JAM CONTE -207ページ目

【最強タッグ第11戦TOPIC(その2)】裕佳の決断にあがぺる困惑!そして新たなタッグが・・・

終演後のバックヤード、興奮冷めやらぬあがぺる。


『裕佳ちゃんやったね!』

『うん』

『この調子で絶対に優勝・・・』

『あがぺるちゃん』

『・・・なに?』

『いままでありがとう』


『え?』


『良かった。最後に勝てて…これでもう思い残す事はない』

『・・・どういう事?』

『こんな私と組んでくれて本当にありがとう』

『裕佳ちゃん…』

『本当はわたしももっとあがぺるちゃんと一緒にやりたいよ』

『だったら…』

『でも、わたし決めたの』


『…裕佳ちゃんも私を捨てるのね』

『ごめんね。でも…あがぺるちゃんには勝って欲しいから』


『わたしひとりでどうやって勝てっていうのよ』

『ひとりじゃないわ。あっちを見て』

『え?』


と、そこに近付く一つの影。


『裕佳ちゃん、話したい事って…』

『・・・ぽるんちゃん?』


影の正体は大牧ぽるん。


『裕佳ちゃんに…あがぺるちゃん?』

『ぽるんちゃん、お願いがあるんだけど』

『な、なに?』


『アシスタント、私と交代して欲しいの』

『・・・は?』

『いいよね?はい決定』

『ちょ、ちょっと…』

『そしてあがぺるちゃんには、私からの最後のプレゼントだよ』

『プレゼント?』


『あがぺるちゃんと同じくらい、いえ、ひょっとしたらそれ以上に勝ちたいって思ってるパートナーよ』

『え?』

『じゃあ、あとは若い二人におまかせしま~す』

『ちょっと裕佳ちゃん!』

『どういう事よ?』


残されて戸惑う二人。


その後、裕佳の要望は大会実行委員会に申請され正式に受理。

かくして【ぱらぴりぷりん】は解散。

中岡裕佳は大牧ぽるんと交代で最強タッグ戦の公認アシスタントに就任する事となる。


そして迎えた公式戦第22試合。


ついに【もうじゅうサーカス】と【ザ・ジャケッツ★】という、元【小野デン】のそろい踏みに俄然注目が集まったが、その相手には中原コミッショナーの命令により…


一明一人とあがぺるのセミオフィシャルタッグ【なりそこないプリ☆プリ】が選ばれた。


突如パートナーの裕佳から解散を言い渡された上、ぽるんを新パートナーとして紹介されるという怒濤の展開に、まだまったく気持ちの整理がついていないあがぺる。しかも相手は元【小野デン】の2タッグ。


これではいくらインディーズタッグとしてバツグンの勝率を誇っている【なりそこないプリ☆プリ】と言えども勝利は難しいだろうと思われたが、


結果は…


【なりそこないプリ☆プリ】の勝利!


これにて【なりそこないプリ☆プリ】はインディーズタッグながら4ポイントを獲得。


《このままオフィシャルタッグ申請すれば、一気に上位に食い込める》


《しかし一明には勝ちたいという欲が見えない。確かに頼もしい存在であるが『本当に勝ちたいと思っているのか』不安になる時がある》


《それならば裕佳が勧めてくれたぽるんちゃんと組んだ方が…》


勝利の喜びと同時に、様々な思いが駆け巡り、さらなる混乱に陥るあがぺる。


果たしてあがぺるの選択は?


そして全公演終了後。


バックヤードの片隅で、膝を抱える一人の女性の姿が。


彼女の名前は宮原梓。


タッグ戦出場を目的に11月末より参加しているにも関わらず、タッグパートナーが見つからず、未だインディーズタッグですらタッグ戦に出られない状態であった。


《私もタッグ戦に出たいのに…出たいのに…》


元来の引っ込み思案故、誰にも声をかけられず、人知れず思い悩む宮原。


そこに偶然通りかかった一人の女性。


彼女の名は片桐慎和子。

彼女も宮原より遅れて一週間、新たにジャムコントに参加しているベテラン女優である。



『あら、あなたは・・・宮原さん、だったかしら?』

『あ、片桐さん』

『そんな所にいたら寒いでしょ?みんなと一緒に楽屋に居れば?』

『でも…楽屋狭いし、一人でも少ない方がいいかなって…』

『・・・』

『あ、片桐さんは行って下さい』


『・・・宮原さん』

『はい?』

『私に全部話してご覧なさい』

『え?』

『あるんでしょ?悩み』

『どうしてそれを…』

『似てるのよ。あなたは私に』

『え?』

『さあ話してごらんなさい!』

『・・・はい』


片桐の優しい笑みを受けて、ポツポツと喋り始める宮原。


最初は曇りがちだった表情が徐々にほころび、やがて、ジャムコントの現場にやってきて、初めてと言って良いくらいの晴れやかな笑顔を見せる様になった。


『分かったわ。つまり梓ちゃんはタッグ戦に出たいのね』

『はい。でも…私なんかと組んでくれる人なんて居ませんよね』

『大丈夫。梓ちゃんはタッグ戦に出られるわッ!一人の超大物役者が日本へいき、きみとタッグを組むから!』

『エッ…そ、その超大物とは?』


『わたしだよ』

『!!』
『それとも片桐慎和子は超大物ではないかな?』

『か…片桐さん!』


捨てる神あれば拾う神あり。


【ぱらぴりんぷりん】という女性タッグが開催したその日、新たな女性タッグが密かに産声を上げようとしていた。


次回ジャムコント最強タッグ決定戦第12戦。

またもや新タッグが襲来?!




