ASDに向く働き方 | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

最近、部下Aと部下Bの、
間に挟まれ苦労している私ですが、
それでも、
多くの人と関係を結ぶことが、
あまり得意ではない、
ASD(自閉症スペクトラム)が、
社会に出て働く時には、
自分で自分を売り込んでいかなければならない自営業よりも、
最初の採用面接というハードルはあるものの、
採用されて以降は、
新規の人間関係を自分から構築する必要があまりなく、
一定の人との関わりだけで完結し、
何かあった時には相談出来る人がいる、
会社勤めが向いていると、
私は自分の経験から考えています。

そして、そんな会社勤めの中でも、
広く浅い知識が必要で、
人との調整が多い総務業務よりも、
自分にしか出来ないポジションを得ることが出来て、
人との調整があまり必要のない、
専門性が高い業務の方が向いている、
とも私は考えています。

専門性が高く、
人の意見を挟む余地のない業務ならば、
多少コミュニケーション能力に問題があっても、
その仕事の実績により、
他の社員や上司から、
性格上、気に入られなかったとしても、
一目置いてもらえるからです。
(これも私の体験談です^_^;)

これは自分が、
会社勤めを23年間行ってきて実感した、
個人の体験からの考えなので、
全ての人に当てはまる訳では、
ないのかも知れないのですが。

私は専門性が高く、

「この仕事はアイツにしか出来ない」

と言われる、
替りのきかない仕事が出来ることで、
拘りの強さや、
空気の読めないASDの特性からくる、
コミュニケーション能力の低さを、
会社の中で大目に見てもらっていた部分が、
あったように思います。

特に会社に入りたての20代の頃は、
自分の拘りが強すぎて、
仕事上のトラブルを起こすことが多く、

「あいつ(私のこと)は仕事は真面目だが、
一緒には働きたくない」

という評価をされていました。

そんな評価というものは、
会ったことが無い人間にも広まるもので、
私は3年ほど前に、
発達障害専門カウンセリングに通い、
コミュニケーションスキルを磨いて、
周囲の人間との関係性が変化したにも関わらず、
つい最近まで初めて会う人から、

「あれ?実際に会ってみると噂とは違うんだね(穏やかなんだね)」

などと言われていました。

今、会社勤めをしている方で、
人間関係が上手くいかなくて、

「自分はひょっとして発達障害ではないのか?」

と考えている、
昔の私のような方も、
いらっしゃるのではないかと思います。

会社での人間関係が辛くて、

「もう仕事を辞めたい」

と考えている方も、
いらっしゃるかもしれません。
(私も職場でイジメに会い、過去3回ほど退職を考えました)

私はシングルマザーで子供がいたために、
どんなに職場のイジメで体調を崩しても、
結局、仕事を辞めるまでには至らなかったけれど。

もし今、退職を考えているあなたが、
心身を病むほどに苦しいのなら、
その職場にしがみついている必要は、
無いのではないかと思います。

ただね、私は転勤族なので、
イジメがあった職場から、
離れることも出来ましたが。

自分から、
コミュニケーションスキルを学んで、
そのスキルを活用するまで。

どこの職場に転勤をしても、
必ず同じようなタイプの人に目をつけられ、
イジメの標的にされました。

結局、
自分にコミュニケーションスキルがなければ、
人間関係のトラブルから逃れることは出来ないのです。

だからもし、あなたが、
今の職場の人間関係は上手くいっていないけれど、
その今の仕事に自信があるのなら。

周囲の人への対応を学んで、
少しだけ態度を変化させることで。

今の私のように、
働きやすくなれるかも知れません。

私は以前の転勤前の職場で、
自分を無視していた、
お局部下への態度を変えることで、
最後、その営業所を離れる時に、
お局部下から、

「お世話になりました」

と、
感謝の言葉とプレゼントを、
もらうことが出来ました。
(詳しく知りたい方は、私のHP
をご覧ください)

これは私の中で、
自己肯定感を高める、
強力な成功体験となりました。

そして、今勤めている支社では。

以前、一緒に働いていた時には、
やはり私を無視していたお局部下(その当時は先輩でした)から、
相談を受けるまでに関係を修復出来ています。
(このお局部下は部下Bのことです)

その部下Bが、
私の口にヘルペスが出来た時に、
身体に良いからと、
プレゼントをしてくれました。


日本ミツバチの蜂蜜。

甘くてとっても美味しかったです^^

ASDの人間は、
定型発達者のように、
自然には人間関係のスキルを、
身に付けることは出来ないけれど。

学べばちゃんと対応出来て、
良好な人間関係も結べるようになるから。

私が学んで役に立ったこと、
失敗から学んだこと、
皆さんに伝えていけるといいな。

そして、このブログを読んでくださった、
ASDやその関係者の方が。

ASDが自分の特性さえ理解していれば、
社会で働いていくことが、
ちゃんと出来るということを、
知ってくれたら嬉しく思います(〃ω〃)