部下の髪型が変わった事に気付くとか、
具合が悪くて休んでいた部下の、
体調への気遣いなどは出来るのですが、
仕事の内容で相手を気遣うことが出来ません。
だから、帰ろうとしている私を引き止めておいて、
平気で先に帰ることが出来るし、
自分の仕事の手際が悪くて業務が遅れているのに、
悪びれもせず、平気で私に残業することを要求してきます。
私は、彼女に対して色々な不満はありましたが、
何よりもまず、彼女の仕事が遅いが故に、
私が残業して彼女の書類を点検しているにもかかわらず、
自分は私に書類を回したら、
私の点検の結果を確認もせず帰るという態度に、
一番腹が立っていました。
つい昨日も、定時前30分に大量の書類を、
「今日中に点検していただく分です」
と私のところに持ってきて、
私がどんなに急いで点検しても間に合わず、
結局残業しながら点検していたら、
「お先に失礼します」
と言って帰った時に、
私は彼女のあまりの気遣いのなさと厚かましさに、
驚きと怒りで言葉を発することが出来ませんでした。
この怒りは彼女に伝えよう。
私は昨日、そう決意しました。
折しも今日、
私以下の部下を集めたミーティングが開かれる予定だったため、
私はその席で、
「その日に点検を受けなければいけない書類は、
ちゃんと就業時間中に点検が終わるように回してください」
と言おうと、心に決めたのでした。
そのミーティングの場を選んだのは、
2人きりの時に部下Aに話をした場合、
部下Aが他の社員に対して、
事実と違うことを吹聴して回ることを、
危惧したからでした。
私は、22年という長い会社勤めの中で、
人は真実を信じるのではなく、
誰が言ったかによって信じる内容を決めることを、
よく知っていました。
仕事の真面目さには定評があるけれども、
ASD(自閉スペクトラム症)の特性から、
職場の人とあまり交流が無い私は、
仕事は雑で信用されていないけれど、
人の輪の中に自分から入っていって楽しく会話が出来る、
定型発達者の部下Aとトラブルになった場合、
人は接触の多い人に好意を持つ傾向があるため、
部下Aの方が味方になってくれる人間が多いだろうと感じていました。
だから部下Aと揉めた時に、
彼女が事実を自分の都合のいいように曲解して、
周囲の人達に伝えないように、
敢えて他にも人がいる場所で発言しようと思ったのでした。
その決意が重かったせいでしょうか。
私は昨日の夜、
「明日はこんな風に部下Aに対して自分の気持ちを言おう」
などと考えをまとめながら眠ったのですが、
考えている最中に興奮してきたのか心臓がドクドク言ってきて、
私はようやく眠ることが出来たものの眠りが浅く、
今朝の5時前には目が覚めてしまいました。
先日ひいた風邪がまだ治っていなかったため、
出来ることならもう少し体を休めたいと、
二度寝を試みたのですが上手くいかず、
結局私はそのまま起き出して、
部下Aにアサーティブに気持ちを伝える言葉を、
色々と考え始めました。
(アサーティブって何?と思われる方は、こちらをご覧ください)
最初は風邪で喉が痛かったため、
頭の中だけでアサーティブに意見を言う場面を想像していたのですが、
そのうち気持ちが高まってきて、
私は声を出しながら、
あたかも本当にミーティングで部下Aを前にしているかのように、
自分の気持ちと考えを訴えるようになっていました。
これは単に、眠れなかった為にやっただけだったのですが、
イメージトレーニングとして十分な効果を発揮し、
私は今日のミーティングで、
自分の気持ちをきちんと部下Aに伝えることが出来ました。
そして行動が伴うかは分からないけれども、
部下Aから、
「分かりました。次からそのようにします」
という言葉を引き出すことが出来、
私のアサーションは成功裡に終わることが出来ました(*^▽^*)
一緒にミーティングに出ていた他の部下から、
「Aさんの行動はおかしいですよね」
と賛同してもらい、
さらに嬉しい気持ちになりました♡
怒りに任せて相手に言葉をぶつけるのではなく、
冷静に自分の言いたい事を伝えられたことで、
部下Aも感情的にならずに、
私の言葉を受け取ってくれたように思います。
風邪で弱っていたために、言葉にチカラが無かったのも、
かえって良かったのかもしれません笑
アサーティブな自分になるスモールステップ。
ちょっとは踏み出せたみたいですo(^▽^)o