前回は”オスグット・シュラッター病（オスグット）”について書きました。
https://ameblo.jp/izisan/entry-12591728491.html
今回は、本当は別物なのに”オスグット・シュラッター病”と一緒くたにされてしまいがちな痛みについて
前々回、膝蓋靭帯の痛みも大腿四頭筋腱の痛みもまとめて”ジャンパーズニー（ジャンパー膝）”と呼ばれる
と書きましたが似たようなことですね
https://ameblo.jp/izisan/entry-12591069989.html
でも、今回はちゃんと？発表者のお名前が傷病名として付けられています！
それは”シンディング-ラールセン・ヨハンセン病”（ながっ！）
これもお二人の名前がくっついています。
Sinding-Larsen and Johansson syndrome,[1] named after Swedish surgeon Sven Christian Johansson (1880-1959),[2] and Christian Magnus Falsen Sinding-Larsen (1866-1930),[3] a Norwegian physician, is apophysitis of the inferior pole of the patella. It is analogous to Osgood–Schlatter disease which involves the upper margin of the tibia. This variant was discovered in 1908, during a winter indoor Olympic qualifier event in Scandinavia. Sever's disease is a similar condition affecting the heel.
This condition called Sinding-Larsen and Johansson syndrome was described independently by Sinding-Larsen in 1921 and Johansson in 1922.
以上ウィキペディアより なのですが、日本語に訳されたものは？？？なので原文のまま
以下川辺訳
スエーデンの外科医クリスチャンヨハンセン氏とノルウェーの医師シンディング-ラールセン氏によって1908年にスカンジナビアで行われた冬季屋内オリンピック予選の会場で発見された。これはオスグット・シュラッターと類似している。（途中略）
この病態はシンディング-ラールセン・ヨハンセン症候群と呼ばれたが1921年にシンディング-ラールセン、そして1922年にヨハンセンが別々に発表した。
オスグット・シュラッターと類似しているけれど別物！とお二人のお医者さんが発表されたので、じゃあ新しく名前をつけましょう。
つきましては発表順に？”シンディング-ラールセン・ヨハンセン病”ね、ということでしょうか
で、どう違うの？
膝のお皿を挟んで１０センチほどの場所になんと３つもの名前がついた（膝蓋靭帯炎も入れたら4つ！）病態があるんですね
オスグット・シュラッター病は脛骨の痛み
シンディング・ラーセン・ヨハンソン病は膝蓋骨の痛み
で、膝蓋靭帯炎（ジャンパーズニー）は骨ではなくて靭帯の炎症
ちゃんと診断するためにはお医者さんでレントゲンとかMRIを撮っていただく必要があります。
もうひとつ、大事なことは。
柔道整復師は診断することはできません。
ですから、いくら頭の中で「これはアレだな！」と考えていても、「これは○○病だね」とは言えません。
（言っちゃったら独り言だと思ってくださいね
）
しかも、大腿四頭筋腱炎も含めて４つとも同じような状態で痛くなります。
どれも過度な負担が膝の屈伸にかかって発症しているので、ほとんど同じ施術を行います。
たまに、「オスグットって言われた」
と言ってくる方もいらっしゃいますが、痛いって言われる場所が脛骨ではないこともあるんですよ。
でも、まぁ…多少触る場所がずれるだけだし
”シンディング-ラールセン・ヨハンセン病”ね！って言っても混乱するだけだろうし…
たいてい全部まとめてオスグットかジャンパーズニーと呼ばれます。
”膝の痛み”が改善すればいいんです
～～～～～～～
ほねつぎ大幸院（東洋整骨院 大幸院）
http://toyo-daiko.com
～～～～～～～
画像はネットからお借りしています。
有難うございました。