※ ※ ※ ※ ※



【最強タッグ第11戦TOPIC(その1)】佐藤新タッグ結成!そしてぱらぴりがまさかの…

最強タッグも後半戦のヤマ場である第11戦。この日は現在首位を独走中の【箱入りロケット】が休場とあって、比較的穏やかな現場になるかと思われたが、

その予想は見事に朝から覆された。


ミーティング前の会場前、本日諸事情により公式戦第22試合のみの参戦となる【もうじゅうサーカス】に、再び危険な遭遇が迫っていた。


本日1試合だけとなった公式戦に向けて打ち合わせに余念がない【もうじゅうサーカス】の小野愛寿香と鍋島光。


そこにやって来たのは、ひこーき雲佐藤。


元タッグパートナーの小野と魂の約束を交わしてから一週間。


今日もひとりやって来た佐藤に対して、


《おい、いつまで油を売ってやがるんだ》

と言わんばかりの鋭い眼光を向ける小野。


その時!


予想の展開が起こった!


以下はその瞬間を捉えた貴重な映像である。




ひこーき雲佐藤、ついに新タッグ結成!




今年の最強タッグ、初めての芸人オフィシャルタッグの誕生である。


魂のハイタッチを交わす二人。


『こっからが本番だぜ、ぬかりなさんよ』


『ぬかせ相棒、これからが勝負だ』


そしてパートナーの二人も。


『頑張ろうぜ。誰か知らんけど』


『任せとけって。誰か知らんけど』


かくして元【小野デン】による2タッグが誕生。

ついに【箱入りロケット】包囲網を完成させた。




一方その頃、劇場事務所前でも事件は人知れず起こっていた。


『お願い!もう一度私をダッグ戦に出させて!』


先週、謎の休場をした大牧ぽるんが哀願する相手は、もちろん中原円大会コミッショナー。


かつての良きライバルである秋桜率いる【天∞】の低調ぶりに業を煮やし、自らヒールとして参戦する事によって喝を入れようとコミッショナーを口説き落とし、一明一人とセミオフィシャルタッグ【ウォールぽるん】として二年ぶりにタッグ戦にプレイヤーとして参戦したぽるん。


結果、ぽるんの度重なる挑発に奮起した【天∞】は初勝利を挙げる事に成功。目的は果たされたので、再び参戦する理由はないはずである。


『このまま【箱入りロケット】の独走を許してたら、どうやったってタッグ戦は盛り上がらない!私が【箱入りロケット】をやっつけます!』


《タッグ戦を守護れるのは私だけ!》と、まるで本部以蔵の様に訴えるぽるん。


しかし・・・


『ぽるん。悪いけどあんたはもうお払い箱よ』

『え?』

『あの一試合で分かったわ。あなたの実力じゃあ【箱入りロケット】を止めるのは無理だって』

『そ、そんな事ない!次に戦えば必ず…』

『私はチャンスを二回あげるほどお人好しじゃないの』

『そんな!』

『ぽるん。あなたは可愛い子よ。でも事態は急を要するの。一刻も早く【箱入りロケット】を止めないといけないのよ』

『コミッショナー!』

『今日の一明のパートナーはもう決めてるの。あなたはこれまで通りアシスタントとして頑張って頂戴』


中山コミッショナーとぽるん。

あまりに短い蜜月期であった。


そして迎えた公式戦第21試合。

全タッグチームを震撼させる驚愕のマッチメイクが発表された。


第一回ジャムコント最強タッグ王者【ザ・ジャミングデュオ】が、中原コミッショナーの命を受けてセミオフィシャルタッグとしてまさかの復活!


さらに、


元【小野デン】の佐藤の新タッグ【ザ・ジャケッツ★】の初陣!


