下益城・緑川流域の「石橋を歩く!」(四) | ✿ 日々是好日 ~ 降っても晴れても ~ ✿

✿ 日々是好日 ~ 降っても晴れても ~ ✿

勤労学生時代から30年“喜怒哀楽”のサラリーマン人生を経て独立。数十店舗の外食企業が上場し全国700店超になるまでを経験。飲食業で育てられた男が、今度は “厳しくも愉しいホテル経営” に挑戦!「無常迅速、時人を待たず」を我が肝に銘じ。

 

いよいよ今回の 「石橋を歩く!」 シリーズもおおづめ。

 

ご覧頂いていた方々もいい加減飽きられているのではと思うが

(書いている本人も実は・・・(^_^;)) いやいや!

 

もう少し辛抱してお付き合いを・・・(*^▽^*)

 

先日の「馬門橋」から国道218号を山都町方面へ2km程進み

 

右折して50mほど先の津留川に石橋が優雅な姿を見せている。

 

 

虹 四季折々に表情を変えて!

 

 

大窪橋 (おおくぼばし) 【美里町】


『ちょっと一服!ボクがおもうこと 』 “小さいから楽しいホテルの経営 ”   enjoy!亀blog

 

 

周囲の田園風景に調和し

菜の花・新緑・彼岸花・コスモス・紅葉と四季折々の表情が変わる。

特に春の桜の時季には

「石橋と桜」の優雅な表情を見ることができる。

この石橋の特徴は中央部が高く盛り上がっており

両基礎からの円の中心角が157.4度と平地の架橋では限界のものといわれている。

残された記念碑から、建築年は嘉永2年(1849)

石工は新助(砥用岩尾野)と久左衛門(出身地不明)ということがわかっている。

マップコード:291402277

 

 

次はさらに国道218号を東進し

途中左手に大きな単一アーチ橋が見えてくるが(この橋は最後に・・・)

気にせず通り過ぎ、とりあえず緑川ダムを目指して進む!

 

 

 

★緑川ダム


『ちょっと一服!ボクがおもうこと 』 “小さいから楽しいホテルの経営 ”   enjoy!亀blog

 

 

緑川ダムを後にし、さらに山手に向かって「尾亀滝橋」を目指す!

 

 

崖崩れしそうな険しい山道を進んで行くとご覧のような風景が・・・。

 

 

『ちょっと一服!ボクがおもうこと 』 “小さいから楽しいホテルの経営 ”   enjoy!亀blog

 

 

 

車では行き止まりといったところにこの橋はある。

 

県指定重要文化財。


『ちょっと一服!ボクがおもうこと 』 “小さいから楽しいホテルの経営 ”   enjoy!亀blog

 

普通、読めないな!

この橋の名前「尾亀滝橋」

 

「おけだけばし」と読む。

 

右脇から入って歩いて行く。

 

 

道の横には水路「柏川井手」が流れている。

 

その先に・・・!

『ちょっと一服!ボクがおもうこと 』 “小さいから楽しいホテルの経営 ”   enjoy!亀blog

 


虹 名工岩永三五郎作、県内最古の用水路!

 

 

尾亀滝橋 (おけだけばし) 【美里町】


『ちょっと一服!ボクがおもうこと 』 “小さいから楽しいホテルの経営 ”   enjoy!亀blog


あの→ 『通潤橋』(国重文) の手本になった水路橋である。

 

緑川の支流である柏川から取水する柏川井手が

尾亀滝の深い谷を通る地点に造られたこの橋は

当時の砥用手永(ともちてなが)の惣庄屋(今でいう村長さん的役割の人)

三隅丈八が開田のため文化10年(1813)から文化15年(1818)にかけ建設、完成させたものである。

石工には交渉の末、八代郡種山の名工岩永三五郎が手掛けることとなった。

この水路が通ったことにより、延長11kmの井手が完成。

路面には石造りの水道が埋没されていて

現在でも現役の水路橋として、約230haの田畑に水を供給している。

マップコード:291438005


『ちょっと一服!ボクがおもうこと 』 “小さいから楽しいホテルの経営 ”   enjoy!亀blog

 

