今日のお休み前の一枚 スティールス・ヤングバンド「太陽への旅路」。
いや、寒くて寒くて、なかなか体調も復活しませんが…そんな外仕事から帰り、布団でホッと音楽を聴き始めると、もう別世界ですよ!ただし、明日もハードな仕事が待っていますので、あまり激しいものは聴けません。リラックスして、そのままゆったり眠りに落ちそうなもの。そんな、リラックスするのに、最たる大人(おじさん)向けのロックは、やはり個人的に、「ニール・ヤング」かなって感じです。中でもまあ、夜にのんびりムードにひたるには、このアルバムがダントツに最強です!それは、ニール・ヤングが久々に盟友と組んだ、1976年の作品、スティールス・ヤングバンド/Long May You Run。邦題「太陽への旅路」と言う作品で、有名な名盤とは言えないかもしれませんが、まだ日本盤もあるようなので、そこそこ人気はある作品なのかもしれません。でもわたしは、ニール・ヤングが関わった作品の中では、最高傑作の一つと思っていて、ヘヴィロテ作品の一つだ。この作品、スティールス~となっていることでもおわかりな通り、バッファロー・スプリングフィールド、そして、ウッドストックでの主役、クロスビー・スティールス・ナッシュ&ヤングで盟友だった、スティーヴン・スティールスと組んだ作品です。この人とニールヤングの作品が交互に展開する作風になっている。この二人、すぐ喧嘩してはまた組むみたいな、仲がいいのか悪いのかわからない感じなのですが、でもこの二人は作風が正反対で、組むと他の人より素晴らしい結果になると感心します。ニールヤングの作品は、なんというか、センチで、ムードあふれる、どこかもの悲しいメロディーの、カントリーフォークルーツという感じ。その繊細そうな、か細く高いボーカルの印象もあるだろう。当時ソロ作品がバカ売れしたことでもわかるように、日本人にも馴染みやすい音で、結構、彼の歌だけで、満足感を持って聴けちゃう感じですね。↓この作品での最高傑作と思う、ヤングの「Midnight on the Bay」。心地よく眠りにつけそうなナンバーです。一方のスティールスは、リズム重視の、ダンサンブルな、ソウル、ファンクの味があるサウンドという感じです。これはわたしの意見ですが、この人はソロより、こうしたセッションやユニット向けなんじゃないかと思う。というのも、彼もソロアルバムを数枚出していますが、どうも彼一人の作品は物足りないんですよね。彼の場合、曲が少しマニアックなところがあるので、違う個性の誰かと組んだ作品が良い。別のカラーのところに、ポッと彼の曲が入ってくることで、変化になるというか、ようやく際立って、いい感じがすると聴いていて思うんです。この「太陽への旅路」でも、ニール・ヤングのソロにはない、フラメンコ的、ゴスペルソウル的なスティールス作品が、アルバムを多彩な色にしていて、最後まで飽きることのない展開になっています。スティーヴン・スティールスの曲 Black Coral↓あまり派手さのない、全体的に、静かなというか、地味な作風なので、疲れたおじさんや、眠る前にはバッチリ。ぜひ、お休み前のBGMに、アメリカンロック好きには最強の作品になりえると思います。