ワインの部屋 知識があればワインはもっと美味しい❤️ -18ページ目

ワインの部屋 知識があればワインはもっと美味しい❤️

出会ったワインを勉強も兼ねてちょっと深掘り。
毎日、ワイン開けるわけではないので、ないときはソムリエ/エキスパート試験対策や日本ワイン検定の話も織り込んでいきたいと思います。

今日はアメリカの産地(カリフォルニア)についてみていきましょう。

ベリンジャー・ファミリー・ワイナリー
 
 
カリフォルニア州
約5900のブドウ栽培農家(2022年)
アメリカ総生産量の約80%を生産
 
*カリフォルニアにおけるサステイナブルの歴史
2003年 Sustainable Winegrowing Program(SWP)が開発された
健全な環境(Environmentally Sound)、公正な社会貢献(Socially Equitable)、経済的健全性(Economically Feasible)の3本の柱(3E)により、サステイナブルなブドウ栽培とワイン造りに関する教育を与えることを目的とし、カリフォルニア各地での、より地元に即したサステイナブル・プログラムと認証制度の開発を促す。
 
カリフォルニアで運用されている主なサステイナブル認証制度
・CCSW(Certified California Sustainable Winegrowing) 2021年現在全ブドウ畑の33%(約82,900ha)と178のワイナリーが認証を受ける
・Fish Friendly Farming 河川の水質保全を主眼とした認証制度。現在まで約60,700haが認証を受けている
・Lodi Rules クリフ・オーマート博士の主導により2005年に正式なサステイナブル認証制度として制定。2022年現在カリフォルニア州、ワシントン州、イスラエルにある1,200のブドウ畑が認証されている
・SIP(Sustainable in Progress) 2008年制定。現在カリフォルニア州とミシガン州の約17,000haが認証されている
・Sonoma County Sustainability Program 2022年現在ブドウ畑の99%が認証を受けている
・ナパ・グリーン(Napa Green Vineyard/Napa Green Winery) 2022年3月時点で86軒のワイナリーと44のブドウ畑が認証を受ける
 
*カーボン・ニュートラルへの取り組み
・ブドウ栽培 窒素肥料の使用量を適正化するなど。トラクターの電気化や効率化
・ワイナリー 太陽光発電を含む再生可能エネルギーへの切り替え
・パッケージ 軽量瓶やバッグインボックスへの転換
・流通 可能な限り鉄道を利用、ステンレス製コンテナなどを利用し運搬、現地でボトルに詰めるなど
 
主なブドウ品種
白ブドウ品種
2.シャルドネ  6.ソーヴィニヨン・ブラン   7.ピノ・グリ
黒ブドウ品種
1.カベルネ・ソーヴィニヨン 3.ピノ・ノワール 4.ジンファンデル
 
A. ファー・ノース・カリフォルニア
 ノース・コーストより北のオレゴン州との境界までの地域にあるワイン・リージョン
 
B. ノース・コースト
①ナパ・カウンティ
1.ナパ・ヴァレーA.V.A.
 西側はソノマカウンティとをマヤカマス山脈が隔てる、東のソラノカウンティとの境界にはヴァカ山脈がある
16のサブ・リージョンがあり、サン・パブロ湾からの冷たい海風により南ほど冷涼となる
主要品種のカベルネ・ソーヴィニヨンが栽培面積の約50%を占める
・ラザフォードA.V.A.
特に高品質なカベルネ・ソーヴィニヨンが生まれる
・オークヴィルA.V.A.
・スタッグス・リープ・ディストリクトA.V.A.
1976年のパリ・テイスティングではスタッグス・リープ・ワイン・セラーズのカベルネ・ソーヴィニヨンが1位をとった
カーネロス/ロス・カーネロスA.V.A.
東半分はナパ・カウンティに西半分はソノマカウンティに含まれる
最もサン・パブロ湾に近く冷涼なためシャルドネ、ピノ・ノワールの評価が高い。高品質スパークリングワインの生産拠点
 