橋から落ちたら大変だ。こんな山の中、誰も助けになんか

 

来ないな。!(><;)

 

こんなところに来るのはよほどの・・・(;´▽`A``

 

 

橋の背後には尾亀滝が、誰に見られるわけでもなくひっそりと

 

轟々という音だけがその存在を響かせていた。

『ちょっと一服!ボクがおもうこと 』 “小さいから楽しいホテルの経営 ”   enjoy!亀blog

 

 

そしてまた、国道218号に出て松橋(まつばせ)方面へ少し戻る。

 

 

 

今回最後に向かう石橋は

 

 

虹 単一アーチ橋では日本最大!

 

 


霊台橋 (れいだいきょう) 【美里町】


『ちょっと一服!ボクがおもうこと 』 “小さいから楽しいホテルの経営 ”   enjoy!亀blog

 

 

緑川の清流に豪快な弧を描いている。

 

単一アーチの石橋としては日本最大を誇り

造形的にも素晴らしく、熊本の石橋を代表する存在である。 

国指定重要文化財。

 


『ちょっと一服!ボクがおもうこと 』 “小さいから楽しいホテルの経営 ”   enjoy!亀blog

 

 

『ちょっと一服!ボクがおもうこと 』 “小さいから楽しいホテルの経営 ”   enjoy!亀blog

 

 

 

一帯は船津峡と呼ばれ、江戸時代末期

この谷を行き来するのに初めは飛び石伝いで、その後、木の橋が架けられたが

25年間に雨による増水で5回も流され通行不能となる難所であった。

 

そこで、惣庄屋篠原善兵衛が中心となって

大雨の増水にも耐える石造りアーチの橋が架けられたのである。

 

石工の棟梁は種山の橋本5人兄弟の長男宇助。

 

種山から23人が参加し、近隣から集まった総勢72名の

石工衆の汗と技により造られたのである。

 


『ちょっと一服!ボクがおもうこと 』 “小さいから楽しいホテルの経営 ”   enjoy!亀blog

 

 

160年以上も前に造られ

長い間国道218号のルートとして利用され車輌の運行にもビクともしなかった。

昭和44年(1969)国重要文化財

 

に指定されたのを機に、上流側に国道の新橋を建造。

霊台橋は、造った当時の人道橋となっている。

マップコード:291466116

 


『ちょっと一服!ボクがおもうこと 』 “小さいから楽しいホテルの経営 ”   enjoy!亀blog

 


実は大正時代

霊台橋の手前基部に、内大臣森林鉄道のトンネルが開けられている。

緑川沿いに走っていた森林鉄道は

林業の衰退で昭和37年(1962)に廃線になり、軌道もない。

トンネルの上流側はふさがれているが

下流側はアーチの開口部をわずかに見ることができる。


橋の上流側が公園化されており


『ちょっと一服!ボクがおもうこと 』 “小さいから楽しいホテルの経営 ”   enjoy!亀blog

 

おじいさんが一人。

 

ギターを弾いていた。o(^-^)o

『ちょっと一服!ボクがおもうこと 』 “小さいから楽しいホテルの経営 ”   enjoy!亀blog
 

 

 

 

やれやれ

これで「石橋を歩く!」シリーズもおわり・・・!

 

 

 

 

 

と、思いきやっ!!!

 

 

 

 

亀吉@実はこのシリーズの〆を次回! しつこくてすみまっしぇ~ん (^▽^;)

 

 

 

 

本日は以上です。

 

 

 

 

 

 

 

熊本で遊ぶ。熊本でお仕事。どちらもお泊りなら  

http://www.kamenoi.com/kashima/ (o^-')b

 

小さいから楽しいホテルの経営


『ちょっと一服!ボクがおもうこと 』 “小さいから楽しいホテルの経営 ”   enjoy!亀blog