今年も燗銅壺の季節を迎えました。近ごろは夏があまりにも猛暑なので秋の心地よさが身に沁みます。そこで夜を待って燗銅壺をスタンバイ

大宮すずらん通りの焼鳥屋さんで買ってきた骨ボール。焼鳥力の名物骨ボールは牛ナンコツを細かく叩いて刻みネギと丸めたもの。焦げてるのは刻みネギで香り抜群歯ごたえヨシ。辛子醤油でいただきます。酒に合うなあ。盃は信楽焼き。燗銅壺は飛龍丸

この日は日本一で買ってきた「しそつくね塩焼き」。酒は木曽の地酒七笑。盃は備前の焼き締め。かすかに青備前

ホタルイカを酢味噌で

スーパーのマグロで一杯。燗銅壺は翔鶴。江戸後期の作

温度は上燗(45~46℃)。湯煎した燗酒は実にまろやかに仕上がります。直火や電子レンジのお燗ではこの味わいになりません

DIYした桜の木のトレイで寿司をつまむ。ククサを作ろうと思って原木を四角くカットしたら本体は割れてしまったけど、この外側の部分が1枚だけ割れなかったのでトレイに。この木は縁起が良い

サバの糀和え。皿は伊万里の日の丸印判。印判の皿には日の丸の入ったものがある。これが良いんだなあ。日本酒の味を引き立てます

ハタハタ

ニラ玉にホルモン

鯛の刺身

鶏皮を焼く。燗銅壺は秋模様の葛城。川面に紅葉

温度もよし

イカゲソの炭火焼きうまいねえ

冬咲き燗という酒 なるほどイイね。燗あがりします。こういう酒は絶対に電子レンジでお燗しちゃあいけません

肉豆腐の小鍋立て

肉団子を熱々で味わう。辛子でいただくと酒に合います

カメノテ

カメノテ酒 潮の香りがたまらない逸品になりました。日本酒がラフロイグになったような感じ。盃は萩焼の紅釉

DIYした空母鳳翔に寿司を盛る。名付けて空母盛り

ワイルドビレッジで採ってきたハタケシメジでキノコ汁。キノコ汁のコツはシイタケを入れないこと。シイタケは味の主役になってしまいます。そうすると他のキノコの風味が減少します

これがハタケシメジです。意外に知られていない里山の優秀な食用キノコ。スーパーでは売ってない。コリコリの歯ごたえが良い

シイタケはこういう感じで焼く。酒は高麗王本醸造

カレーピラフを肴に菊水の上燗

8台目の燗どうこは団扇型の速攻お燗タイプ。酒は長岡藩。業務スーパーで売ってる旨い酒

長野県小海の紅葉キャンプへ

チーズちくわを炙って地酒の千曲錦と寒竹。この日の燗銅壺はなぎら健壱師匠のサイン入り

そして先週のおでん屋台で大活躍した燗銅壺は赤城。火壺が大きいので一度炭が熾きるとあとは上から炭を追加するだけで一晩中湯温は安定しています。燗銅壺の最大の特徴は炭火から発生する熱量の大半を上部に逃がすことにより、お湯を沸騰させることなくお燗適温を一定に保つところ。そして「湯煎」という丁寧な加熱方法により酒の味を損なわない、というか酒の風味を「燗あがり」させる驚くべき機能を有しています。酒は黄桜・辛口一献

燗銅壺の吸気口を炭火が中から照らすあまりにも渋い写真。気の合う仲間とおでん屋台で熱燗を飲むなんて最高。このとき男たちは生まれ育った町の祭りの様子を話題に酒を飲んでいる。新潟、浅草、埼玉のむかしの祭りがよみがえる。良い酒は良い会話を導きます。今夜も良い夜ですなあ
おっとそこで思い出した。あれは2つ目の営業所だ。職場の飲み会になると毎度毎度「酒なんて酔っぱらえば何でも同じだ」と力説する年上の社員がいたけどそれはないだろう。ああいうじじいにゃなりたくねえなあ

水彩画を描いてみた