②ソノマ・カウンティ
ナパ・カウンティの2倍以上のエリア
3つの広域A.V.A.(ノーザン・ソノマA.V.A.、ソノマ・ヴァレーA.V.A.ソノマ・コーストA.V.A.)
・ロシアン・リヴァー・ヴァレーA.V.A.
ペタルマ・ギャップからの霧と冷たい海風で冷涼
ペタルマ・ギャップに近い地区は特に冷涼な気候のためグリーン・ヴァレー・オブ・ロシアン・リヴァー・ヴァレーA.V.A.としてサブ・リージョンに指定された ピノ・ノワールの適地
・アレキサンダー・ヴァレーA.V.A.
・ナイツ・ヴァレーA.V.A.
・ドライ・クリーク・ヴァレーA.V.A.
・カーネロス/ロスカーネロスA.V.A.
良質なシャルドネ、ピノ・ノワールと、それを用いた高品質スパークリングワイン
・パイン・マウンテン・クローヴァーデール・ピークA.V.A.
ソノマ・カウンティ、メンドシーノ・カウンティの両方に属する
ウエスト・ソノマ・コーストA.V.A. 
2022年に承認されたソノマ・コーストのサブ・リージョン。フォート・ロス・シューヴェーA.V.A.を内包
 
③メンドシーノ・カウンティ
・メンドシーノ・リッジA.V.A.
霧のかからない、標高350m以上の尾根
ジンファンデル
近年はシャルドネ、ピノ・ノワールも成功している
・コンプチA.V.A.
2024年に承認された。メンドシーノ・カウンティの他の地区より冷涼

④レイク・カウンティ
6つのカウンティの中で唯一太平洋から離れた内陸にあり、標高の高い山岳地に囲まれたクリア・レイク周辺にブドウ栽培地区がある
 
C. セントラル・コースト
サンフランシスコ・カウンティ南部からロサンゼルスに近いサンタ・バーバラまでの南北400km、東西40kmに10のカウンティを包括。太平洋岸中部のほとんどを占める
・サンタ・クルーズ・マウンテンズA.V.A.
サン・ベニート・カウンティ
・マウント・ハーランA.V.A.
1974年ジョシュ・ジェンセンがカレーラを創設
ガビラン・マウンテンズA.V.A.(2022年承認)
モントレー・カウンティ
・モントレーA.V.A.
サン・ルイス・オビスポ・カウンティ
・パソ・ロブレスA.V.A.
サン・ルイス・オビスポ・コーストA.V.A.(2022年承認)
サンタ・バーバラ・カウンティ
・サンタ・マリア・ヴァレーA.V.A.
1982年ジム・クレンデネンがオー・ボン・クリマを設立
 
D. シエラ・フットヒルズ
ジンファンデルが代表的ブドウ品種
・エル・ドラドA.V.A.
シエラ・フットヒルズA.V.A.の中で最大
・フェア・プレイA.V.A.
エル・ドラドA.V.A.の中にありカリフォルニアで最も高い標高を誇る
 
E.インランド・ヴァレーズ
海岸山脈とシェラネバダ山脈の間にある
北部のサクラメント・ヴァレーでは日常消費用の大型ブランドワインのほとんどを産出
・ローダイA.V.A.
19世紀からカリフォルニアの中心的ワイン産地だった
樹齢の高いジンファンデルに代表される高品質なブドウ産地として注目される
 
F.サザン・カリフォルニア
セントラル・コーストより南のマリブ・コーストA.V.A.からメキシコ国境までのワイン産地
・ユカイパ・ヴァレーA.V.A.  2024年に承認
・サン・ルイス・レイA.V.A.2024年8月に承認
 
アメリカでは広域A.V.A.があり、小さいA.V.A.を内包していたり一つのA.V.A.がカウンティ、州をまたいでいたりと分かりにくい部分もありますが、試験的には細かいところを問われることはほとんどありません。カリフォルニアについてはカウンティをまたぐA.V.A.がポイントの一つになります。あとは、どのA.V.A.がどのカウンティに属するか?セントラルコーストのA.V.A.については北から南へ、ブログに記載した順番を覚える程度です。
 
 
 
 

 

ナパ・ヴァレーのヴィンヤード

 

アメリカ(概論)

ブドウ栽培面積39.2万ha ワイン生産量2856万hl

国内ワイン消費量3649万hl(2022年世界最大)

カリフォルニア州が全生産量の80%を占める

 

歴史

アメリカ東部

ヴィティス・ラブルスカが自生、ヨーロッパからのヴィティス・ヴィニフェラは未知のフィロキセラと寒さのためうまくいかず、交配、品種改良でニューヨーク州、ニュージャージー州、ヴァージニア州などでワインが造られるようになった

アメリカ西部

大陸発見当初からスペインによる植民地化が進みスペイン原産のワイン用ブドウがもたらされた

 

18世紀後半 フランシスコ修道会バハ・カリフォルニアから北上、沿岸にスペイン原産ワイン用ブドウがもたらされる

1920年~1923年 禁酒法

1976年 パリ・テイスティング

      フランスvsアメリカ シャルドネ、ボルドー品種ともにナパ・ヴァレーの勝利、世界に衝撃

1978年 ワイン法制定

 

