【販売員の仕事の醍醐味は、人とたくさん接することができること。そんな中で、お客様のちょっとした「知られない部分」を垣間見ることができます】

 

たまねぎとの戦い

 

こんばんは、販売コンサルタントの平山枝美です

 

たまねぎって、切っている間、涙が出ますよね

いつまで立っても格闘しています。

 

はてさて。

 

今日のテーマはこちら。

 

冒頭にも書いたのですが、

販売員って、たくさんの人と会話する機会があります。

 

その中で、段々と

「この人ってこういうタイプかな」

とわかってきて

 

「それなら、こうやって勧めたら買ってくれるかな」

がなんとなく、わかってくる。

 

そんな面白さが、接客の仕事にはあります。

 

ちょっと話がそれますが

先日、とある服飾専門学校で授業をしました。

 

そこでは、

私が用意したお客様像(ペルソナ)を渡してクイズを出しました。

 

「みなさん、このお客様はAとBの美術館、どちらに行きそうですか?

 それとも、どちらにも行く? どちらにも行かない?

 

Aは、こちらのMUCA展。

 

ストリート系アーティストが揃っています。

来場しているお客様も、モードだったり、カルチャーが好きそうな、今どきな若者もたくさんいました。

 

そして、美術館Bは、モネ展。

※写真は掲載許可があるものを使用しています。

 

モネは印象派といわれるグループに属しています。

美術といえばこれ、といった感じで、老若男女のファンがいます。

 

というわけで、来場者も高齢者から、若者まで。

先程のMUCA展に比べると、少しおとなしいファッションです。

 

さて、皆さんの店のお客様は、どちらに行きそうでしょうか。

それとも、どちらにも行く?

どちらにも行かない?

 

それは、なぜでしょうか。

 

同じように、学生にもお客様像(ペルソナ)を見ながら、

考えてもらいました。

 

そのペルソナは

音楽フェスに行く、39歳女性、5歳の子どもがいる

SNSに親子コーデを載せるのが日課

 

など、細かいお客様設定が書いてありました。

すると、これを見ながらこんな会話がありました。

 

「子供がいたら、美術館行かないんじゃない?」

「なんで? 迷惑だから?」

「ゆっくり見れないから」

「でもさあ、この人、美術館に子供連れてきて、それをSNSにあげそうじゃん?」

「わかる、そういうの好きな人っぽいよね」

「だから、子供と親子コーデしたいんじゃん?」

「そしたら、反応増えるもんね」

「美術館にいくから、二人で美術館のテーマに合わせて服を揃えるとかやってそう」

「じゃあ、カラフルなほうが服がかわいいかな」

「でもさ、それなら有名でバズりそうな美術館に行きそうじゃない?」

「じゃあ、MUCAの方?」

「いやいや、モネも有名じゃん?」

 

(子供がいても、美術館には一緒に連れてきてもらってもいいし

一緒に美術に触れるのはよいことだと私は思っています。

それと、音楽フェスが好きな人がかならずこう、とも思っていませんが

あくまで、(授業のための)個人の想像であるということを前置きし

それは一旦、置いておきます)

 

この会話でわかるのは

「お客様が、なんで親子コーデをしたいのか」

お客様も気がついていないような、潜在的な欲望について気がついている

ということです。

 

表向きは

「親子コーデをしたら、子供が楽しそうだから」

かもしれませんが

本人も知らないところで

「親子コーデをすると、周りから注目してもらえるから」

になっています。

 

周りから注目してもらえるならば

それに合わせた服選びになるはずです。

 

販売員がそれに気づけば、

洋服の提案の仕方も違ってきます。

 

ちなみにこれはインテリアとかメガネとか

メイクとか、あらゆるものに考え方はつながるでしょう。

 

美術館に行きそう

どんな理由で行っているのか

じゃあ、そのとき、どんな服を選ぶのか

そして、そのような人にはどのような話題を出せば

服を買う時の気持ちが上がるのか

 

そんなことが、

このお客様、どっちの美術館にいくでしょうクイズ

 

によって、見えてきた、ということを今日はお伝えしたいと思い

このブログを書きました。

 

皆さんの目の前にいるお客様も

そのような「潜在的な欲望」が必ずあるはずです。

 

お客様と会話をしていると

 

周りから馬鹿にされたくない

他の人よりも、格が違うと思われたい

なるべく浮かないようにしたい

あざとさを出さない程度にモテたい

 

といった、自分で口にしたくないけど

人間らしい欲望が、見えて来る時があります。

 

こんなことに気づけていくと

販売員という仕事は一層、深みを増していくんですよね。

 

人が好き、じゃなくていいのです。

人に興味がある人が、販売員を楽しくやっていけるのではないか、と考えています。

 

 

6月13日(木)に新刊出ます!

 

というわけで、今日もお疲れ様でした。

それでは、また今度!

 

 

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