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Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

Mercedes-Benz専門店、J-AUTO CO.,LTD.(株式会社ジェイオート)の代表の愛車カスタム・整備日記の他、W124-AMG・500Eなどに関するマニアックでディープな世界を発信しています!知っておきたいメルセデスベンツの常識や開発中のパーツのご紹介、お得情報も有るかも?

前回はハイパワー・ハイトルクなFR車両のアライメントについての

お話をさせて頂きました。


では、今回はその様な車両の

アライメントを具体的にどの様に取れば良いのかを考えて行きましょう。
Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

往年のメルセデスがボディのヘタリを気にしなくて良いのは前回お話させて頂いた通りですが

アライメントを取る上での一番の理想はやはり、全てのブッシュ・ボールジョイント・ベアリング類が

新調されている事では有りますが、一気に全てを換えるのは予算も嵩みますし、

少し現実的では無い話かも知れません。


そこで、ツボを抑えてという事になるわけですが、

まずは、左にハンドルを取られる症状がどんな時に起こるのか?考える必要が有ります。


「ブレーキングの際にだけ特に左に流れる」という場合に関しては要注意で、

フロントのロアアームのブッシュやボールジョイント、アッパーマウント、Fショックアブソーバーなどの

ヘタリがかなり大きい筈なので、まずはココを換えてからのアライメント作業が望ましいですね。


また、稀にステアリングシャフトのセンターが

ステアリングホイール(ハンドル)のセンターと合っていないという場合にも注意が必要で、

往年のMercedes-Benzではココは絶対のチェックポイントですね。


ボールアンドナット方式の往年のメルセデスのステアリング機構では、

「ギアボックスから伸びるアーム」がステアリングセンター位置で揃っていないと、

直進時にもアームが傾いた状態で、路面からの入力(凸凹)でサスペンションが

上下した際に、アームは常に「傾いている側」に動いてしまいやすくなります。


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それ以外の「なんでもない直進時に左へ流れる」という場合は・・・

今度はリアのマルチリンクのアーム類の中で特にスラストアーム(前後方向のアーム)と、

リア・サブフレームブッシュなどを換えたい所でしょうか。


しかし、目視で劣化状況は分かりやすい部分ですので、

まだ交換時期では無いという判断の場合はココを先延ばしにしてのアライメントも有りかと思います。

と言いますのは、例えば新品のブッシュを組み付けてから、仮に10万kmが寿命と考えた場合に

その半分の距離の5万kmの時点で換えたとしてもブッシュの状態には差が有るモノです。

たとえ亀裂の発生も無くガタも全く出ていない状況でも、です。


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長い前フリでしたが、アライメント以前の

抑えるべきポイントについては上記にお話した通りです。


いよいよ、「各消耗品の交換必要時期未満の前提」としての

アライメントのツボをお話してまいりましょう。

この場合、左に流れる原因を消す為に必要なのは

左右均一のアライメントデータでは無く、ブッシュの動きたがる方向と

反対方向に左右差を付けて数値を合わせると言う事です。


最も重要なのは、直進性を司る、「キャスターアングル」

(バイクのフロントフォークの傾きを思い浮かべて下さい)。

フロントのキャスターが「左>右」になっているかどうか?ですね。


ココをこの様なセットにすると、例のハイパワーFR車で必然的に縮まってしまいやすい

左側のホイールベース(前輪から後輪までの距離)を伸ばす方向でのセットになり、

停車アライメント時には左右差が有っても、走行時にはピタリと真っ直ぐに走る設定になります。


その他は、メルセデス標準のセットでOKでしょう。前後のトーはイン側にキツめで、

スラスト角は極力左右差ゼロを目指しセットしましょう。左流れが強いクルマは

キャンバーも「気持ち左>右」でセットしても、良い結果が得られるでしょう。


皆さんもビシッと良い走りを手に入れて下さい!


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ホイールアライメントは数値上合っているのに、何故か直進時に

左にステアリングが取られる症状について

 

アライメントの悩みで、ダントツに多いのがこの症状と思います。

 

パワー・トルクの低いクルマで問題になる事は少ないのですが

トルクフルなV8エンジンを積む500Eや、V12のSL600などにも共通していますが、

右に流れる事は殆ど無く、左に流れる症状ばかり。


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それは何故なのかと言えば、やはりキチンと理由があります。

ホイールアライメントを取っているタイヤショップさんや

ディーラーさんなどで良く聞く理由は大概、

「日本の道路は左側通行で道路の中心付近が

降雨時の水捌けの為に盛り上がっており、その為に左に流れる」

と言った理由ですが?

