【商品に愛着を持っていることが伝わる「この子(こいつ)呼び。でも、受け取り方は人それぞれ】

特権乱用

こんばんは、販売コンサルタントの平山枝美です。

拙著のイラストを手掛けてくれたキタハラケンタさん。
すてきなネコさんを描いてくださいましたが、特にお気に入りなのはこのネコさん。



おしゃれで定評があるキタハラさんにこんな顔描かせてすみません
でも、ギャグテイストなのに上品にまとまるのがキタハラさんのすごいところです。

というわけで、こちらは以前に出した本ですが

たまにめくっていただけると嬉しいです。

 

 

 


はてさて。

今日のテーマは、2021年10月の人気記事をリブログします。

この話題、この本の中でも反響がとてもありました。

それだけ、気になっている人も多いのかな、といった印象です。

 

このテーマは

編集者の方からご提案いただきました。

「ある日接客を受けてて、無機物に対して「このコ」って呼ばれることに、

 ちょっと違和感があったんですよ。
 周りの人間(編集部)にも聞いてみたんですが、同じような反応がありました」


と言われ、私も友人が同じようなこと話していたな、と共感したので
早速執筆をしました。

ただ、この項目を書くのって結構勇気が必要だったんです。
なぜなら「あの子」「こいつ」ということにこだわりを持っている販売員さんもいらっしゃいます。
(講師の方でも擬人化呼びする人もいます)

それに、お客様によっては好意的に受け取る方もいます。

前置きが長くなりましたが

じゃあ、本題の「あの子」「こいつ」と商品を呼ぶのはなんでだめなの?
ということで、触れていきましょう。

「この子呼び」で検索すると、結果で「イライラする」との書き込みがいくつか見られました。

「この子」呼びに反応している人の声にはこのようなものがあります。

 

  • 「販売員の思い入れを押し付けられている
  • 「そもそも、生きていないのに、変
  • 子供にわかりやすく説明しているような表現で不快

 

「この子」は、対象への愛着が感じられます。

基本的には身内のものに対して使う言葉なので

 

自分の子供

自分の家で飼っている動物

(賛否両論ありますが)店のスタッフ

 

などです。

 

これは説明が難しいのですが

たとえば、雑談で、自分の身内について延々と語られていると

嫌だな、と感じる人もいます。

 

その感覚と一緒で

「なんだか、自分の身内自慢されているみたいで気持ち悪い」

と感じてしまう方がいるのではないか、というのが私の推測です。

 

また「子」は生きているものを主な対象としますので

擬人化されていることに違和感があるのでしょう。

 

他にも「この子」と表現されることで、

赤ちゃん言葉を使われた、と感じる誤解もあるかもしれません。

(小さいとき、親から(ぬいぐるみなどを指して)この子も寝たから、◯◯ちゃんも寝ようね~などと諭された、などの経験から)

 

と、

「この子」呼びに違和感を持つ理由を考えると

あれこれあるようです。

 

雑にまとめてしまうと

「この子呼びが苦手そうな人には、使わないのがベター」ではないでしょうか。

 

この子は「こちら」と言い換える

「この子」「こいつ」と言ってしまう癖がある方は


擬人化にしたい気持ちをぐっと抑え

「こちら」「あちら」
と表現するほうがきちんとした印象を与えられます。

もちろん、お客様ご自身が
「かわいい子ですね」とか「私が着ている子は」

など、表現されている場合は、合わせてもOKです。

 

この他「この子」呼びで違和感がないのは

 

お客様が購入後に

生きているものと同様に愛用するもの

(生き物だと感じさせる商品(ぬいぐるみや植物など))です。

 

他にも

お客様と砕けた雰囲気になった時

いつもは言わないけど「あえて」この子と言ってるな

が、わかる時は

お客様は「面白い説明の仕方をする人だな」と感じ、好意的に受け入れてくれる場合もあります。

 

まとめ

「この子」「こいつ」と擬人化することを、完全に否定するわけではありません。

そう伝えることで、やわらかい印象を与えることができることもわかります。

 

しかし、

受け取り手や、シチューエション、商品によって大きく感じ方が変わることは

販売員として受け止めなければなりません。

お客様によっては「変」「違和感があるならば
まずは、どのお客様にも、商品提案の際「この子」「こいつ」ではなく
 

「こちら」

 

と伝えたほうが丁寧でクレバーな印象を与えられます。


 



というわけで、今日もお疲れさまでした。

それでは、また今度!

 

 

 

 

 

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