ニュースなどでも話題となり、ご存知の方も多いと思います。

New Prius(プリウス)が破竹の勢いで売れている様ですね。
なんでもエコカー減税が来年の四月までという枠組みが有るそうですが、
もう既にそのタイミングには到底、間に合わない程の注文台数で
エコカー減税無しの状況下でも注文される方が後を立たない状況だそうです。
原油価格は相変わらず不安定な状況で、昨年の12月には
レギュラー92円・ハイオク106円(東京環八)という数字で売られていた事が
もう随分昔の事の様に思い出されますね。
APECが原油の価格を決めているのでは無く、
リーマンショック以降も何の手も打たれぬままに、
相変わらずまた先物取引や各国の利益優先の
自由市場のまま現在に至ると言うのは残念な事です。
で、話は戻りましてプリウスのお話に。
そんな状況下では、皆さんもこういったクルマに
目が向くのも当然ですよね。

で、実際の乗り味はどうなのよ?と
御考えの方も多いと思いますので、
私、僭越ながらじっくりと乗って参りました!
New Prius(プリウス)!
実は2代目(先代)のプリウスにも興味が有り、
一般道・高速道路と走らせた事が有りますので、
その辺りとも比較しながらお話させて頂きましょう。
まず、鍵を受け取り(と、言っても金属のキーでは無く、
ドアロックリモコン自体がクルマを動かす為に必要。
スマートキーとの呼び名ですが、メルセデスでいう所のキーレス・ゴーですね。)
乗り込んだ後は、鍵を挿す穴は無く、スタートボタンを押すだけです。
更には、そのボタンを押した所でエンジンが掛かる訳でも無く、
クルマが動く状態かどうかを判断するには、
ナビ画面に浮かび上がるPriusのロゴと、
グリーンのデジタルメーターが光っているかどうか?のみです。
「シーン・・・」とした室内に居ながら、
ATのセレクターレバーをDレンジに入れる。
これでもまだ、何の手応えもございません。

モーターで走り出しますので、当然ですね。
ガソリンエンジンに慣れた身には、
この余りに何の手応えも無い状態に
この辺りで「アレ?アレ?」と、つい、戸惑いますね。
そんな不思議な気分のまま、アクセルペダルをゆっくり踏み込みます。
全くの無音のままクルマは動き出します。
車速が上がると共に、タイヤのロードノイズがフロアを通して
室内に聞こえてきます。
また、かすかに「フィィーーーーン」とモーターの音と
ロードノイズの「ゴロゴロ・・・ゴー・・・」の合わさった音を聞きながら、
裏通りをモーターのまま走らせます。
乗り心地は結構硬いですね。
ゴツゴツ路面の凹凸を細かく拾うようです。

見通しの良い道路に出て来ました。
アクセルペダルを少し深く踏み込んでみましょう。
「ブブーン・・・」と、さほど音量は
大きくないが、聞き覚えの有る
普通の小排気量4気筒エンジンの音が
耳に入ってきます。
この辺りは先代プリウスと比べて流石新型、
静かさもそうですが、何よりシームレスに
モーターのみ走行→モーター+エンジンに切り替わりますね。
車速が上がると乗り心地は、少しマシに感じて来ました。
そのまま高速道路へ。
料金所からAペダルを床まで踏み、フル加速。
「ブイーンンン!」と、耳障りなエンジン音が室内に響きます。
加速性能は・・・そんなに悪くは無いんでしょうが速くはありません。