 

しかし、そんな理由もどうも釈然としません。

その理由が本当で有れば、

「日本に存在する、全ての自動車が左に流れる症状」が、

多かれ少なかれ出ていてもおかしくない筈で、

決してそんな事は無いからです。

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では、本当の理由は何なのでしょうか?

 

その最も大きな理由は・・・

基本的に、殆どの「自動車のエンジンが右に回転しているから

(進行方向に対して左回転)」です。

 

「はぁ?アライメントの話と関係ないじゃん!?」と

お思いの方も居らっしゃる事と思います。

 

でも、凄くこの部分に関係が有るのです。

私自身も過去に何台もの左流れのクルマに悩み、

そして掴んだ実際の理由はコレに尽きます。

 

ご存知の通り、駆動方式FRの場合

殆どの車がエンジンを縦に積んでおり、

そのエンジンのパワーはトランスミッションを介してプロペラシャフトへ、

そしてリアタイヤの中心の(正確には中心で無い場合が多いですが)

デファレンシャル(通称デフ)部分で初めて、

縦方向から伝わって来たパワーを横方向に変換します。


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その際、常に一定方向からのパワーの負荷が

リアの車軸には掛かります。

 

もう大体、お解りでしょうか?

左のリアタイヤはパワーが掛かった時に進行方向前側に、

右のリアタイヤは後ろ側へ行きたがる力が働くのです。

これが長い年月を経て、どうなるでしょうか?

 

そうです。ゴムのブッシュ類は、

左側のホイールベース(前輪から後輪への距離)を

縮める方向に劣化し、右側はホイールベースを伸ばす方向で劣化するのです。


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実際にはブッシュ類だけでは無く、同じく

各ベアリングやボールジョイントの類や

ボディ本体にも、その一定方向への負担が掛かります。

 

この力の掛かり方というモノは、国産Turboのフルチューン車両などでは

ボディ自体にこの癖が付き、直らないなどと言う場合もございます。

 

国産チューニング車両以外でも、最近の各メーカーのハイパワー車達では

残念な事にボディを守るどころか、ブッシュの寿命と共にボディの寿命を迎えてしまう

クルマが珍しく有りませんが、往年のメルセデスの場合は安心して下さい。

 

ボディそのものが考えられ無い程に頑丈な上に、

各所のブッシュやマウント類が、ボディへ負担を与えない為の

ヒューズパーツの役割を果たす素晴らしい設計です。

そもそも元々の発想が、使い捨ての為の自動車造りはしていないのです。

 

往年のメルセデス・ベンツ達に関して言えば、フューズ部品となる

特に「リア回りのブッシュを換えてからアライメントを取れば直る」と、いう訳です。

 


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パワー・トルクの少ないクルマでは、この問題は殆ど発生しませんが、

ハイトルクな500EやV12搭載車などで左流れの傾向が出易いのはこの為です。

 

それが、「アライメントデータ上は真っ直ぐ走る筈なのに、走らせると左に取られる」理由です。

 

ニュースなどでも話題となり、ご存知の方も多いと思います。


Garage 500E (趣味の500Eガレージ)-prius000

New Prius(プリウス)が破竹の勢いで売れている様ですね。

なんでもエコカー減税が来年の四月までという枠組みが有るそうですが、

もう既にそのタイミングには到底、間に合わない程の注文台数で

エコカー減税無しの状況下でも注文される方が後を立たない状況だそうです。

 

原油価格は相変わらず不安定な状況で、昨年の12月には

 

レギュラー92円・ハイオク106円(東京環八)という数字で売られていた事が

もう随分昔の事の様に思い出されますね。

APECが原油の価格を決めているのでは無く、

リーマンショック以降も何の手も打たれぬままに、

相変わらずまた先物取引や各国の利益優先の

自由市場のまま現在に至ると言うのは残念な事です。

 

で、話は戻りましてプリウスのお話に。

 

そんな状況下では、皆さんもこういったクルマに

目が向くのも当然ですよね。

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で、実際の乗り味はどうなのよ?と

御考えの方も多いと思いますので、

私、僭越ながらじっくりと乗って参りました!

New Prius(プリウス)!

