寝ずの番(日本・2006年) | Cinéma , Mon Amour.。.:*☆

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こんばんは



今宵ご紹介する映画は『寝ずの番』です
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舞台は上方落語界

そこの重鎮である
笑満亭橋鶴(長門裕之さん)が
臨終を迎えようとしておりました

妻の志津子(藤純子さん)他
息子で落語家の橋弥(岸部一徳さん)
一番弟子の橋次(笹野高史さん)
二番弟子の橋太(中井貴一さん)
見習いの橋枝(木下ほうかさん)
橋七(田中章さん)らが見守る中
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師匠ったら最後に
『おそそが見たい』と
とんでもハップンな発言で
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どーしたもんかと
顔を見合す一同ですが
大恩ある師匠の願いを
聞き入れるべく
『おそそを見せてくれる女性』は
おらぬかと思案し
そこで白羽の矢が立ったのが
橋太の嫁、茂子(木村佳乃さん)


当然ですが、反発する茂子
しかしそこは噺家の嫁はんですね
師匠が喜ぶならと 
我が『おそそ』を見せるべく病院へGO!

『茂ちゃん、堪忍え』と拝む姉さんに一礼し
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腹を括った茂子は
オン・ザ・師匠の体制から
スカートをめくり上げます
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あっ、そうそう
わたくし言い忘れておりましたが
『おそそ』とは女性器を表す
京都弁だそうどすえ…


      (☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎


最期の最後に、眼福かと思われた橋鶴師匠
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しかしホンマは師匠
『おそそ』ではなくて
『おそと(外)が見たい』と
言わはってて
それを一番弟子の橋弥が
聞き間違えたんですが

張り切って『おそそ』を見せちゃった
茂子はんは、がびーん
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亭主の橋太も、
がびーんと目ん玉飛び出たど。
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その3分後、師匠は息を引き取り
これより映画は無礼講の
『寝ずの番』へと突入していくといった
お話です


何せ登場人物たちは
 噺家連中ですから
『寝ずの番』の席上は
話芸の宝庫

それも『オシモ関係』で
盛り上がります

誠実の権化、中井貴一さんや
ヒガシの奥方である
木村佳乃さんの口から
飛び出す猥語がね、、
視聴してる方は照れますの (〃ω〃)

その中に海の生物
『エイ』にまつわるシーンがあり

『エイ』の性器と
人間の女性器って機能(?)
が似てるらしく

それを知った中井貴一さん扮する
18才DTの橋太は
初体験の相手に『エイ』を選ぶんです
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コトを終えた後の感想は





冷たかった、、、← うん…そんな感じ
 

そしてヤスミンツボにハマったのが
橋鶴師匠の十八番
『らくだ』に絡めたシーンですね

この『らくだ』には
死者がカンカン踊りをする場面があって

今までは生きながら
死者の踊りを演じた師匠だけれど

今ならホンマもんの屍人よってに
カンカン踊りさせたれーってなもんで
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キョンシー長門、降臨
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そしてこの後
一番弟子の橋弥が
さらには志津子が
続けざまに急逝したことにより

三度に渡っての
『寝ずの番』が
繰り広げられるのです





今作は中島らもさんの同名小説を
マキノ雅彦が監督となっておりますが
これは津川雅彦さんのことですね


津川さんは公開当時 

『面白い映画
   観たい映画がないから
   自分で作るんだ』と仰って 

今作を初監督をされたと記憶しております

その言葉通り

ー こうやって笑いに包まれながら
     冥土へと送り出されるのも、悪くはないな ー  

といった仕上がりになってはおりますが
 
ただジェーン的には
師匠のシークエンスだけで
充分笑えましたから

その後の橋太と志津子のターンは
要らなかったんじゃないかって気もします

これも幕引きの
難しさかとは思いますが
 

しかし津川さんご自身も
役者さんですから
出演者陣は巧く活かされてました

特に時の人、木下ほうかさんの
嫌味一歩手前の演技が目立ってました


  ⤵︎ ほいでこの寝ずの番の文字は
       津川さんの盟友
       故 緒形拳さんの手によるもので
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津川雅彦さん
名門   マキノ家 の御一員であることから
交遊関係は広く、今作にも大物芸能人が
カメオ出演されております


しかしですな、津川さん

あなた様の今現在の肩書きって……何??


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尚、本作は 
文部科学省の助成作品でありながら
猥語が頻出し過ぎるため、
R15指定ですよってに
 

文科省の文言に
惑わされませぬよう
くれぐれもお子様と
ご覧にならないでくださいませませ