ASDのトリセツ〜言葉に縛られ易い自分の特性を理解する | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

ブログにお越しいただきありがとうございます^^
 
ASD(自閉症スペクトラム)
愛着障害当事者から
"幸せになるための心理セラピスト"
鹿島じゅんです。
 
私の発達障害に関する診断結果
コチラです。
 
私の愛着障害に関する生育歴
コチラです。
 
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茂木健一郎氏の著作


を読んで、

「私も脳が変わる生き方をしよう」


「毎月1つは、新しいことに挑戦する」

という目標を立てて、
6月は"パソコンで絵を描く"ということに、
挑戦することにしたのだけど。

実は私は他にも、

「新型コロナウィルスの自粛が明けたらやりたいこと」

というのが溜まっていて。

そろそろ始めたいなぁ、という気持ちが、
ここ最近高まってきていたけれど、

「でも6月はもう、1つ新しいことに挑戦しちゃったから、
もう今月は新しいことに挑戦出来ないなぁ」

って考えて、
新しいことに挑戦するのを、

我慢

していたんですね。

そして、我慢する日々を過ごしていて、
ある日ハタと気付いたのです。

私は新しいことに挑戦することで、
偶有性(決まっている部分と分からない部分があること)が好きな脳に、
刺激を与えて脳を変えようとしているのだから、

「新しいことって、1月に何個でも挑戦してよくない?!」

って。
 
(気づいた時には我慢していた自分にビックリ)

定型発達者の方からは、

「何を当たり前のことを言っているんだろう?」

と思われるのかもしれませんが、

決められたルールをきちんと守りたいASDは、
自分で決めたことも守ろうとします。

しかもこうやって、
ブログで繋がってくれている皆さんに、
自分の決意を、
発表してしまったら尚更、
自分の発言を守らない訳にはいきません。

そして私が、

「毎月1つは新しいことに挑戦する」

と宣言した時に、
脳裏に浮かんでいたのは、

「毎月1つくらいなら、
何とか挑戦していけるだろう」

という考えだったため、
(ルールに縛られるASDは、自分が出来そうもないことは宣言しない)
私の、

「毎月1つは新しいことに挑戦する」

という発言は、

「毎月1つ、新しいことに挑戦する」

という形に脳内翻訳されてしまい、
その結果、私の中で、

「毎月1つしか新しいことに挑戦してはいけない」

という逆説的思考が、
無意識のうちに定着してしまっていたのです。

ルールを守りたい一心から、
新しい挑戦を自分に禁ずるという、
当初の目的から逸脱してしまった、
恐るべき本末転倒な発達障害脳

に自分で気付いて、
ビックリしてしまいましたΣ(゚д゚lll)

(木を見て森を見ず、とはまさにこのこと)

発達障害者は、
物事の一部に囚われてしまい、
全体を見ることが苦手と言われますが、
私の今回のこの思考も、
まさにその特性がよく出ていると思いましたσ^_^;

でもね。

自分で気付けたから!!

以前の私だったら、
多分、自分で気付くことが出来なかった、
自分の思考が枝葉末節に囚われているという、
思考の偏り。

でも、今回の私は気付けました。

これは発達障害専門カウンセリングに通い、
物事を色んな視点から見ることを訓練し、
言葉に縛られ易いという、
自分の特性に向き合ってきた、
賜物だと思うのです(*´꒳`*)

そして、
自分で自分の行動を縛っていた言葉に気付けたら、
その縛りを外すのは簡単です。

言葉に縛られ易い特性があるのなら、
その言葉を縛りが無い言葉に、
変換すればいいのです。

だから私は、
"自分の脳を変える生き方計画"の、
目標を変更します。

「毎月1つ"以上"は、新しいことに挑戦する」

定型発達者の方からみたら、
大して変わらない内容なのかもしれないけれど。

ASDの私には、
自分の思考と発言と行動が、
齟齬を起こさないようにする、
このような手順が、
とても大切だったりするのです。

ASD、面倒くさいね(笑)

でも、自分の特性を理解して、
自分が納得出来る、
こんな面倒くさい手順を踏むことが、
自分で出来るようになったなら。

社会で生きていくことが、
少しずつラクになっていくよ(*^^*)