 

実は2代目(先代)のプリウスにも興味が有り、

一般道・高速道路と走らせた事が有りますので、

その辺りとも比較しながらお話させて頂きましょう。

 

まず、鍵を受け取り(と、言っても金属のキーでは無く、

ドアロックリモコン自体がクルマを動かす為に必要。

スマートキーとの呼び名ですが、メルセデスでいう所のキーレス・ゴーですね。)

 

乗り込んだ後は、鍵を挿す穴は無く、スタートボタンを押すだけです。

更には、そのボタンを押した所でエンジンが掛かる訳でも無く、

クルマが動く状態かどうかを判断するには、

ナビ画面に浮かび上がるPriusのロゴと、

グリーンのデジタルメーターが光っているかどうか?のみです。

 

「シーン・・・」とした室内に居ながら、

ATのセレクターレバーをDレンジに入れる。

これでもまだ、何の手応えもございません。

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モーターで走り出しますので、当然ですね。

 

ガソリンエンジンに慣れた身には、

この余りに何の手応えも無い状態に

この辺りで「アレ?アレ?」と、つい、戸惑いますね。

 

そんな不思議な気分のまま、アクセルペダルをゆっくり踏み込みます。

全くの無音のままクルマは動き出します。

車速が上がると共に、タイヤのロードノイズがフロアを通して

室内に聞こえてきます。

また、かすかに「フィィーーーーン」とモーターの音と

ロードノイズの「ゴロゴロ・・・ゴー・・・」の合わさった音を聞きながら、

裏通りをモーターのまま走らせます。

 

乗り心地は結構硬いですね。

ゴツゴツ路面の凹凸を細かく拾うようです。

 

Garage 500E (趣味の500Eガレージ)
見通しの良い道路に出て来ました。

アクセルペダルを少し深く踏み込んでみましょう。

「ブブーン・・・」と、さほど音量は

大きくないが、聞き覚えの有る

普通の小排気量4気筒エンジンの音が

耳に入ってきます。

 

この辺りは先代プリウスと比べて流石新型、

静かさもそうですが、何よりシームレスに

モーターのみ走行→モーター+エンジンに切り替わりますね。

車速が上がると乗り心地は、少しマシに感じて来ました。

 

そのまま高速道路へ。

料金所からAペダルを床まで踏み、フル加速。

「ブイーンンン!」と、耳障りなエンジン音が室内に響きます。

加速性能は・・・そんなに悪くは無いんでしょうが速くはありません。

Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

直進安定性は・・・普通の小型車(ヴィッツ辺り)より、

少し良い様に感じるでしょうか。

これは、このサイズとしては車重が重いというのが

プラスになっているのか?

 

車線変更もして見ましょう。っと、車線変更後の収まりは

やや悪く、「グラッ」と来ます。

また、左右方向へのピッチング(横揺れ)が多い様に感じる。

この辺りは先代(2代目)より気になります。

 

やや腰高な乗り味で、直進時の高速安定感と、

進路を変える時の不安定感に結構な差を感じます。

そう、ちょうど国産ミニバンに乗っている様な感覚と言えば

分かりやすいでしょうか?重心が上がったのかな?

バッテリー搭載位置か、足回りのロールセンターか。

 

再び、一般道に下りてみます。

交差点を曲がるなどの際にも、やはりその辺りが気になりますね。

横方向への「グラリ感」を消す為に、サスペンションのストロークを

少なめにしているのか?低速では終始コツコツ来ます。

30分程度でシートの座り心地の悪さも気になってきます。

座面・背もたれ共に平板な感が有り、お尻と背中が痛くなってきます。

 

シートは座面の傾きが調整出来無いタイプでした。

もう少し座面の後ろ側が沈み込んでいれば

背中とお尻に体重が分散出来るのに、

と、運転しながら気になります。

 

ここまで、やはり自分の中の尺度がそうなので、

このインプレッションは全て往年のMercedes-Benz対比ですので、

あくまでも個人的な私の独り言と思って下さいね。

Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

運転している感覚は、正直に言って、トヨタ車共通のもので、

ここ最近の自動車共通の問題かも知れませんが、

「運転の気持ちの良さ・面白さ」は非常に乏しく、

その点で私にとっての理想の自動車からは遠いクルマでした。

 

しかしながら、この3代目となるハイブリッド・プリウスを作り出す

トヨタさんの気概・意気込み、また開発に関わる方達の並々ならぬ

燃費に対する努力は十分に伝わって来る所は有りました。

むしろ、良くぞここまで、違和感少なく普通に乗れる車として

完成させたと、深く敬意を払わせて頂きたい位です。

 

但し、カーボンオフセットでしたか?

