NAMMショーというのは、全米で一番大きい規模の楽器フェアで、ロサンゼルス郊外のアナハイムというところで毎年1月に開催されています。
僕は機材は気に入ったのがあれば、それをとことん使うタイプだと思うんですが、去年初めてNAMMに行ってみて、結果的に、そこで出会ったXoticのギターを今はほとんど100%使って仕事をしているわけで、ミュージシャンにとってはなかなか普段はない、良い楽器との出会いの場でもあるようです。
そんなわけで、去年の今頃にギターと一緒に気に入って入手したAC Boosterについて。
ACはAlmost Cleanの略だそうですが、ゲインはフルに上げると結構歪みます。
ただ、マーシャルを歪ませたようなクリーミーな感じはなくて、どっちかといえば、ファズっぽいざらっとした雰囲気だと思います。
このいい点は、ピッキングの強弱やニュアンスが出し易いことだと思います。
あと、トレブルとベースの調整をできるんですが、これがしっかり効くので好みのサウンドを作り易いです。
僕はサウンドエンジニアではないので、どの音域が変わってるのかまで分りませんが、アンプのつまみいじるより全然簡単に好みの音を作れます。2つのノブともに、かゆいところに手が届く感じ。
で、僕はといえば結構色んな使い方をしてきたんですが、最近はクリーン~クランチの範囲で使用しています。
ギターのボリュームを少ししぼって、カッティングやちょっとヘンドリックスぽいリズムプレイにつかって、ボリュームを上げると、メロディーも行けるようなセッティングです。
で、強めに弾くと結構歪みが気持ちいいようなセッティングにしています。
ほんとにRock Outしたい時は、ACの前にブースターを入れてゲインを稼いています。
そうすると結構歪むんだけど、ピッキングのニュアンスも気持ち良くだせて、今のところ僕の中ではベストサウンドです。
勿論、ACのゲインを上げてもいいんですけど、敢えて、ACのゲインは時計の針で言うと、9時から10時くらいに押さえて、温かいクランチクリーンな音を優先しています。
元々、かれこれ20年近くハムバッカーを使っていたので、この1年シングルコイルの魅力を引き出す研究に費やした感じですが、ほんとのクリーンサウンドよりは、若干歪みが入っているクリーンの方がシングルにはよく合っている気がします。
で、勿論、ある種のカッティングにはクリーンが必要になるので、アンプでクランチトーン作ってしまうと難しいわけです。
そんなわけで、AC君とは長い付き合いになると思います。
