以前、セラピストさんからのご質問で膝周囲の痛みについて書きました。
https://ameblo.jp/izisan/entry-12587049033.html
この時は漠然とした”痛み”についてでしたが、今回は痛い場所を特定して書いていきますね。
もちろん、痛い場所が〇〇だからと言って、単純に○○病と決まるわけではありません。
私たち柔道整復師はレントゲンを撮ることができません。
患者さんが「痛い」と言われた場所と、その状態から、見て・触って・動かしてアタリをつけていきます。
複合して損傷してしまう場合もありますし、他の病気が影響している場合もあります。
ですが、ここではわかりやすいように”あるある”の場合を拾っていきます。
他の病気からの関連痛についてはまた別の機会に挑戦します
初回は”ジャンパー膝”から書いていきます(^^ゞ
”ジャンパー膝”というのは俗称です。
元々バレーボールやバスケットボールなど、ジャンプをたくさんするスポーツの方が多いので名付けられました。
名前は「ジャンパー」と入っていますが、必ずしも跳躍をしているひとにだけ生じるわけではありません。
ジャンプ動作(屈伸動作)を繰り返す人、あるいはランニングをする人など膝を酷使する人は誰でも可能性があります。
そういった方が膝の前の方に痛みを訴えている場合は、”ジャンパー膝(膝蓋腱炎)”である可能性が高いです。
お皿の上に痛みを感じる場合もありますね。
その場合、正式名称は”膝蓋(大腿)靭帯炎・大腿四頭筋腱炎”という状態が疑われます。
ただしこちらも”ジャンパー膝”という名前でひとくくりに呼ばれます。
ちょっと乱暴ですが、鼻かぜでも喉が痛くても”風邪”って言うようなものです
”ジャンパー膝”の原因は何といっても使い過ぎです。
その結果”膝蓋腱”または”大腿四頭筋腱(膝蓋大腿靭帯)”という腱(スジ)の中で「血管が余計に増えてしまう」
ことが痛みの原因だと考えられています。
ジャンプや着地の動作のたびに、膝の上下にある腱が引っ張られます
特に強い負担がかかった時には腱の中で小さな傷が生じます
すると、その傷を治すために血管が増えていきます。(血液で栄養を運んで早く治すようにします)
普通であればこの傷はおよそ2週間ほどで治り、傷が治ると増えた血管も消滅するのが通常の流れです。
ところが、負担のかかる練習をあまりに繰り返すと、できた傷が治る前に新たに損傷ができてしまいます
身体は損傷を感知すると発痛物質のサイトカイン(細胞から分泌されるタンパク質)を放出し続けるのでさらに痛みが続くことになります。
その動きをすると炎症が治らないよ!
痛くするよ!
おとなしくしていて!
と警告しているんですね
以前の膝の痛みについての記事でも書きましたが、Knee in Toe out(膝が内側つま先が外側)の状態は膝蓋腱内側がねじれてさらに伸ばされることになります。
この状態をジャンプ動作のたびに繰り返すと負荷が増えるのでさらに疼痛につながります。
普段から、着地の時や走っているときの足がどのような向きになっているか観察してくださいね。
もうひとつ、普段からやっていただきたいことはストレッチです。
練習前にはやっているかと思いますが、練習後にもぜひ取り入れて欲しいですね。
太ももや下肢の前面の筋肉(大腿四頭筋・前脛骨筋)が膝に関わっていますのでそれらのストレッチをしてくださいね。
こんな風に腱が断裂してしまったり石灰化してしまうと、運動が続けられなくなったり手術ということになります。
少し宣伝?になってしまいますが、㈱サンクトジャパンが出しているコンプレフロス
https://www.sanct-japan.co.jp/
これを使ってのトレーニングは予防しながら痛みの改善もできます。
膝だけではなく、全身に使用できますので結構おススメです!
特に、なかなか運動ができないこのご時世、おうちでできるトレーニングも豊富です
実は、㈱サンクトジャパンの社長さんは元サッカー日本代表の秋田豊さん
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ほねつぎ大幸院(東洋整骨院 大幸院)
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㈱サンクトジャパン以外の画像はネットからお借りしています。
有難うございました。