確かに燃費の良い車でしょうが、このクルマを作るのに使われる石油の量、

CO2排出量は通常のクルマの4倍!!と言われています。

 

それでもトヨタを始め、各メーカーはハイブリッドカーのバッテリーの為に

世界中の山を掘り起こし、レア アース マテリアルの入手に躍起です。

需要量が追いつかずにプリウスの納車が遅れているという現実も

ここにあると聞いています。

 

実際に、地球の為になる!と言えるようになるまでには、

プリウスのオーナーは20年・30年と乗り続けて頂かなければなりません!

(しかし、プリウスのバッテリーの寿命は10年程と言われておりますので・・・?

 

面白リンクhttp://ameblo.jp/eco-in-usa/entry-10091909200.html


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最後に一つ、ハッキリと皆様にお伝えすべき事がございます。

全ての自動車好きの皆様には、往年のMercedes-Benzのステアリングを

少なくとも一生に一度は必ず握ってみて頂きたい、という事です。

W124に限らず、R129、W202、W126、W140など、素晴らしいクルマが沢山ございます。

 

 

「対極に有る物。」

実は、私がプリウスに乗り、ものの10分程で既に

余りの運転のつまらなさやおざなりな手応えに

ウンザリしておりました。

ハイブリッド車だからこうなってしまうのか?

 

自動車として、追求している世界が全く違うのです。

あくまでも「燃費が命」で、クルマ好きな人間の

心や感触を満たすモノが、まるでスッポリ

抜け落ちたかの様。

それでもこのクルマは爆発的に売れているし、

日本の技術の誇りでもあるのです。

 

乗って直ぐ運転が苦痛となる車に乗りながら

思い浮かんだのは、「500Eが恋しい・・・」です。

 

往年のMercedes達は、当時考えられる限りの

高級感、運転の楽しさを、妥協無くストイックに、

運転する人間を気持ち良くさせようと

努めている感覚に溢れています。

 

往年のMercedesは、高級車としてだけ無く、

完成度の高い量産車として一つの到達点であり、

その「極み」であったのだと思います。

プリウスに乗ってみて感じたことは、

きっと貴方も、この時代のメルセデスに乗られれば

自動車を持つ喜び・気持ちの良さ・運転の楽しさと、

きっとすぐさまに、必ず感じ取って頂けるという事です。

 

ごめんなさい。今までこういう物を完全に馬鹿にしていました!


Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

(↑写真はW124のリアボード上に設置したALPINEさんのコンパクトなサブウーファー)


今までもパワード・サブウーファー(パワーアンプ内臓のウーファー)の存在は

勿論知っておりましたが、サイズの割りに低音が出ない、

あるいはサイズ通りに低音が出ない(笑)!のいずれかしか存在しないのが

この手の商品の常と思っておりました。



ところがコイツは「ウーファーは小さなサイズでは低音は出ないモノ」

という認識をどうやら改めさせてくれる位、画期的に低音が出るんです!低音が!

(向きや設置方法に味噌は有りますが・・・)


Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

イメージ的にはまるで20cmウーファーをリアボードにマウントして

500w級のパワーアンプでドライブしてる感じ・・・と言っても大袈裟ではないです!


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こんなにコンパクトなサイズで、たった150wの17cmウーファーです。

この音が出るという事は驚きとしか言い様がありません!


しかしこのサブウーファー、見た目の小ささ・サイズの割には重いです。

その訳は、ガッチリとしたアルミのダイキャスト製のボディにウーファーを

マウントし、リブ付の底面の振動板で増幅させているようですね。

さらにバスレフ構造も取っている様で、努力と工夫がこの低音を生み出し、

そのせいで重たく感じるのかも知れませんね(違いますね)!
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W124でオーディオに拘る場合、ウーファーの設置には

リアボードに穴を開けて20~30cmのウーファーを入れるなど、

大掛かりな作業が必要で、低音の再生には今まで苦労させられましたが

コレならお気軽に最初の一歩としても、間違い無くお薦めですね!

気になるお値段は・・・¥27.300(税込本体価格)-!と激安です!

取付けも合わせて是非お声掛け下さい!


