番人  「ほら、飯だ」

ティナ 「……」

番人  「ちゃんと食うんだぞ?俺が罰を受けるんだからな」

ティナ 「ふんっ…だ!いつまでボクをここに閉じ込めておくつもりだー!?」

番人  「んなこたぁ、俺が知…」

??? 「ふっ…、相変わらず威勢がよい姫君だ」

番人  「あ、あわ……(汗)」

ティナ 「…クライン…カイザー……」

カイザー「聞くところによると、食事をしなくなって3日目だということだが?」

ティナ 「うっるさい!うるさい!うるさい!!」
    「兄さんは…ボクの兄さんはどうしたんだ!?」

カイザー「ラルザか?さて…どうしたかな?」

ティナ 「くっ、とぼけるなぁ!!」

カイザー「とにかく今はお前を失う訳にはいかんのだ」
    「お前に流れている龍の血筋が必要なのは、十分分かっているだろう?」

ティナ 「………」

カイザー「今はここを出す訳にはいかない」
    「来たるべき時が来たときには出してやる」

ティナ 「…分かったよ…」
    「でも一つだけ確認させて」
    「兄さんと…シンは無事なんだよね?」

カイザー「……恐らくな。大体見当はついた」



続く……
街を目指して草原を彷徨うシンとジル。
しかし、その道のりはまだまだ長い…。


ジル(ふぅ、なかなか抜けられないわね…)
  (あんまり、のんびり出来ないのに)
  (こうしている間にもあの娘は…)
  (…あ…、もしかしたら)
  「ねえ、シン」

シン「ん?何ですか?」

ジル「ティナ…って聞いて何か思い出さない?」

シン「ん~…、全然覚えてないかなぁ…」

ジル(これでもダメなのか…、あ~あ…」

シン「ねえ、そのティナって何なの?」

ジル「……何でもない!」

シン「な、何怒ってるのさぁ」

ジル「……別に」
  (全くもう…!!)
  (かと言って、私の正体を教えるのはまだまだ早いし)


……………


シンの居る草原から遥か遠くに、『グランバス』という国がある。
そこの地下牢に一人の少女が監禁されている…。
彼女の名はレスティーナ、かつて、グランバスの皇女であった…。

ティナ「………」
   「…暗いよ……」
   「兄さん…ボク怖いよ…」
   「早く来て…、兄さん…シン……」


続く……
ジルと名乗る女性がシン・ストラウドと再会した頃………


??? 「カイザー様、お呼びでしょうか?」

カイザー「その名で呼ぶのはやめろと言ったはずだ」

??? 「も、申し訳ございません!」

カイザー「…で、その後何か情報は入ったか?」

??? 「ご推察の通り、魔剣は消滅していないようです」
    「…が、どこに行ってしまったのかは掴めていません」
    「ですが、あのお方についてはまだ何も…」

カイザー「………」
    「分かった、ご苦労…」

??? 「はっ!!」

カイザー(やはりジルフィードは無事だったか…)
    (後はあいつがどうなったか…だ)
    (早くしなくては…)
    (我々にはもう時間がない…)


……………


シン  「ね、ねえジルさ~ん!少し休もうよぅ」

ジル  「何言ってるの。まずここから出なくちゃどうしょうもないですょ?」

シン  「うぅ…、お腹も空いたし…」

ジル  「ほら!早くしないと夜になっちゃうよ!」

シン  「はぁ~い…」

ジル  (はぁ…、全然記憶が戻る兆しがないわね…)
    (……頭ど突いたら治るかな…?)



続く……