アメリカ国内ランキング

栽培面積

1.カリフォルニア 2.ワシントン 3.オレゴン 4.ニューヨーク

ワイン生産量

1.カリフォルニア 2.ワシントン 3.ニューヨーク 4.オレゴン

 

*ここはアメリカワイン=カリフォルニアワインといったところですね。ニューヨークの位置に注意です。

 

ワイン法と品質分類

TTA(アルコール・タバコ課税及び商業取引管理局)が管理

米国政府認定ブドウ栽培地域(AVA)

 

1.産地の表示

①75%以上表示された国、州、郡で収穫されたブドウを使用

→国、州、郡名表示可

②85%以上同一AVA内で収穫されたブドウを使用

→AVA表示可

③95%以上同一畑で収穫されたブドウを使用

→畑名表示可

 

*アメリカは各州で独自の表示規定があり、一見複雑そうですが、これが基本になります

 

{439BCBD4-1DD0-46EE-A7EE-E3524FB87723}

 

2.ブドウ品種表示

TTAが認めた品種を75%以上使用した場合表示可

3.収穫年表示

①AVA表示の場合 

同一年収穫のブドウを95%以上使用した場合表示可

②AVA以外の原産地(国、州、郡)表示の場合

同一年収穫のブドウを85%以上使用した場合表示可

4.規定アルコール量

テーブルワイン

7~14% 14%以上はその旨記載 補糖は不可

デザートワイン

酒精強化により14~24%のもの

5.エステイト・ボトルド

生産者元詰め、原料となるブドウを栽培する畑とワイナリーが同一のAVAに存在し連続したプロセスでブドウ栽培からワイン生産を行った場合表示可

 

オーガニック認証制度

USDA Organic

・100%Organic の表示:原料が100%オーガニック認証を受けている。亜硫酸塩を添加していない

  →ラベルにUSDA Organicのロゴマークと認証機関のロゴマークを表示することができる(任意)

・Organic の表示:原料の95%以上がオーガニック認証を受けている。亜硫酸塩を添加していない

  →ラベルにUSDA Organicのロゴマークと認証機関のロゴマークを表示することができる(任意)

・Made with Organic Grapes の表示:原料の70%以上がオーガニック認証を受けている。亜硫酸塩の添加は100ppm未満

  →ラベルにUSDA Organicのロゴマークも認証機関のロゴマークも表示することができない

 

日本(各論)

 

{71BCF5F3-AF7A-4E6E-9672-2D163D39B1A8}

棚仕立てのヴィンヤード

 

北海道

・長野県と並ぶ活気ある土地でワイナリー設立が続く(現在53軒

空知地方後志地方に集中していたが、近年2つの地方以外にもワイナリー設立の動きが広がっている

2018年に国税庁が「北海道」を地理的表示として指定

・ヨーロッパ系品種(ヴィティス・ヴィニフェラ)のワインが多い

・受入数量ではナイアガラ(白)、キャンベル・アーリー(赤)が多い

・池田町ぶどう・ぶどう酒研究所 ヤマブドウ×清見→山幸(2020年にO.I.V.に登録)清舞を開発

・ピノ・ノワールの主要産地となっている

 

産地

1.後志地方余市町)海洋性気候

2.空知地方(浦臼町、岩見沢市、三笠町)内陸性気候

 

東北

岩手県

・ワイナリーは15軒

・ヤマブドウを活かしたワイン造りの流れが特徴的

・日本で交配されたリースリング・リオンの栽培が盛ん

・ブドウ栽培地は県北の葛巻、沿岸部の大船渡、北上川流域の花巻市大迫町と紫波町

山形県

・ワイナリーは19軒

・酒井ワイナリー(バーダップワイン)は東北最古のワイナリー

・一時停滞したが上山市が”かみのやまワイン特区”に指定され俄かに活況を呈してきた

村山地域、置賜地域内陸部(盆地気候)に集中、日本海側に面した庄内地域(海洋性気候)

・主要なブドウ品種マスカット・ベーリーA(赤)、デラウェア(白)

産地

村山地方の上山市

置賜地方の南陽市赤湯町、高畠町(赤湯町は東北におけるワイン造り発祥の地)

庄内地方の西荒屋地区

その他

・岩手県を含む、青森県、秋田県は活況を呈している

・青森県は日本最大のピノ・ノワールの畑を擁するワイナリーが設立され注目を浴びている

 

