンは真ともなフレーズだが、
アーヴィンは狂った「べらんめぇえ~」と喧嘩腰。
A面タイトル曲「Setting The Pace」。
⑩の「屁でも」し、間の抜けた演奏と異なる。
ゴードンのアドリヴが「炎」を着けたか。
当⑪は「べらんめぇえ~」が復活、US時代にカムバック。
面白いのはバイアード(p)のバッキング。
ゴードン相手はH.バップに合たバッキング。
アーヴィンのバッキングは不協和音混じりの狂った感に。
ただ、USを離れ1年以上経ったこのグループ、
「Book」シリーズの意識が融合した凄まじさは戻ってこない。
一句
“時を経て 二度は聴けぬと べらんめぇえ~”
B面「Dexter's Deck」。
アーヴィンのアドリヴから始る。
メンバの音創りはバラバラ。
間の抜けたアーヴィンに逆戻りか。
最初はD.ゴードン、次に「べらんめぇえ~」アーヴィン。比べてお聴き下さい
最初に「間の抜けた」アーヴィン、次にゴードン。どうぞお聴き下さい