【袖や、裾がちょっと長かった時、ついお客様に伝えてしまう「折り返していただいても…」の一言。実は、ジャケットが着慣れている人にとっては「知識がないんだな」と思ってしまう一言なのです】

 

メロンパンください

 

こんばんは、販売コンサルタントの平山枝美です。

 

パン屋さんへ行って、メロンパンを買おうとしたのですが

残りの1個を、目の前のちびっこがほしそうにしていたので譲りました。

 

私も、大人になりました。

 

はてさて。

 

皆さんのお店にはジャケットやパンツ、ありますか?

 

これらは、大体のお客様が試着をしてから買う商品です。

その時、どのような一言を掛けているでしょうか。

 

先日、とあるジャケットを試着したときのことです。

販売員の方は、袖を通した瞬間に

 

「袖を折り返しても着ていただけますので」と話してくれました。

 

しかし、個人的に感じたのは

 

「この販売員さん、ジャケットにいてあまりご存知ないのかもしれないな」

 

と、いうこと。

 

なぜなら、ジャケットについて詳しい方だと

サイズ合わせが何より大事だとご存知なので、

着たあとに、肩や袖、着丈のチェックを少し離れたところ、近くで、とよーくチェックしてくれるのです。

 

なのに、ジャケットを羽織ってなんとなくの雰囲気を見ながら

「袖を折り返しても」

と言われると、

 

とりあえずそれを言っとけ感があるな

 

と、考えてしまうんですよね。

 

決して「袖を折り返して着れること」を言ってはだめなわけではないし

状況によっては、それを喜んでもらえたり、買うきっかけになったりします。

 

ですが、ジャケットの購入を、それだけで促そうとするのもまた

無理があるな、と感じるのです。

 

ちなみに、パンツの裾を

「折り返して穿いていただければ…」

と言う販売員も多いな、と感じます。

 

先日友人とその話をしたら

「お直しが面倒なのかな」と眉間にしわを寄せていました。

つまり、お客様としても、そう感じてしまう一言なのです。

 

話を戻しますが、じゃあ、どうすれば

販売員としてプロ感のある接客ができるのでしょうか。

 

まずは「ちゃんとサイズを見極めれられる」ことを伝えましょう。

 

ジャケットのサイズは、その年の流行などもありますが

基本はこんな感じ。

 

 

 

 

肩と、袖の見え方は流行が変わっても、同じなので

自分でジャケットを着て見ながらチェックしてみましょう。

 

今までなんとなく合っていた

と感じていたものを「なぜ合っているのか」説明できるようになれれば

プロとしてOKです。

 

会話例としては

(ジャケットに袖を通したのを、鏡で見計らい、

 袖がよじれたり、曲がって着ていないかチェックし、直す)

「肩が合っているか、確認しますね。切り替えの部分が肩から外れている気がするので、小さいほうも着てみましょうか」

「(腕を真っ直ぐおろしてもらい)じゃあ、肘を直角に曲げていただいてもいいですか?袖が親指の付け根を超えてしまっているので、袖も大きいようですね」

 

といった声掛けです。

これは、私が即席で書いたものなので、かなり大雑把な会話ですが

スーツの店に行って試着をしてみると、どうしているのか体感できます。

自分自身でも接客を受けてみましょう。

 

もしサイズがなければ、お直しを検討するのもよいでしょう。

裏地があるのとないのでは、袖の詰め方も料金もかかる時間も違ってきます。

ここで触れるにはちょっと長くなるので、参考程度にリンクを置いておきますね。

 

 

 

 

以前なら、サイズが合わなければ

丈つめや袖詰め、ウエストなども調整していたのですが

最近は殆ど聞かなくなりました

(お店で受けているケースも減りましたよね)

 

ウエストや身頃自体を詰めてしまうと、

シルエットが変わってしまうことがあるので難しいですが

裏地のないジャケットや、丈つめは比較的に簡単に採寸ができます。

 

自分のお店でお直しができなくても

採寸までして、お客様に店の帰りにリフォーム店によってもらえるようにしておけば

購入してもらえるチャンスが増えるでしょう。

 

今日の話をまとめますと

 

「こちらの袖は折り返していただいても…」

と伝える前に、お客様のジャケットのサイズを見極めましょう。

 

という話でした。

 

 

というわけで、今日もお疲れ様でした。

それでは、また今度!

 

 

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