今回はご来店のお客様やお電話などでも
圧倒的に良くご質問を頂く500Eの年式による乗り味の違いについて
ご存知の通り、型式W-124036-、500Eが生まれた背景には
PORSCHEとの密接な関わりが有った事は、もう皆さんご存知ですよね。
その中でも雑誌などの影響なのか、初期の92年モデルがPORSCHE生産モノ(※1)として
クローズアップされる事が多かったせいか、ご質問の多くは、
「92年モデルがやっぱり良いんですかね?」というお言葉。
このご質問に対して、決まってお答えさせて頂いておりますのは、
「500Eはどの年式でも素晴らしい乗り味に間違いありませんし、
どの年式がベストと言う事も有りません。」
「もう一つは、年式による乗り味の差より、年数を経たクルマですから、
どの様なコンディションの500Eに乗られるかの差の方がずっと大きな差になります。」
しかし、年式による乗り味の差は確かにございます。
最終モデルの限定車、95E500-LIMITEDの年代に向かって、どんどん洗練された
快適な乗り味になって行きます。
具体的に言いますと、エンジンの滑らかさや、ステアリングを通して伝わってくる
路面の感触もザラツキ取れた感触で、室内の静粛性なども上がっていますね。
更に細かく見ていくと、ステアリングの操作力の軽減、果てはアクセルペダルや
ウィンカーレバーなどの操作感も軽くなっております。
長距離の運転でも、疲れ少なく、快適な移動をお求めならば
これは決して悪い方向への変貌ではなく、むしろ歓迎すべき変更ではなかったでしょうか?
逆に初期モデルの乗り味を表現するならば、全てに重みの有る操舵感で、
ステアリングを通して伝わる路面の感触もよりダイレクト。エンジンの回るフィーリングも
LIMITEDと比べると、もっとエンジンの存在を強く感じさせる様なダイレクトな感触で、
これはこれで運転は楽しいもので、やはり完成された乗り味と言えます。
面白いのは、この変化が92年モデルから95モデルに向かって徐々に変化して行きます。
ですので、有る人にとっては93年や94年モデルが最高!と感じられる方も居る筈です。
かくいう私、松本は全ての年式の500Eが好きですが、93年モデル・LIMITED・92年の順で
好きであったりと、何がベストとは一概に言えるモノではないと言うことなのです。
※1)今日では、自動車雑誌などの情報とは違い、
最終モデルの限定車E500-LIMITEDまでもが
PORSCHEファクトリーにて生産されていた!との情報もございます。
※マニアな方々から常に特別視されているのが初期の92年モデルです。
モデル中、最もPORSCHEの血を濃く引く年式として見られている方が多いのでしょう。
通称でも日本国内ではPORSCHEライン物などと呼ばれており、93年モデルから
改められる事となった、フロントブレーキキャリパーがbrembo製の4POTで有ったりと、
古くからbrembo社との関わりの強い、PORSCHEチョイスを窺わせる部品の装着も
話題性に一役買っていたように思います。
実際には、そのbremboブレーキキャリパーも国内ディーラーでは、ブレーキ鳴きや
キャリパー自体の剛性不足を理由に、93年で標準となったAte社製に無償交換されており、
それが特別に優れていた部品と言う訳では有りませんでした。
また、初期92モデルから93年に至るまでの間に、リアサブフレーム取り付け部
の車体側フレームの一部の左右に補強プレートを入れるなどの対策も講じられており、
この辺りにも初期モデルに有りがちな対策が必要な部分などもありました。
