本日も、GW中に読み終えた1冊から。10連休とはいえ、遊んでばかりいたワケじゃないぞっ(笑)!
戸部良一他:著『失敗の本質-日本軍の組織論的研究』。
色々なジャンルの経営者・リーダーが役に立った書籍・愛読書として挙げていることが多かったので、読んでみました。
先の大東亜戦争における日本軍の6つの戦い(ノモンハン事件・ミッドウェー作戦・ガダルカナル作戦・インパール作戦・レイテ海戦・沖縄戦)を社会科学や組織論により冷静・客観的に分析し、その失敗の本質は何か?を探求する1冊。
あいまいで無責任なリーダーシップ、合理性に欠けた自分勝手な思い入れ、それをわかっていながら指摘しない体質、自分達の組織がすべてという超保守的な組織、責任の先送り、客観的データを直視せず自らの都合だけで判断する、他人の痛み・苦しみを理解しない…。
本書を読むと、そのために、どれだけの人が犠牲になったのか…と憤りや悲しみが込み上げてくるとともに、分析・列挙されたこれらの「失敗の本質」は、時代が令和となった今なお、様々な組織体(僕が属している様々な組織体を含む)で見られるものであることに愕然とします。
失敗を繰り返さないには、失敗の原因をしっかり把握し、それを是正していく必要がある。
当たり前だけど、その当たり前なことすらやらない・先送りしたときに迎える結末を、まざまざと思い知らされる本でした。
この問題、どうにかせねば…。
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失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
823円
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