本日、二宮の休場により公式戦に参加出来ない【箱入りロケット】に対して脅威を与えるには、これ以上ない2チームの参戦となった。


しかし、このマッチメイクを【箱入りロケット】以上に脅威と感じていたのは他でもない、同じくマッチメイクされた

【ぱらぴりぷりん】のあがぺると中岡裕佳であった。


出口の見えない敗戦続きで、完全に歯車が噛み合わなくなったあがぺると裕佳。


結成当初は試合前でもあれほど楽しく喋り合っていたのに、いまは何を話せば良いのかすら分からない。


《これ以上負けてしまったらもう…》


あがぺるの心に不安の影がよぎる。


『裕佳ちゃん、あのね・・・』


不安をかき消すかの様に話そうとするあがぺる。


しかしそれを遮るかの様に、


『あがぺるちゃん』

『な、なに?』

『悔いのない舞台にしようね』


笑顔の裕佳。


『・・・え?』

『さ、いこう!』

『う、うん』


何か吹っ切れた様な裕佳にとまどうあがぺる。


かくして始まった公式戦第21試合。


流石の実力を見せつけるものの、コミッショナーの命令で組まされている為か、いまいちアピール力に欠ける【ザ・ジャミングデュオ】。


随所で笑いは取るものの、初めてのタッグ結成、しかも追い風ワサダはジャムコント初参戦という事で、まだコンビネーションがしっくり来ていない【ザ・ジャケッツ★】。


その間隙を突く様に、何か吹っ切れた様な素晴らしい動きを見せる裕佳と、それに引っ張られる様にいつも以上のハイテンションで暴れまくるあがぺるの【ぱらぴりんぷりん】。


その結果・・・


【ぱらぴりんぷりん】の勝利!


ついに連敗脱出!


喜びを爆発させるあがぺる。


そんなあがぺるを見て噛み締める様な笑顔を見せる裕佳。


そして、


あがぺるに気付かれぬ様、


【ぱらぴりんぷりん】の象徴でもあるマイクを、


そっと


ステージに置いた。


その2につづく。

12/3ジャムコント最強タッグ決定戦(第11戦)レポート



『ジャムコント最強タッグ決定戦-2015-』

ジャムコントのプレイヤー達がタッグチームを結成!三代目ジャムコントタッグ王者を目指して本日より年末までの三ヶ月間バトルを繰り広る『ジャムコント最強タッグ決定戦-2015-』


第11戦の今回はステージ4、ステージ6で公式戦が開催されました。
(その他のステージでは通常のジャムコントを開催しています)


公式戦では三組のタッグチームが様々なルールで即興コントを披露し、どのチームが一番面白かったかをお客さんの投票によって決定します。勝利チームには2POINT、そして負けた2チームの4名の中から1名、優秀選手を決定。選出されたプレイヤーのチームに1POINTが与えられます。

【♪本日ご来場のお客さま♪】












(クリックで大きな画像が見れます!)


※ ※ ※ ※ ※

【公式戦レビュー】

最強タッグ公式戦第21試合(ステージ4)



【エントリーチーム】







☆☆☆結果☆☆☆

◎勝利チーム・・・・ぱらぴりぷりん(2POINT)
◎優秀プレイヤー・・ザ・ジャミングデュオ・小野愛寿香(1PONT)

絶不調に陥っていた【ぱらぴりぷりん】が起死回生の一勝ここからの巻き返しなるか?MVPは第一回優勝タッグ【ザ・ジャミングデュオ】として登場した小野が獲得した。

※ ※ ※ ※ ※

最強タッグ公式戦第22試合(ステージ6)



【エントリーチーム】







☆☆☆結果☆☆☆

◎勝利チーム・・・・なりそこないプリ☆プリ(2POINT)
◎優秀プレイヤー・・ザ・ジャケッツ・追い風ワサダ(1PONT)

【ぱらぴりぷりん】として勝利したあがぺるが、今度は一明とのタッグ【なりそこないプリ☆プリ】で勝利し本日二連勝。MVPは芸人タッグ【ザ・ジャケッツ★】の追い風ワサダが獲得。初ポイントを挙げた。


※ ※ ※ ※ ※

【TOPICS】



ついにその全貌を表した
箱入りロケット包囲網!




非常事態に第一回優勝タッグが
まさかの緊急合体!



舞台上にそっと置かれた
マイクの意味とは・・・

第11戦終了時のランキング

1位:17POINT【箱入りロケット】(二宮正晃・かける)
2位:7POINT【ぱらぴりぷりん】(あがぺる・中岡裕佳)
3位:4POINT【うるSAY奴ら】(かける・あがぺる)
3位:4POINT【なりそこないプリ☆プリ】(一明一人・あがぺる)
5位:3POINT【天∞】(秋桜天丸・出田英人)

6位:2POINT【もうじゅうサーカス】(小野愛寿香・鍋島光)

7位:1POINT【神戸からの使者】(秋桜天丸・中岡裕佳)

7位:1POINT【青空】(一明一人・秋桜天丸)
7位:1POINT【ウォールぽるん】(一明一人・大牧ぽるん)
7位:1POINT【ザ・ジャミングデュオ】(一明一人・小野愛寿香)
7位:1POINT【ザ・ジャケッツ★】(ひこーき雲佐藤・追い風ワサダ)

赤がオフィシャルタッグ青がインディーズタッグ