小さな勇気が与えてくれたもの | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

昨日、早く家に帰ったので、
今日はいつもより30分ほど早く、
職場に行きました。

私の机の上には乗せられていませんでした。

その書類を見るために早く出勤したのに、
これでは意味がないなぁと思って、
周囲を見回してみると、
その部下の机の上に、
目当ての書類は乗せてあって、
その書類は間違いの箇所に、
付箋が貼ってありました。

それをみて、
昨日、私が家に帰ってから、
その書類を作成していた部下が、
自分の作った書類を点検した時に、
間違いが多かったため、
その書類を完成させるのを諦めて、
家に帰ったことが分かりました。

そして。

私より大分後に出勤してきたその部下に対して、
私が昨日思い描いていたとおりに、
機嫌よく挨拶をすると、
部下も普通に挨拶を返してきました。

その様子を見ていてつくづく、
昨日、部下の仕事に付き合って、
残業しなくて良かったなぁ、
と思いました。

もし、部下に付き合って残業していたら、
結局、昨日の時点で書類は回ってこず、
それは私にとって、
とっても骨折り損な出来事だったため、
私は今日、こんなに笑顔で、
部下に挨拶することは出来ませんでした。

さらに。

昨日、私が先に帰ることに対して、
不機嫌そうに見えた部下は、
今朝は全く普通で、
やっぱり昨日、私が先に帰ろうとした時に、
部下が不機嫌に見えたのは、
先に帰ることを申し訳ないと思っていた私の気持ちが、
そのように見せていたのだ、と思いました。

なら、これは私の認知の歪み。

自分が人より先に帰ることで、
人から責められると思ってしまうのは、
私の間違った思い込み。

こんな生きづらい認知の歪みは、
手放さなきゃいけないね。

自分が他の人より先に帰ってもいい。

このこと一つを自分に許可するだけで、
私は元気に今日を過ごすことが出来て、
いつもは家に帰り着いたら、
疲れ果てて他に何も出来なくなるのに、
今日は帰宅してすぐ、
車に乗ってお買い物に行くことが出来ました。

自分を大切にするために出した、
ちっちゃな勇気が。

私に小さな自信と、
生きづらい認知の歪みを修正する機会を、
与えてくれたのでした(*^^*)