【試着室から出てきたお客様に対し「お似合いですね」と声を掛けることも多いのではないでしょうか】

 

気合いをいれがち

 

こんばんは、販売コンサルタントの平山枝美です

 

なにかあると、すぐに着るものを新調する癖があります。

来週はとある学校で卒業制作を拝見する機会をいただいたのですが

ジャケットを新調して、一人でやる気まんまんです。

 

私が発表するわけでもないのですが、いいのです。

 

はてさて。

 

今日のテーマはコレ。

 

「販売員さんって、似合ってなくても、似合うって言うのよね」

 

これは、高齢者を中心によく聞く言葉です。

 

しかし、本当にそうなのでしょうか。

ツイッター(現X)で、アンケートをとってみました。

 

https://x.com/emihirayama/status/1757589221525877177?s=20

 

なかには結果だけ見たくて

販売員じゃない方も投票している可能性があるので

必ずしもこれが正確な結果ではないことを前置きした上でお話します。

 

このアンケートを見ると

意外と「本気で似合っている」と思って伝えている販売員が多いことがわかります。

それなのに、お客様からは

 

「買わせようと思っているでしょ」

 

と信じてもらえない悲しさ。

 

どうやったら伝えられるでしょう。

 

というわけで、私はお客様側にポストしているブルースカイでこんなことを書きました。

 

 

 

似合っている、と言われたら

どうしてそう思ったのか、聞いてみてください

 

 

さて、今このブログを読んでいる販売員の皆さんは

どのように答えるでしょうか。

 

似合っているということは直感的(理屈がない)と思われているので

言葉にするのが難しいのですが

お客様に信じてもらうためには、似合っていると思う説明が必要です。

 

たとえば

「お顔立ちとマッチしていると感じたので、お似合いです」

「腰の位置が高いので、お似合いです」

「肌にハリがあるので、ハリのある素材と合ってお似合いです」

 

など。

また、ある店では

 

「うまく言葉にすることができないのですが、すごく、すごくお似合いですね」

 

と言ってもらって、個人的には

「本当に似合ってると思ってくれているんだな」

と、感じたものです。

 

反対に、とりあえず似合っていると言えばいいだろうと思ってるだろうな、という方は

 

  • やたら甲高い声で似合うを連呼する
  • なぜ似合っているのか聞いたら目が泳ぎ、考え込んでしまう
  • 目を見て似合っていると言ってくれない
などがありました。
感受性の強いお客様には、似合っていないのに似合っていると伝えたら
嘘だとバレがち。
ですから、無理に「似合っている」と言わなくてもいいのです。
 
 
似合っているのか、似合っていないのか、わからない時は?
 
アンケートの中で
「似合っているのかどうか、判断できない。だから、とりあえず似合っていると言っておく」
と、答えてくれた人もいました。
 
私が新入社員だったころも、たしかにわからないなあ、と感じたことがありました。
特に、自分の年代と違うと謎なんですよね。
 
わかるようになったのは
「比べてみた」から。
 
まずは色。
最初にあてていた色がわからなければ
違う色をあててみる。
 
すると、どっちのほうが明るく見えるのか
どっちのほうがしっくりくるのか、わかりやすくなります。
 
どっちも変わらないのであれば
どっちも似合っているか、似合ってない。
 
そのときは、お客様の感想を聞いて
ご自身でしっくりきているのなら、そちらに合わせればいいと考えています。
 
ちなみに、
私自身はお客様に似合っているかどうか聞かれない限りは
「似合っていますね」という表現はあまり使いません。
 
お客様の雰囲気に合っていますね
お客様が着ると明るくなりますね
お客様が着ているのを見ていたら、私も欲しくなってきました
 
等の感想は言いますが
似合っているって説明しづらいからです。
 
自分の感想を「似合っている」だけで表現しなくてもいいので
着たときの感想を口にする練習をすればいいのではないでしょうか。
 
お客様は「似合っている」と伝えると
本当かな?と思いがち。
 
だから、理由を説明できるようにする。
 
似合っているかわからない人は、違う色やアイテムをあてて比べてみる
 
それも難しければ似合う、という言葉を使わない。
 
そんなふうに接客をやってみてください。

 

というわけで、今日もお疲れ様でした。

それでは、また今度!

 

 

X(旧ツイッター)更新しています

 

 

https://x.com/emihirayama/status/1745699120394936525?s=20

 

 

 

【新刊】

文字が苦手な販売員でも、楽しんで「喜ばれる接客」ができるようになる本。

 

 

インスタ↓

 

 

法人のお問い合わせ
接客やスタッフマネジメントについてのコラム・マニュアルの作成

執筆

セミナー(接客・スタッフマネジメント)

ご依頼について

 

 

【他の書籍】
13刷御礼!!ロングセラー!!
台湾やベトナムでも翻訳されて読まれています。
キンドル版もあります。

 

 

 漫画版もあります。