通信制大学のスクーリングの授業では、
「精神疾患とその治療」
に関する講義を受けたのですが、
その講義の中で先生が、
このような質問を生徒に投げかけました。
「精神疾患には◯◯症や◯◯障害といった呼び方がありますが、
症と障害に違いがあると思いますか?」
この講義では、
この本をテキストとして使用していたのですが、
確かに病気の記載の仕方も、
【パニック症/パニック障害】
といったように、
症と障害が併記されているものも、
散見されました。
この質問に対し、
"症と障害は違う"
と答えた生徒は多かったのですが、
では何が違うのかと重ねて問われたら、
正確に答えられる生徒はいませんでした。
けれど私はこのブログを書くにあたって、
最近特に、
意識して使っていた言葉がありました。
それは、
「自閉スペクトラム症」
と、
「自閉症スペクトラム障害」
という言葉でした。
この2つは私の中の基準により、
使い分けがされていました。
それは、
「単にその症状を持っている(症)」
という場合と、
「その症状があることで生活に困難がある(障害)」
という場合の違いでした。
自閉症スペクトラムは、
「診断はつくけれど治療はない」
と言われていて、
私が自分の正確な診断が欲しいと、
2019年4月に精神科を受診した際にも、
「ASD(自閉症スペクトラム)の中の、
アスペルガー症候群と言われていたものに、
該当すると思います」
との所見を医師からいただいたものの、
「知能が高いため自分で対策が取れると思うので、
現在困っていることがなければ通院不要です」
と言われ、
「もう来ないことが一番良い」
とのエールをいただいて、
私の精神科通院は1ヶ月ほどで終了したのでした。
(通院を勧めることなく、
こんな言葉で私を診察室から送り出してくれたこの医師は、
とてもよい方なのだと思います)
自閉スペクトラム症は、
持って生まれた器質に起因するもののため、
治療法が無いことは知っていたし、
私も治療をしてもらおうとは、
思っていませんでした。
(私の中で"症"に分類される状態)
けれど私は、
学生生活でも社会人生活でもイジメに会い、
どうしてこんなに自分は人に嫌われるのだろうと、
悩み苦しむ機会が多く、
社会で生きていくことに困難を感じていたため、
(私の中で"障害"に分類される状況)
「社会での生き方」=「大人の養育(ソーシャルスキルトレーニング)」
を受けられる場所を探して、
精神科を受診した経緯があったため、
自分で対策が取れると言われて、
少し途方にくれてしまったことがありました。
けれどおかげで私は、
発達障害と愛着障害を改善して、
幸せに生きられることを実践する!
という大きな目標を掲げることが出来、
自分に不足していると思われる、
コミュニケーション能力を向上させるために、
アサーション・トレーニングを申し込み、
2日間をかけて、
それを今現在は職場で、
日々実践しているところです。
今の私の目標は、
自分の人生の全ての状況において、
"障害"が発生しない、
もしくは"障害だと認識しない"
人間になることです。
私はただの、
自閉スペクトラム症という個性を持って、
生まれてきた人間です。
そんな風に堂々と、
言える私になることが目標です(*´꒳`*)