『私がやりました』(おフランス•2023年) | Cinéma , Mon Amour.。.:*☆

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左脳は邦画で出来ておりまする╰(*´︶`*)╯

こんにちは


今日 ご紹介する映画は


『私がやりました』(原題:Mon Crime)




   *・゜゚・*:.。..。.:*・'(あらすじ)'・*:.。. .。.:*・゜゚・


1935年の、おフランスはパリ


豪邸を飛び出してきたと思いきや

涙目で一人街を歩く、彼女の名はマドレーヌ

ナディア・テレスキウィッツ



同時刻、彼女が住む古びたアパートでは、

親友で同居人のポーリーヌ(レベッカ・マルデール)が

家賃を取り立てに来た大家と、『家賃払えー💢』

『マドレーヌが仕事決めてくるまで待ってぇなー』

と、押し問答を繰り広げていた


新人女優のマドレーヌと

駆け出し弁護士のポーリーヌは

仕事に恵まれず、ずっと手元不如意なのだ


マドレーヌの涙目の理由は

有名な映画プロデューサーから仕事と引き換えに

愛人になることを強要され、それを拒絶したせいで

役を貰えなかったから。


金持ちの彼氏はいるが

彼も自由になるお金は持っておらず

マドレーヌを助けてはくれない


その夜、マドレーヌの元へ刑事が訪ねてきた


映画プロデューサーが射殺され

最後に会ったマドレーヌに容疑がかかっていると

言うではないか!


刑事ははなから、

マドレーヌの犯行だと決めつけていた


理由は痴情のもつれ&金銭の強奪

(プロデューサーの30万フランが無くなっていたから)


無実を信じてもらえず、

怒髪天を突いたマドレーヌに

ポーリーヌはある計画を持ちかける


計画はマドレーヌに

『私が殺りました』と自供させること


そして正当防衛を主張し無罪を勝ち取れば

マドレーヌの名は一気に世に知れ渡るはず、、、


しかして

庇護欲をそそる被告人マドレーヌと

知的で誠実なイメージの弁護人ポーリーヌは

マスコミをはじめ人々の耳目を集め、裁判は大盛況


『女優を生業にしているからと言って

 男性の慰み者になる謂れはない!』と

毅然と言い放ったマドレーヌに、今回のシナリオを書いた

ポーリーヌも(心の中で)ガッツポーズ


同性に支持され無罪を勝ち取った二人の元に

それぞれ仕事が舞い込み、生活は好転。


そんな或る日のこと、
この世の春を謳歌する二人を
トーキー時代の人気女優オデット・ショーメット
イザベル・ユベール)が尋ねてくる



そして彼女はこう言ったのだ


『あの映画プロデューサーを殺したのは私よ

 だから、貴女たちの嘘をバラされたくなければ

 今のこの生活を守りたければ、30万フランを

 よこしなさいな』と、、、。


 

はてさて、突如現れいでた強請屋に

マドレーヌとポーリーヌはどう立ち向かうのだろうか?



わたくし、ジェーン・ドウのプロフ画像は

おフランス俳優のアリエル・ドンバール氏ですが


そのアリエル女史、

昨日のパリ五輪関連のイベントにて

奇妙な衣装で奇天烈なダンスを踊ったとかで

『全世界のわらいもの』になったそうな、、、


でもアリエルさんて

昔っからこういう人(どういう人?)だから


『上海異人娼館』って映画では

ズロース見せてたお人なので

今更何を?って感じなんだけど

にしてもおフランスの方、オリンピックで色々と

曝けちゃいましたね(悪趣味だとか仕事出来んとか)


でも全く悪びれない態度は

したくてもそんなこと出来ない

気にしぃの日本人ジェーンからすれば羨ましい限り。


今作でもね、おフランス人の

『やったもん勝ちだけどそれがナニカ?』が

遺憾無く発揮されておりました


内容としては時代が1930年代なので

男性に見下される女性たち、特に若い女性の

処世術が描かれておりまして、


マドレーヌとポーリーヌの二人が

偉そうな男たちに素手で立ち向かう姿は

同じように男性に支配されてきた女性たちから

やんやの喝采を浴びる、サクセスストーリーに

仕上がっております


引き込み方の痛快さは流石

女性賛歌がお得意のフランソワ・オゾン監督はん。


と、ここまでですと

舞台はフランスでもアメリカでも

そして日本でもアリエル話でしょう。


『Wの悲劇』に似たシチュエーションですしね。


ただし

オゾン監督のミューズ(だよね?)であられる

イザベル・ユペール御大が登場すると途端に

おフランス臭がプンプンと匂うのです


このアクの強さ、言いますか

ゴリ押しの強さ、言いますかね


柔道団体で、金が獲れなかった

その理由が知りたければ今作を観るべし!!!




ガンバレ



日本🇯🇵



そして



今、アラン・ドロンさん逝去のニュースが

入ってまいりました





甘いマスクの下の野心、野性、、、

昭和の日本においては唯一無二の存在でした