症と障害 | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

先日受講した、
通信制大学のスクーリングの授業では、

「精神疾患とその治療」

に関する講義を受けたのですが、
その講義の中で先生が、
このような質問を生徒に投げかけました。

「精神疾患には◯◯症や◯◯障害といった呼び方がありますが、
症と障害に違いがあると思いますか?」

この講義では、
この本をテキストとして使用していたのですが、

確かに病気の記載の仕方も、

【パニック症/パニック障害】

といったように、
症と障害が併記されているものも、
散見されました。

この質問に対し、

"症と障害は違う"

と答えた生徒は多かったのですが、
では何が違うのかと重ねて問われたら、
正確に答えられる生徒はいませんでした。

けれど私はこのブログを書くにあたって、
最近特に、
意識して使っていた言葉がありました。

それは、

「自閉スペクトラム症」

と、

「自閉症スペクトラム障害」

という言葉でした。

この2つは私の中の基準により、
使い分けがされていました。

それは、

「単にその症状を持っている(症)」

という場合と、

「その症状があることで生活に困難がある(障害)」

という場合の違いでした。

自閉症スペクトラムは、

「診断はつくけれど治療はない」

と言われていて、
2019年4月に精神科を受診した際にも、

ASD(自閉症スペクトラム)の中の、
スペルガー症候群と言われていたものに、
該当すると思います」

との所見を医師からいただいたものの、

「知能が高いため自分で対策が取れると思うので、
現在困っていることがなければ通院不要です」

と言われ、

「もう来ないことが一番良い」

とのエールをいただいて、
私の精神科通院は1ヶ月ほどで終了したのでした。
(通院を勧めることなく、
こんな言葉で私を診察室から送り出してくれたこの医師は、
とてもよい方なのだと思います)

自閉スペクトラム症は、
持って生まれた器質に起因するもののため、
治療法が無いことは知っていたし、
私も治療をしてもらおうとは、
思っていませんでした。
(私の中で"症"に分類される状態)

けれど私は、
学生生活でも社会人生活でもイジメに会い、
どうしてこんなに自分は人に嫌われるのだろうと、
悩み苦しむ機会が多く、
社会で生きていくことに困難を感じていたため、
(私の中で"障害"に分類される状況)

「社会での生き方」=「大人の養育(ソーシャルスキルトレーニング)」

を受けられる場所を探して、
精神科を受診した経緯があったため、
自分で対策が取れると言われて、
少し途方にくれてしまったことがありました。

けれどおかげで私は、

発達障害と愛着障害を改善して、
幸せに生きられることを実践する!

という大きな目標を掲げることが出来、
自分に不足していると思われる、
コミュニケーション能力を向上させるために、
2日間をかけて、
それを今現在は職場で、
日々実践しているところです。

今の私の目標は、
自分の人生の全ての状況において、
"障害"が発生しない、
もしくは"障害だと認識しない"
人間になることです。

私はただの、
自閉スペクトラム症という個性を持って、
生まれてきた人間です。

そんな風に堂々と、
言える私になることが目標です(*´꒳`*)