※コレはオフレコで是非お願いしたいのですが、実はこのパワード・サブウーファーを

設計したALPINEの御担当者様はW124-500Eのユーザー様で有られるお方で、

W124のリアボードに収まるサイズのウーファーで、どこまで低音再生が可能かに

何年も掛けてご尽力を注がれた御方です。言ってみれば、このウーファーは

W124の為に作られたといっても過言ではございません。皆様是非!

W124とV8エンジンの組み合わせについて

 

今回はW124に組み合わされたV8エンジン搭載車両についてお話します。

 

500E・E500E、400E・E400、その他には

AMG 300E-HAMMER・300CE-HAMMER、

AMG 500E-6.0・E500-6.0(本国表記ではE60)、AMG E400-S3・S1などが

ラインナップにございました。
Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

実は以前から自動車雑誌などで500Eが語られる際に、

特に気になる大きな間違いが有るのです。

 

概ね、大排気量のV8をW124のシャーシに無理やり積み込み、

コーナーリングではフロントヘビーが災いし、アンダーステアや

直線番長、などと書かれていた事が有りますが、大間違いです!

 

特に強調してお話しておきたいのは、前後の重量バランスも

500Eは、6気筒モデルより優れてるという事実です!

Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

空車状態(乗員無し)で500Eが 53:47、

対して320Eは57:43。

 

更に500Eは、フロント二名乗車(110kg)の場合に

ピタリと前後重量配分が50:50となります。

 

自動車メーカーのカタログや雑誌などでも良く、

理想的な前後重量配分50:50を実現!などと

謳い文句が有りますが、空車状態で50:50では

意味が無いのは当然です。
Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

また、重量物が車体の中心部から離れた位置で、

この50:50を実現しても、意味の薄い話になってしまうのは、

ご説明をするまでも無いかと思います。

 

W124のV8エンジン搭載車両には、

この優れた前後重量バランス以外にも

大きなメリットが他にも2つ、ございます。

 

まずは上記に軽く触れた、

車両の中心に近い位置に重量物が配置されるメリット

これにより、500EはW124モデル中で髄一の

ハンドリングマシンとなっているのです。

Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

V8エンジン(M119・M117共に)のその全長は、6気筒エンジンより短く、

4気筒エンジン+アルファ程度でしかなく、車体中心近くにエンジンが

レイアウト出来ており、これにより回頭性は向上しています。

 

もう一つは、低重心化

コーナーリング性能の向上だけではなく、

圧倒的な高速安定性を得た、大きな要因とも言える部分です

 

勿論、4気筒・6気筒エンジン車も15度ほど傾けて、

低重心化には力を入れてはいますが、

V8エンジンでは左右シリンダーの傾きは45度と大きく、

この点でも圧倒的に低重心化に一役買っています。

Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

 

最後に、エンジン単体重量でも軽いV8エンジンの訳についてですが、

皆さんのイメージ的には小排気量モデルの方がエンジンが軽いとお考えかと

思います。

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SAUBER C8 (M117-ENGINE)

 

しかし、M119/M117共に、V8エンジンだけが

オールアルミのシリンダーブロックを使うのに対し、

6気筒モデルのシリンダーは鋳鉄製なのです。

結果、エンジン重量も!実はV8の方が軽いのです。

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SUBER C9 (M119-ENGINE)

 

またご存知の通り、M117はザウバーC8、

M119はザウバーC9という、グループCカテゴリーの

レーシング車両で使われる為に作られた?と、言う説も有る通り、

高強度・低重心なエンジンとなったのは必然だったのかも知れません。

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SAUBER C9 (M119-ENGINE)

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500E・E500の総生産台数


モデル    総生産数  国内ディーラー車登録

90年      46台         0台

91年      2.566台       51台

92年      4.416台       532台

93年      1.596台       386台

94年      1.735台       215台

95年      120台         0台    (LIMITEDの500台は除く)

計       10.479台       1.184台


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改めてこう見てみると、やはり相当生産台数が少ないですね。

クルマ好きな方には一生に一度は手に入れて頂きたいクルマが500Eなのですが。

なんと割り当ての少ないクルマなんでしょうか。


並行輸入車を含めて日本国内には3.000台位は有るでしょうか?