北陸

新潟県

・ワイナリーは10軒

・”日本ワインの父”川上善兵衛の岩の原葡萄園

・川上善兵衛はマスカット・ベーリーAをはじめ、ブラック・クイーン、レッド・ミルレンニュームなどの品種を交配

赤用品種が62.0%と多い

生産数量は1位メルロ(赤)、2位マスカット・ベーリーA(赤)、シャルドネ(白)と欧・中東系品種と川上善兵衛による品種が占めているのが他都道府県と大きく異なる

 

関東

・関東の7都府県すべてにワイナリーがある

・関東で生産量が最も多いのは栃木県

・栃木県内ワイナリー(ココ ファーム ワイナリー)の自社農園で育てられたリースリング・リオンのスパークリングワイン(NOVO)が沖縄サミットの晩餐会で使われた

 

甲信

長野県

・日本のワイン造りにおいて、もっとも活気のある土地

・ワイナリー数は65軒2000年以降に40軒を超えるワイナリーが設立

ワイン特区認定(東御市、塩尻市、上田市、小諸市、千曲川ワインバレーの8市町村(広域)等)

・日本で栽培されているヨーロッパ系品種のうちメルロ、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーの生産量はトップ

コンコード(赤)とナイアガラ(白)で生産量が多い

2021年にG.I.長野が指定された

産地

1.桔梗ヶ原ワインバレー松本盆地の南端と塩尻市のすべて)

 長野県におけるワイン造り発祥の地

 桔梗ヶ原の地名を冠したメルシャンのワインが国際コンクールで金賞

 受賞後、メルロの産地として注目集める(ワイン原料としてはコンコード、ナイアガラに次ぐ)

2.千曲川ワインバレー(佐久市~中野市までの千曲川流域)

 県内で最もワイナリー設立が活発、長野県の38軒中、およそ半数がこの地域にある

3.日本アルプスワインバレー(松本盆地(安曇平、松本平))

4.天竜川ワインバレー(伊那盆地)

*各ワインバレーの位置関係とどこが含まれるかを覚えてください

 

 

山梨県

日本ワインの生産量、ワイナリー数ともにトップ

・ワイナリー数は94軒

2013年国税庁がG.I.山梨を指定。

・ワイン造り、ワインの原料となるブドウの栽培は、大半が甲府盆地周辺に集中

2010年以降、甲府盆地北西部や八ヶ岳山麓でワイン造り、ブドウ園の開園の動きが活発化

・受け入れ数量は甲州(白)が多く、ついでマスカット・ベーリーA(赤)となる

・最近栽培面積の増加がみられるのがプティ・ヴェルド

産地

下記のワードが出ています。見たことない地域、ワード、市町村名は省略します。

1.甲府盆地東部甲州市、山梨市、笛吹市

 ワイン造り発祥の地で、稼働しているワイナリーの7割が集中する

 甲州市勝沼町 生食・ワイン用問わず、甲州ブドウが集中して栽培さ

 れており、ブドウ棚が一面に敷き詰められた光景が広がっている。鳥居平

2.甲府盆地中央部(甲府市の里垣、旧玉緒、甲運)

 甲州ブドウの収穫時期も早めで、かつては新酒の原料として人気を博した。近年はスパークリングワインの原料としてつかう生産者もいる。

3.甲府盆地北西部北杜市明野町、韮崎市)

 2000年頃から新たな畑が次々と拓かれている注目のエリア

 北杜市ではメルロ、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨンなどのヨーロッパ系品種が主に取り組まれている。

4.甲府盆地西部(南アルプス市)

 南アルプスに水源をもつ御勅使川が西部から甲府盆地に流れ込む一帯の広大な扇状地で、主に川の右岸になる。大き目の角張った礫を多く含む。

 

近畿

大阪府

・安土桃山時代から栽培したブドウでブドウ酒らしき酒が造られていたとの記録

・ワイナリーは8軒

・ブドウ園は主に金剛山地と和泉山地の一部の麓の斜面

デラウェアは大阪で造られる日本ワインの50%弱を占める

 

中国・四国

・岡山に12軒のワイナリー。大手ワインメーカーのワイナリー(サッポロワイン岡山ワイナリー)があるため年間生産量が多い

・島根県は4軒のワイナリー。甲州の生産数量はトップの山梨県には遠く及ばないものの、それに次ぐ。

 

九州
・日本ワインの生産量では宮崎県が九州全体の半分以上を占める

・九州ではキャンベル・アーリーが多い

 


教本p131表より

・2020年の人口1人当たりのワインの平均消費量は2.84ℓ


 

赤字が多いですね・・。要点をポイントアウトしているので全部覚えるのですが文章なんかでも、赤字のやつはそのままで出題されますので文章自体を覚えましょう。

山梨、長野はとくに産地の特徴を地図とともにしっかり覚えましょう。