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星空撮影日記

先日から撮っていたダークフレームとバイアスを使って、前にいじり倒したM63を再処理してみた。


ダークフレームとバイアスフレームの使い方が未だに良く理解できないので、全部マキシムの

Calibration Groupsに登録し”Calibrate All”で処理。


DDPはステライメージで処理(ステライメージは、デジタル現像を選択するだけで値をセットして

くれるので、そのままの値を使った)


上記お任せ処理にできたのは、前回のようにいじり倒さなくても「ひまわり」らしくなっていたからで、

時間を掛けてダークフレームを撮りだめした効果は大きかった。


冷却CCDであれば、ガイドエラーとか徹夜といった苦労抜きで、どんどん撮影できる。ノーマルの1眼

デジカメでは温度管理が難しく、とても撮りだめする訳にはいかなかった。


という訳でフルーオート?の「ひまわり」をトリミングした画像が下のもの。ピクセル等倍くらいまで

拡大した格好なので甘い感じだが、それなりに見えるようになったかな?


色合いも格段に自然になったが、やはり青味がおかしい気がしてならない。RGBフレームのガイドミス

も影響しているのかも知れないが、露出不足が深刻と思う。


各色フィルター毎に露出時間を変えて撮影したものを合成して、色はおかしくならないのだろうか。

それとも全部の色の露出を均等に伸ばす必要がある?(撮影後レンジを揃えるという手もあるようだ

これなら変な主観が入ることもないので出来そうだ)


後、これくらいまで拡大すると各色のドットが目立つのでRGBフレームも1枚きりという訳にはいか

なさそうだ。ますます1つの対象の撮影時間がかかるようになってきた。


カラー冷却CCDだと、どんなものなのだろう...
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トリミング無しの全景
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黒眼はこんな感じに。「ひまわり」は周囲にガスがかかっている?
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昨日、吉野山に行ってきました。

毎年参加者数は伺っていないのでなんともいえませんが、十分に盛り上がったと思います。


吉野山での開催はこれで4回目、私は2回目からお邪魔していますが毎回楽しみにしています。


今回も相変わらずの天気で土星はおろか、月を見てもらうことも難しい状況でした。


しかし流石に吉野の空だけあって、土星が顔を出しさえすれば小さな子供が「うわ!」とすごい

リアクションをくれます。(こちらもノリノリです)


次回は秋と思いますが、流れからいくと次こそ快晴!のはずです。
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月をバックに中々雰囲気の分かるショットではないかと自画自賛。
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こちらは、星くらぶM57のシンボル?きりんさん
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オープニング・トーク。

この後の、じゃんけん大会はいつも大盛り上がり。今年は双眼鏡も出た!
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また、星より機材のお話に。


今回は、観望会用に新兵器を準備。通称ポンセットマウント!です。昨年の星もとにいらしていた

匠に作っていただきました。


結構有名な方の作品ですので、きっと、Ninja-400を乗せたイメージに興味をお持ちの方がいらっしゃる

と思います。下のイメージになります。(差し入れのおにぎりとお茶は、この際、無視で)


1つだけ難点は、きれいにニス塗りをしていただいているので、傾斜がついている状態で鏡筒を

動かすと台の上で滑ってしまいます。何か滑り止めのゴムを貼ろうと思っています。これ以外は

想像以上の快適装備!

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星が北極星を中心に回っている事は誰でもご存知と思いますが、このせいで、倍率が100倍も

あると直ぐに目の前から逃げていってしまいます。自分で見る分には手で少しずつ動かしながら

300倍も余裕で追尾できますが、子供達のいる観望会ではそうは行きません。


そこで、大型の望遠鏡を持っていっても倍率はせいぜい60倍から100倍くらいまでに抑えてきました。

しかし、ポンセットマウントの導入で、300倍(実視界0.17度)も十分実用的になりました。


先日、望遠鏡の性能は倍率で決まるものではないといいましたが、見る対象によって適当な倍率

というものはあると思います。土星の場合100倍は少し低すぎるかな?と思っていましたが、今回

約160倍で見てもらって、子供達にも全然問題ありませんでした。


では、なぜ300倍ではないかというと、手持ちのアイピースでは覗きやすさの問題があって断念しま

した。ある程度見口から目を離しても見ることのできる奴がいりますね。


今回も、お気に入りのPL32mmを双眼で使っています。不特定多数の方に見ていただく観望会に

双眼装置はいかがなものか?というご意見も良くいただきますが、概ね好評を頂いています。


星が2つに見えるとか、目の幅が合わないといったクレームは200~300人に見ていただいて1、2人

くらいでしょうか。しかし、アイレリーフが短いと全然だめだと思います。


覗き込むという行為は子供にはかなりハードルが高いようですし、覗き込まずに少し距離を置いて見て

もらうことで目幅の調節にはかなり寛容になるようです。おかげで単眼より快適との感想もよくいただき

ます。


この、覗きやすさというのが、どうも実物を見てみないと判断できなくて、高級品だから良いとか、

安物だから駄目とかいう事ではなさそうです。アイレリーフが長くても覗きにくいものもあります。


高級品の方が良い像を見せてくれるのはおそらく確かなのだと思いますが、まず、見えないと話になり

ませんのでこのPL32mmは本当に優れものだと思っています。
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双眼装置で合焦させるためには、笠井の2インチ2.3×エクステンダーを使っています。ロープロファイル