それにしても最終モデルの限定車リミテッドを含めて10.479台です。


Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

Mercedes-BenzとPORSCHEの歴史上、

例の無いとても希少なクルマ、500E。(型式-W124036)


Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

日本に有る全ての500Eのコンディションの維持を祈っています。

一台でも多く、良い状態で500Eをオーナー様に現存させて欲しい。

「こんなにも素晴らしい500Eの乗り味を人類が決して忘れてはならない」

大袈裟に聞こえてしまうかもしれませんが、私松本のこの思いに変化はありません。


Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

微力ながらも是非、弊社が皆様の愛車のお役に立てれば、最高の幸せと存じ上げます。


振り返れば、弊社も500E(だけでは有りませんが)を見続けて来て早15年です。

手前味噌な話ではございますが、無駄の無い、的確・格安な整備にも自信がございます。


整備や板金塗装などは勿論ですが、他にも

例えば「足回りが今一つピシッとしない・・・」など、普通の工場では

伝わり難い様なご相談なども、是非ともお気軽にお申し付け下さい!



スピードの出るクルマ・スピードの出せるクルマ


今時のクルマではスポーツカーはもとより、

ヨーロピアンセダンでも500ps位のパワーは

もう当たり前になっていますよね。


しかし、表題に有る通り、スピードの出るクルマと

出せるクルマって違うモノです。


走らせてステアリングを通して、

絶大な安心感・確実な手応えが無ければ、

飛ばす気にもなりませんし、そんなクルマでは、

ゆっくりと走っても、気持ちが良い筈もありません。


Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

良識有る方からは何を言ってるんだ、と

お叱りを受けてしまいそうな話ではありますが、

どうも、この世の中のクルマ好きの一部の方々の中には、

相変わらず確実にSpeed Junkieなお方の存在がございます。

当然、そんな方は公道ではなく、サーキットでスピードを楽しむべき話です。


しかし、十分に安全を確保・確認した上で、

多少、Speedを楽しむと言うご趣味は悪くないのでは?


弊社のお客様方の中にもやはり、

重症な方から、軽度な方まで、そういう方々は多数いらっしゃいます。

(立場上、危ないですねこの発言も。推奨は決して致しておりませんので、御注意下さい)


かく言う私も。

これは、もう十年も二十年も前の昔話で有りますが、

公道上で猛烈にスピードを出す先輩方に、やはり憧れた時期が有りました。


スカイライン・フェアレディZ・サバンナ・セリカ・スープラなどなど、

スポーツカーは各メーカー出揃い、当時は、殆どの車に

パワーがあろうとなかろうと、トラクションコントロールやエアバッグなども

勿論、付いておらず、それでも、国産車の安全性などを疑問視する声自体

殆ど無く、今と比べれば正に、命掛けで自動車を速く走らせていた時代だったと言えるでしょう。


(↓写真のFD3S-RX7はAMG-E60オーナーの K様のサーキット専用愛機です)

Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

(↓写真は私代表松本のサーキット専用車両S30-FairladyZ)
Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

