本日も読み終えた1冊から…もとい、2冊から。今週はマンガ尽くしになってますね…(笑)。
『闘え!日本くん ~もし世界が一つのクラスだったら~ (上)(下)』
会社の後輩のH君に年末年始休暇中に読んだ本を貸しつつ、「最近は歴史に興味あるんだよね…」なんて話をしたら貸してくれたのが、この漫画です。
学校の1クラスを“世界”、生徒を“諸国”に見立てて、江戸末期開国から昭和前半(第二次世界大戦後)までの日本と諸外国、あるいは諸外国間の関係を学園内バトル・マンガ仕立てで描いた作品。
複雑な外交関係を、よくぞここまでわかりやすく整理し、なおかつエンタメ要素も損なわず完成させたものだ…と感心したのですが、あとがきによると完成までには5年の歳月がかかっていたのだとか。そりゃそうでしょうね…。お疲れ様でしたって感じです。
また本書のあとがきに、物語として描くにあたって詳細を略している旨や、歴史には様々な解釈があること、世の中には歴史を研究した文献が膨大にあること、そして、本書をきっかけにそういったものに目を向けてほしい…といった制作の目的が書かれています。
歴史の大きな流れを把握しつつ「なぜ、その事件や戦争が起こったのか?」に関心・興味を持つきっかけ…という面において、本書はその役目を充分に果たしているように感じました。
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闘え! 日本くん(上) (もし世界が一つのクラスだったら・・・開国立志編)
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闘え! 日本くん(下) (もし世界が一つのクラスだったら・・・昭和激闘編)
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余談
ちなみに、僕の場合は、この本を読むにあたり過去に読んだ、これらの本で見た情報が役立ちました。
「なぜそうなったか?」という目線や歴史の“流れ”を重視しているので「日本の歩み物語」的な感覚で読めます。ちなみに、今は同じような大きな流れを解説した別の日本史の本を読んでいます。
こちらは「学びなおす…の」世界史版。特筆すべきは近代~現代史に関するボリュームがあること。こういうのが授業のテキストになれば、時間切れとは無縁でしょうね…(笑)。
「組織論」の本になるのですが、戦争の恐ろしさや人の愚かさをイヤというほど実感できる1冊です。
ナチス時代のヒトラーを描いたものでは“ない”のですが、彼の主張や用いた手法を知ることができます。
また、明治の開国して間もない頃の印象は昨年12月に行った明治村の建物たちや陳列資料の知識で、具体的なイメージがわきました。
「歴史は勝者が作る」とはよく言われる話。だからこそ、いろんな角度から見る・知ることって大事だよな…と、あらためて思います。
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失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
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