「小学校英語指導者資格」を取得するための研修講座でわかった
小学校英語教育の現実。
きのうのブログ では、その現状を知って、とてもネガティブな気持ちになったことをお伝えしました。
小学校での英語教育が進まないのは、政府が積極的でないことが一因であるようですが、
これまでの日本の英語教育自体にも問題があると感じている人は多いかと思います。
立教大学の藤田保教授が、講義の中で、
中学校・高校での英語教育の問題点について指摘されていました。
・英文和訳、和文和訳、文法解説に重点を置いてきた。
・英語の授業は減点法であり、正確さが求められた。
つまり、減点法の教育では、間違うことが怖い(恥ずかしい)ので、発言しない。
→発言しないことで、上達しない。
→上達しないから、英語が苦手になる。
→苦手意識が強いと、ますます勉強しない。
→英語嫌いになる。
このような負のスパイルに陥ってしまいがちです。
かつての私もそうでしたが、日本人は発音や文法の正確さを常に気にしてしまうため、
積極的に英語でコミュニケーションがとれないんですよね…
それは、やはりこれまでの教育が原因でもあるかと思います。
藤田教授は、英語教育の今後の課題として、下記のことを提案されていました。
・減点法から加点法へ。何ができないかより、何ができるようになったかを大事にする。
・「わからないから使わない」から「わからないからこそ使う」へ。
・通じる喜びを知り、楽しい記憶が残る授業にする。
そして、
「曖昧さへの寛容度」こそが、外国語学習のカギ
であると力説されていました。
小学校での英語活動の目的は、
・英語への抵抗感をなくす。
・英語の音や表現に慣れ親しんで、コミュニケーション能力の素地を養う。
とされています。
子ども達が、将来、英語を1つのコミュニケーションツールとして、間違いを恐れず
英語で堂々と自分の意見が言える、そんな時代になるといいですね。
私は、小学校よりもっと早い、乳幼児期の段階で、子ども達の英語の学びを
サポートしていきたいと思います!