№3 狂気と凶器の吠える音《ハドリー・カリマン(ts)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

ルンルン ご訪問ありがとうございます。

        ジャズサックス「ハドリー・カリマン」のレコード紹介です。ルンルン


初リーダ作①『Hadley Caliman』から
粗削り・太く大らかな音が大

吐き出し・搾り出し・吠える、狂気&器の音
一句

   “ 吐き出した 狂気と器の 吠える音 ”

③『セレブレイション』(77)
《Celebration/Hadley Caliman》
ハドリー・カリマン(ts,fl)、ホテップ・セシル・バーナード(p)、デイヴィッド・ウィリアムス(b)、

エルヴィン・ジョーンズ(ds)。

《YouTubeリンク:Celebration/Hadley caliman》

《Hadley Caliman Blog紹介》

①『Hadley Caliman』(71)      ②『Projecting』(76)
№1「鳥の巣ヘアー!音もゴワゴワ」        №2「巧さより「迫力」で押し倒せ


レコード①『Hadley Caliman』(71)から6年後の録音。
初リーダ作①のカリマンは粗削りだが、太く
らか。
S.ロリンズとD.ゴードンを足して2で割ったような音。

ところが、当③ではそんな
影は全く無い。

②『Projecting』の翌年録音だが、②より甲高く・キツイ音。
こんなテナーの音を出す奴は他に居ない
細く・硬い、低い音が少なく高域で「
~・ガ~」と。

 

音をき出すように・搾り出すように吠える。
神経質な叫びは身体的に耳&脳味噌に悪影響。
まるで
気・凶器の音。

  一句

     “ 吐き出した狂気と 器の吠える音 ”


エルヴィンのドラムが通っぽいのがガッカリ。

狂気のテナー以上に暴れれば、まだ面白いが。

スローテンポの曲、中低音を駆使したした音にホットする。

しかし、フレーズがげやり。
どんな音楽観でこんなフレーズになるのか
気まぐれ・投げやり・イイ加減な音が
ラバラと吹き飛ぶ。
 

カリマン&エルヴィンのデュオ。
エルビンのドラムが
とも過ぎ。

シンバルレガートを崩さず、オカズを効かす程度。
ルトレーンを想い起こす程のドラミングを期待するのだが・・・。