(続)№3 テナーの音?悪魔の呪い!《ボブ・ロックウエル(ts)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

全曲オリジナル、ドラマ的・的に曲が進行

音を滑らせ上り詰め、音をチ切る

その表現・シナリオは悪魔的界サウンド
③『ノー・ラッシュ』(86)
《No Rush/Bob Rockwell(ts)》
ボブ・ロックウエル(ts,ss)、バッチ・レイシー(p)、ジェスパー・ランドガード(b)、

ジュキス・ウオティラ(ds)。
《YouTubeリンク》

https://www.youtube.com/watch?v=slJ3zIFv22I

《Blog紹介「Bob Rockwell」》
①『The Bob Rockwell Trio』(89) Blog№1「ピアノレス・トリオは無理??」

https://ameblo.jp/jazznote-alacarte/entry-12431760372.html
②『On The Natch』(87) Blog№2「パルス的ブチ切れ音で逝かす」

https://ameblo.jp/jazznote-alacarte/entry-12448759579.html

この③は②の前年録音、メンバは替わっていない。
全曲オリジナルでドラマ的・的に進行し、そのシナリオは界サウンド。
ウエイン・ショーターの魔界空間が乗り移ったような劇的イメージで展開される。

曲のプロデュース・アレンジは完璧。
テナーの音をらせながら高い音へと繋げていく。
このフレージングが悪魔的イメージを与える。と、思えば音をブチ切る。
叉、ピアノが不気味、どの曲でも不協和音?のコードが「ツ~~ン」。

B#1 静かではあるが緊張感が緩まないスローテンポの曲。
バックの方で、小いさな音のワイヤブラシが小刻みに針の如くリズムを刻む。

張り詰めた張感が魔界の臭いを漂わす。

1年後の録音となる②は、より円熟した・若干ノーマルっぽい演奏。
ピアノは当り前のタイミングで普通のバッキング。
②&③は同一メンバだが、魔界コンセンプト・プロデュースに優れた当③がベスト。