設計の2インチ接眼部なのでフィット感がとても良いです。うっかりすると付けている事を忘れます。

Ninjaの接眼部には、軽量のPL32mmでも少しオーバーウェイトな感じです。


肝心の見え味ですが、リレーレンズを使わない場合とは差があります。しかし月、惑星、明るい球状星団

に関して言えば双眼の見易さのメリットが上回るかな?と思っています。
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1つ1つ撮影に失敗しないと、先人の言われている事が分からないんだな。と我ながらうんざり。


先日のM66をいじり回しているうちに、「だから、フラットフレームをきちんと撮れといってるだろ!」

と、自分が撮った写真に突きつけられた感じがした。


という訳で? とりあえず直ぐに手をつけられそうなダークフレームの枚数を揃える事からはじめた。


何枚あれば十分という事もないかも知れないが(そりゃ、必要なだけそろえれば良いのよと言われ

る気がする)、今の自分には判断のしようがないので、とりあえず多めに50枚撮影することにした。


ダークフレームの撮影方法にしても、マキシムでDarkを指定するとシャッターが開かないので、

撮影鏡筒につながなくても良いのだろうと判断。今回はCCD単体で撮影している。


しかし、BIASを撮影する目的を調べていると、ケーブルの取り回し一つでもノイズの出方が変わる

から必要なんだ。という話もあり、「じゃあ、撮影環境を再現して撮らないといけないかも」とも心配

している。(この辺、まだ全然分かっていない。)


また、ダークフレームにはBIAS成分も含まれているので、2重に引くとおかしくなるという話も読んだ

のだが、とりあえずこちらも撮影することにした。


ML8300の冷却能力

室温を25度に設定してると-40度まで冷やすことができなかった。これまで-40度で撮影してきた

ので、あわてて冷房を強くして室温を22度まで下げたら-40度まで冷えた。

(-60度以上の冷却能力とは大したものだ。)


これからの季節は-40度は実現できそうにないので、-30度のダークフレームも撮影しているが、

10分のフレームを ”ビニングなし 50枚” ”2×2ビニング 50枚” 全部で1000分=16時間。

これを-40度と-30度で撮影しないといけないとは...


更に、RGBフレームの10分露出がざらざら。特に青フィルターをかけたフレームが本当に写りが

悪く、これが原因でカラーバランスが狂ってしまっているように思っている。20分くらいは露出が

必要ではないか?と考えているので2×2ビニングの20分用ダークフレームも必要になる。


ちなみに、こんな感じ


赤フィルター
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青フィルター(ざらざら)
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西宮ガーデンズに続いて、来週は世界遺産吉野山での星を見る会が企画されています。

http://www.yoshinoyama-sakura.jp/event_hoshi201105.htm


こちらは、はりま宇宙講座の関連ではなく、星くらぶM57の皆さんが吉野山観光協会と共催

されておられるものです。


無料ですが、予約が必要です。興味のある方は上記リンク先をご覧ください。


こちらは、都会の観望会とは違って、天の川も望める環境です。

観望対象も豊富になり、星雲、星団、銀河なんかも条件が揃えば楽しんでいただけると思います。


今回は、先日作成いただいたポンセットマウントを持ち出して、Ninja-400を使うつもりです。

これで恒星時運転が可能になりますので、見て頂いている間に星が逃げることもなく

ゆっくりと観望してもらえそうです。


晴れるとよいのですが。(2連敗中)

本日は西宮ガーデンズの星空案内に参加してきました。


ちなみに、スカイテラスの様子はざっとこんな感じです。

こちらはイベント会場。
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中央には噴水があり、子供達がびしょびしょになって遊んでいる。
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開始まで1時間ありますが、掲示板が子供達の興味を引いているようです。
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明るいうちに来られた方と雑談していると、イベントに出ている望遠鏡は公共のものと思

われていたようで、「ここに出ている機材は、個人のですよ」と話したらびっくりされました。


次は 「いくら?」とか、「何倍までだせます?」といった質問に流れていきました。


観望会に入っても、「何倍まで出せるか」にすごく拘っている子がいて、どうして倍率が性能を

あらわす基準になっているんだろう?と、ちょっと聞いてみたくなりました。しかし、並んでいる

人がたくさんいらっしゃったので、あまり話し込む訳にもいきません。


誇大広告の典型例で、望遠鏡や双眼鏡の「300倍の高性能!」とか目にしますが、そもそも

倍率=性能と幾つくらいで思い始めるのかなぁ?


自分も中学生の時に天文地学部に入るまで、そういう風に思っていた記憶が蘇りました。


開始直前の天気は、ご覧の通り雲はあるものの全然問題ない状況。しかし、この後急変し

20時頃には全天に雲が広がってしまいました。

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GW最終日ともあってかなりの行列ができてましたので、ご覧になれなかった皆様には申し訳

ありません。自然が相手ですのでご容赦いただけたらと思います。


ちなみに、いらした人数は250名くらいでした。20時過ぎには曇天になってしまった事を考えると

晴天なら大変な人数になっていただろうと思います。


次回は夏ごろ(多分8月)に開催が予定されています。