直進安定性は・・・普通の小型車(ヴィッツ辺り)より、
少し良い様に感じるでしょうか。
これは、このサイズとしては車重が重いというのが
プラスになっているのか?
車線変更もして見ましょう。っと、車線変更後の収まりは
やや悪く、「グラッ」と来ます。
また、左右方向へのピッチング(横揺れ)が多い様に感じる。
この辺りは先代(2代目)より気になります。
やや腰高な乗り味で、直進時の高速安定感と、
進路を変える時の不安定感に結構な差を感じます。
そう、ちょうど国産ミニバンに乗っている様な感覚と言えば
分かりやすいでしょうか?重心が上がったのかな?
バッテリー搭載位置か、足回りのロールセンターか。
再び、一般道に下りてみます。
交差点を曲がるなどの際にも、やはりその辺りが気になりますね。
横方向への「グラリ感」を消す為に、サスペンションのストロークを
少なめにしているのか?低速では終始コツコツ来ます。
30分程度でシートの座り心地の悪さも気になってきます。
座面・背もたれ共に平板な感が有り、お尻と背中が痛くなってきます。
シートは座面の傾きが調整出来無いタイプでした。
もう少し座面の後ろ側が沈み込んでいれば
背中とお尻に体重が分散出来るのに、
と、運転しながら気になります。
ここまで、やはり自分の中の尺度がそうなので、
このインプレッションは全て往年のMercedes-Benz対比ですので、
あくまでも個人的な私の独り言と思って下さいね。

運転している感覚は、正直に言って、トヨタ車共通のもので、
ここ最近の自動車共通の問題かも知れませんが、
「運転の気持ちの良さ・面白さ」は非常に乏しく、
その点で私にとっての理想の自動車からは遠いクルマでした。
しかしながら、この3代目となるハイブリッド・プリウスを作り出す
トヨタさんの気概・意気込み、また開発に関わる方達の並々ならぬ
燃費に対する努力は十分に伝わって来る所は有りました。
むしろ、良くぞここまで、違和感少なく普通に乗れる車として
完成させたと、深く敬意を払わせて頂きたい位です。
但し、カーボンオフセットでしたか?
確かに燃費の良い車でしょうが、このクルマを作るのに使われる石油の量、
CO2排出量は通常のクルマの4倍!!と言われています。
それでもトヨタを始め、各メーカーはハイブリッドカーのバッテリーの為に
世界中の山を掘り起こし、レア アース マテリアルの入手に躍起です。
需要量が追いつかずにプリウスの納車が遅れているという現実も
ここにあると聞いています。
実際に、地球の為になる!と言えるようになるまでには、
プリウスのオーナーは20年・30年と乗り続けて頂かなければなりません!
(しかし、プリウスのバッテリーの寿命は10年程と言われておりますので・・・?)
面白リンクhttp://ameblo.jp/eco-in-usa/entry-10091909200.html

最後に一つ、ハッキリと皆様にお伝えすべき事がございます。
全ての自動車好きの皆様には、往年のMercedes-Benzのステアリングを
少なくとも一生に一度は必ず握ってみて頂きたい、という事です。
W124に限らず、R129、W202、W126、W140など、素晴らしいクルマが沢山ございます。
「対極に有る物。」
実は、私がプリウスに乗り、ものの10分程で既に
余りの運転のつまらなさやおざなりな手応えに
ウンザリしておりました。
ハイブリッド車だからこうなってしまうのか?
自動車として、追求している世界が全く違うのです。
あくまでも「燃費が命」で、クルマ好きな人間の
心や感触を満たすモノが、まるでスッポリ
抜け落ちたかの様。
それでもこのクルマは爆発的に売れているし、
日本の技術の誇りでもあるのです。
乗って直ぐ運転が苦痛となる車に乗りながら
思い浮かんだのは、「500Eが恋しい・・・」です。
往年のMercedes達は、当時考えられる限りの
高級感、運転の楽しさを、妥協無くストイックに、
運転する人間を気持ち良くさせようと
努めている感覚に溢れています。
往年のMercedesは、高級車としてだけ無く、
完成度の高い量産車として一つの到達点であり、
その「極み」であったのだと思います。
プリウスに乗ってみて感じたことは、
きっと貴方も、この時代のメルセデスに乗られれば
自動車を持つ喜び・気持ちの良さ・運転の楽しさと、
きっとすぐさまに、必ず感じ取って頂けるという事です。