№3 狂ったサックス!いざ勝負《グラント・グリーン(g)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

アルトとは思えないブッい音

モードに絡ませい・吹き散らすテナー
2管と対等勝負! 
たなグリーンの世界が!!

一句

   “ 弦はじき ったサックス いざ勝負 ”
③『ソリッド』(64)
《Solid/Grant Green》

《YouTubeリンク: Solid/Grant Green》
グラント・グリーン(g)、ジョー・ヘンダーソン(ts)、ジェームス・スポールディング(as)、

マッコイ・タイナー(p)、ボブ・クランショウ(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)。

《Grant Green Blog紹介》

①『Green Street』(61)      ②『Idle Moments』(63)

№1「コードを弾く・弾かない「緑」様」                №2「斬新・ジョーヘン横に、淡々と

 

これは、脇役狙いで買ったレコード。
②『Idle Moments』とは演奏のイメージが
ラッと変る。
テナー・アルトが
ード奏法となり、テーマの曲調~アドリヴが①、②と全く異なる。
 

テーマがギクシャクし、アドリヴは進的な演奏。その実態感が堪能できる。
天烈なフレーズを混ぜ、上り下りのモード展開・フリーキーに悶える。

ギターがリーダだが、フロント2管構成はいかにもブルーノート。

スポールディングはアルトとは思えないブッい音。

ヘンダーソンはモードに絡ませったように吹き散らす。
グリーンのギターは吹き荒れる2管に負けていない。

力強くソリッドな音、ギターが負けじとけづり回る。
やはり、コードは弾かない。

チョーキング・繰り返しのフレーズ、突っ走るシングルノートが潔い。

  一句

      “ 弦はじき ったサックス いざ勝負 ”
特に、B#3、ハイテンポの曲は聴き処。
①(61年)、②(63年)は
50年代の音・スタイルを引きづった演奏。

当③(64年)とは録音時期に大きな開きはない。

だが、この演奏からたなギタースタイルが生れたといえる。