その影響を受け、自身も、夜の高速で最高速チャレンジや

関東ではメジャーな箱根などに稚拙な腕で挑みに行ったり、

クルマが集まる港近郊に出向き、ゼロヨンなどなど、

完全にクルマ中心の生活を送っていました。


時代でしょうか?夜空にこだまするスキール音、

タイヤとオイルの焼けた匂い、ライトに照らされ、

怪しく反射する、各々自慢の愛車達が奏でるエキゾーストノート・・・。


振り返ってみても、痺れる様な思い出ばかり、

私の胸には刻み込まれています。


その中で事故や違反など、反省すべき痛い目にも会う事にも勿論有り、

しかし、心の底から、「クルマって楽しい!」と、思える時間もタップリと過ごし、

味わって青春時代を過ごしてまいりました。


流石に夜な夜な、そんな生活は

出来なくなってしまいましたが、

それでも、クルマの運転の楽しさや

気持ちの良さは、私自身、

体が覚えていますし、求めてしまいます。

Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

で、最近のクルマに話は戻ります。


どうもメーカー側の自動車造りへの熱が

冷めてしまったかの様な感触を受けております。


いや、開発者の方には、大変申し訳無いのですけれども。


確かにパワーは有る。あるいは、安定性も高い。

しかしながら、何故か、「運転が楽しく無い。」


一部のフェラーリなどのスーパースポーツに

そんな運転の楽しさ・喜びは残されているのかもしれませんが、

毎日乗るには疲れますし、ちょっと不便・・・ですよね。


実用に使いやすいクルマ達からは、

「運転の楽しさ」は

かなり失われている気が致します。
Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

どういう事かと考えてみるに、相互の安全性を高めたボディや、

NVH(ノイズ・バイブレーション・ハーシュネス)を

限りなく無くす方向への設計による所が多いと判断しています。


クルマにとっての、ノイズとバイブレーションは、

気持ち良さにも、直結する部分です。

クルマが安定していても、運転している人間に

その手応えが無ければ、安心してアクセルは踏み抜けません。


限られたコストの中で自動車作りを行う場合に、

こうした、フィーリングの追求部分は、一番の難関なのでしょう。


フィーリングと設計・機構に拘れば、コスト・時間は際限が無く、

技術の進歩は、クルマ自体の安全性向上と

失礼ながらも、画一化に貢献しましたが、

決して、手っ取り早く、

「乗ってみて、凄く良いクルマが出来上がる技術」

には、なっていない様です。


不思議な物で、造り手の情熱が感じられないクルマに

触れている時間が長くなる程に、

ユーザーはクルマへの情熱が冷めていくのを感じる筈です。


クルマを愛する人も、

いつしか、「動けばこれで良いや」と、

楽しかった筈のクルマの運転が、

楽しかった事を、忘れてしまう。


昨今のクルマ達に触れる度に、

そう思い、不安に駆られるのは、

私だけではないと思います。

Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

で、話はスピードの話に戻りますが、

「出せるクルマ」とは、やはり往年のMercedes-Benzで、

「出せないクルマ」は、現行のクルマ達なのですが・・・


乗れば明らかに分かる差は、「確実に、必ず!」ございます。


この部分を痛烈にお感じにならておられる方は、

近年、凄く多くなって来ている事と実感しています。


クルマの運転に、楽しみ・気持ちの良さを

お求めの方へ、

その期待にきっと、貴方が想像する以上に応えてくれるのは・・・


この時代のMercedes-Benzや、AMGに他なりません。

自信を持って、お約束致します。

今回はご来店のお客様やお電話などでも

圧倒的に良くご質問を頂く500Eの年式による乗り味の違いについて


ご存知の通り、型式W-124036-、500Eが生まれた背景には

PORSCHEとの密接な関わりが有った事は、もう皆さんご存知ですよね。

その中でも雑誌などの影響なのか、初期の92年モデルがPORSCHE生産モノ(※1)として

クローズアップされる事が多かったせいか、ご質問の多くは、

「92年モデルがやっぱり良いんですかね?」というお言葉。


Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

このご質問に対して、決まってお答えさせて頂いておりますのは、

「500Eはどの年式でも素晴らしい乗り味に間違いありませんし、

どの年式がベストと言う事も有りません。」

「もう一つは、年式による乗り味の差より、年数を経たクルマですから、

どの様なコンディションの500Eに乗られるかの差の方がずっと大きな差になります。」

Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

しかし、年式による乗り味の差は確かにございます。

最終モデルの限定車、95E500-LIMITEDの年代に向かって、どんどん洗練された

快適な乗り味になって行きます。

Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

具体的に言いますと、エンジンの滑らかさや、ステアリングを通して伝わってくる

路面の感触もザラツキ取れた感触で、室内の静粛性なども上がっていますね。

更に細かく見ていくと、ステアリングの操作力の軽減、果てはアクセルペダルや

ウィンカーレバーなどの操作感も軽くなっております。

長距離の運転でも、疲れ少なく、快適な移動をお求めならば

これは決して悪い方向への変貌ではなく、むしろ歓迎すべき変更ではなかったでしょうか?


Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

逆に初期モデルの乗り味を表現するならば、全てに重みの有る操舵感で、

ステアリングを通して伝わる路面の感触もよりダイレクト。エンジンの回るフィーリングも

LIMITEDと比べると、もっとエンジンの存在を強く感じさせる様なダイレクトな感触で、

これはこれで運転は楽しいもので、やはり完成された乗り味と言えます。


面白いのは、この変化が92年モデルから95モデルに向かって徐々に変化して行きます。

ですので、有る人にとっては93年や94年モデルが最高!と感じられる方も居る筈です。

かくいう私、松本は全ての年式の500Eが好きですが、93年モデル・LIMITED・92年の順で

好きであったりと、何がベストとは一概に言えるモノではないと言うことなのです。


Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

※1)今日では、自動車雑誌などの情報とは違い、

最終モデルの限定車E500-LIMITEDまでもが

PORSCHEファクトリーにて生産されていた!との情報もございます。


※マニアな方々から常に特別視されているのが初期の92年モデルです。

モデル中、最もPORSCHEの血を濃く引く年式として見られている方が多いのでしょう。

通称でも日本国内ではPORSCHEライン物などと呼ばれており、93年モデルから

改められる事となった、フロントブレーキキャリパーがbrembo製の4POTで有ったりと、

古くからbrembo社との関わりの強い、PORSCHEチョイスを窺わせる部品の装着も

話題性に一役買っていたように思います。


Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

実際には、そのbremboブレーキキャリパーも国内ディーラーでは、ブレーキ鳴きや

キャリパー自体の剛性不足を理由に、93年で標準となったAte社製に無償交換されており、

それが特別に優れていた部品と言う訳では有りませんでした。

また、初期92モデルから93年に至るまでの間に、リアサブフレーム取り付け部

の車体側フレームの一部の左右に補強プレートを入れるなどの対策も講じられており、

この辺りにも初期モデルに有りがちな対策が必要な部分などもありました。

「そうなんだよ~!」とつい、胸を打たれる様なCMですね!
最近のお若い方々はクルマ離れが著しいと聞きますが
こんな感覚って素敵だと思うのですが・・・!



・・・と、曲が奥田民生さんの「And I Love Car」ソニー損保さんのCM!

今回は自動車雑誌GERMAN CARSさんのスタジオ撮影に

同行させて頂き、周りに何の景色の無い撮影スタジオの中で、

当日の夕方からずっと500Eのボディを見続けていました。


先行して撮影を行っていたのは、私松本も嫌いではない、某メーカー現行モデルの

同レンジの車両でした。現場も和やかな雰囲気の中でそのクルマの撮影が終了。


今度は弊社が持ち込んだ92 500Eをスタジオの中に搬入する番です。


私が高速道路を自走で走らせて来た500Eを、お披露目前に

少しドキドキしながらスタジオの中に入れると、その瞬間、

プロのカメラマンさんや、GERMANCARSの編集長やスタッフさんから

「おおーーっ!!」と喚起の声が上がりました。

Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

面白い物です。こうしてスタジオの中で見る500Eは新鮮で、普段からいつも見慣れている筈の

私ですら、胸が高鳴るような強力な存在感の高さや、言い方が正しいのか分かりませんが、

まるで戦争に使う戦闘機や戦車などの強力な兵器の様な凄い迫力を感じます


Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

それまでホノボノムードで撮影していた、某メーカー現行モデルから500Eに入れ替えると

すぐに、何故かスタジオの中の空気は一気に張り詰める様な緊迫感漂うムードに!

これはクルマ好きではない方が読まれると変に思われるかも知れませんが、

まるでクルマ自身が「ホンモノの自動車は俺だ!」と強く主張するかの様な圧倒的な存在感。


それが、搬入した時に思わず発した皆さんの声だと思います。

早速撮影が始まり、一気にカメラマンさんの気合が入った様に見えたのは

現場に居た方全員が感じていたと思います。


Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

実は500Eの搬入前に撮影していた車は、私自身、普段街中でも良く見かける度に

「アクの強い良いカタチしてるクルマだなー」と、割と好きなクルマで有ったのですが、

周りに何も無いスタジオの中でずっと見続けていると、何故かスグに見飽きる?

「特徴的なヘッドランプ・テールレンズ以外は全部普通のクルマだなぁ・・・」などと、

そのクルマの撮影が終わる頃には、もう既に好きなクルマでは無くなってしまいました。


ですが、一体どうなっているのでしょうか?この500Eというクルマは!

先程のクルマと打って変わって、何も無いスタジオの中で500Eを見続けている程に、

改めて「無駄の無い、本当に良いカタチしているなぁ・・・」

「圧倒的なクオリティの高さを感じるなぁ・・・」

などと感じて来るのです。


Garage 500E (趣味の500Eガレージ)

これは、現行モデル達と比べて、外装部品なども使われている素材が

間違い無く高級で有ったり、あくまでも機能美の追求からもたされる部分なのでは無いか?と

判断出来ます。この時代のMercedes-Benzはあくまでもそうで、

現代の「デザインの為のデザイン」を施すなど、「愚の骨頂」として捕らえていたのでしょう。

「機能は形に現れる」という当時の信念こそが、時を経ても見るものを飽きさせない魅力を

500Eにもたらしたのでしょう。先の戦闘兵器の様な迫力という点は、やはり走りを重視した結果

空力を追求した前後バンパーやサイドスカート形状、低められた車高などから、

「走りも勝負出出来るクルマ」という部分から感じさせたのでしょう。