嫌な経験を活かした結果 | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

会社の終業時間になったので、
帰る支度をしていたのだけど、

「今日中に見て欲しい書類があります」

と部下に言われて、待っていた私。

けれど2時間待っても、
まだ部下は書類を作成中で、
見て欲しいと言われた書類が、
私のところに回ってくるのは、
夜の8時頃になりそうでした。

いつもの私なら、相手の気持ちを考えて、
書類を作成し終わるのを、
待ってあげるところなのですが、
以前、その部下に付き合って残業した時に、
その部下は自分の気が済んだら、
先に帰ったことがあって、
私はその時に、
自分を蔑ろにされたように感じて、
とても嫌な気持ちになったことがありました。

今日もこのまま彼女の回してくる書類を待っていて、
また私に書類を回し終わったら、
さっさと彼女は帰るのではないかと思った私は、
それはとても嫌な気持ちになるので、
彼女の仕事を待って、遅くまで残業するよりも、
彼女が回してきた書類を、
朝、会社に早く行って点検する方が、
よほど良い方法だと考えました。

だから私は彼女に向かって、

「書類が出来たら私の机に置いておいてください。
明日の朝、早くきてみますから」

と伝えました。

それは多分、彼女の望む方法では無かったらしく、
彼女は私の方に目もむけずに、

「はい」

とだけ、答えてきました。

彼女の態度全てが不機嫌さを現しているようで、
声も普段の彼女の話声よりかなり低くて、
一瞬怯んでしまったのだけど、

「先に帰るのを彼女に悪いと思っているから、
不機嫌そうに聞こえるのかもしれない」

と、私は自分に言い聞かせました。

そして、思い切り愛想よく、

「じゃあ、お先に失礼します」

と言って、何も気にしていないかのような態度で、
事務所を後にしてきました。

それから家に帰り着いたら、
彼女を待っていたらコンビニ弁当になっていただろう夕飯を、
野菜たっぷりに手作りして、
お腹いっぱい食べて、
洗濯と入浴まで済ませて、
今、寝る準備に入っています。

この時間に眠ることが出来ること、
とても、とても幸せです^ ^

いつも人に合わせていると、
相手にとって、
それが当たり前になってしまって、
蔑ろにされてしまうという経験を、
ちゃんと活かして。

今日は、相手の不機嫌そうな態度に、
引きずられずに、
職場を出ることが出来ました。

明日も何事も無かったかのように、
部下にご機嫌に挨拶したいと思います(笑)

嫌な経験をした分だけ。

自分を幸せにする行動を、
積み重ねていけたらいいな(*´꒳`*)