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次回配信予定：12月19日【第３号】
今日は、伊藤の配信しているメルマガを紹介。
政治から少し距離を置き、武士道の教えや、武士道精神に溢れる先人の言葉や行動から、人生を燃え上がらせるための「メガホン侍流 現代武士道」を紹介しています。
武士道は古くありませんし、厳しいだけのものでもありません。
人生を強く、美しく生きる指針だと思っています。
今回は、バックナンバーを掲載いたします。
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“メガホン侍” 伊藤央の『現代武士道のススメ！』
★ 生きることと死ぬこと ★
配信日：平成23年12月5日
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『武士道いふは死ぬことと見つけたり』
「武士道」について、よく知らないと言われる方でも、これは聞いたことがあるという人は多いんじゃないでしょうか。
鍋島藩士であった山本常朝が伝えた『葉隠』の中でも最も有名な一節です。
しかし、この一節が武士道に対する大きな誤解を生んでいたりもします。
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◆武士道の死生観
武士道は死を美化している訳ではありません。
しかし、「美しく死ぬ」こと、「死ぬべき場面で死ぬ」ことを重要視しています。
「生命尊重」以上の価値が存在することを説きながらも、刀が欠け、弓は折れ、矢が尽きて、一人木陰で飢えている状況でも尚、死ぬことは卑怯と考えるのがサムライだと新渡戸稲造は『武士道』の中で記しています。
武士道では、「生」と「死」を対立するものととらえず、一体のものと考えます。
「美しく死ぬ」ことは、「美しく生きる」ことに他なりません。
自分がすべきことのために、全力を賭けて生きてこそ、その命は輝き、美しい死に辿りつくのです。
現代社会のように「死」が「生」から遠く離れていると、「死」を敬遠し、嫌います。
しかし、その現代でも、何の落ち度も無い人が、ほんの些細なことで、本当に「運が悪い」としか言えないことで命を落とす場面に遭遇します。
「死」はいつも「生」のそばにあるのです。
武士道は、人の一生をはかなく、無常なものととらえます。
しかし、だからこそ、美しく燃やし尽くさなくてはならないと教えているのです。
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◆今日は人生最後の一日
常朝はこうも言っています。
『毎朝毎夕、改めては死に改めては死に、常住死身になりて居る時は、武道に自由を得、一生落度なく、家職を仕果すべきなり』
簡単に言えば、「死ぬ氣になってやれば、出来る」ってことです。
今日が人生最後の一日だと思えば、その日一日を大切に生きることが出来ます。
やっておかなくてはならない事を「明日でもいいか」とは考えないでしょう。
身だしなみ一つとっても、これから死ぬというのにシワだらけのシャツではカッコ悪い。
人を不快にするような言動も慎むことが出来る。
自然と「美しく生きよう」という氣になってきませんか？
朝起きたら、「今日が最後の日だ」と覚悟を決めてみましょう。
一日の終わりに「最後の日として精一杯生きることができたか」と振り返ってみましょう。
その積み重ねがきっと私たちの人生を美しいものしてくれるはずです。
ちなみに「武士道といふは死ぬこととと見つけたり」と言った山本常朝は、42歳で出家した後、61歳まで生きました。
当時にしては長生きですよね。
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以上、“メガホン侍” 伊藤央の『現代武士道のススメ！』創刊号より転載。
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