とうとう関西も梅雨に入り、しばらくは休眠を強いられるかもしれない。
きちんと星の撮影を始めたのは、ほんの最近の話で、駆け出しも良いところ。
これまでは観望ばっかり。
撮影もするにはしましたが、どちらかというと観望の合間に撮っている感じ。
(フィルム時代にオートガイダーもないとなると、写真撮影はもはや苦行の域だったので)
実は、中学時代から、”星を見る=望遠鏡が必要”と思い込んでいて、周りもそういう人
ばかりでした。
最近、天文サークルの学生さんと話す機会が多くなり、星空観望に望遠鏡を使わない人
が、とても多いらしいということに気がつきました。
良く考えてみれば、星空を見に行って望遠鏡のアイピースにかじりついているというのも、
かなり滑稽な有様かもしれません。
とは言え、三つ子の魂とは言わないまでも、星を見に行くのに望遠鏡なしでは、どうも格好が
つかない。というか落ち着かない。
高価すぎて手に入らない、子供の頃の憧れだっただけに、ある意味トラウマかも?
今使っている望遠鏡は主に3種類ですが、これまで手に入れた望遠鏡は全て手放せない。
どれも大切に扱って来た思い入れのあるものばかり。
主力3機種は大体こんな住み分けで観望につかっています。
・15cmアクロマート屈折(MIZAR 152S)
こちらは、都会の観望会でつかっている。
重量が軽いので、気軽に持ち運びできる楽々装備。
前の火星大接近の際に手に入れ、低倍率で色々な星雲、星団を見ました。
中学時代なら、学校に1台しかなかったような大口径の屈折望遠鏡を、個人で
手に入れられる日がくるとは!時代も変わったと興奮したものです。
30倍くらいの低倍率でM8/M20が同視野に入り、とても綺麗。しかし、100倍を
超えると倍率を上げようと思わなくなります。つまり、綺麗じゃない。
・40cmドブソニアン(Ninja-400)
こちらも、かれこれ10年選手。15cmアクロマートを手に入れたものの、今度は
口径の暴力に憧れ出して、大分無理して手に入れました。セダンに積み込めるという
販売元の話を鵜呑みにして購入したら、実は入らなかったという笑えない「いわく付き。」
実際、口径の暴力は十分に味わえて、球状星団や系外星雲等で遺憾なく暴力
を発揮してくれます。これで見たM31は本当に写真みたいですし、M13を豪快に粒粒に
分離する様子には言葉もありません。
とはいえ、この暴力は光害にも存分に発揮されるので、真の性能を知るには相応に
条件の良いところに出かける必要があります。
そういう移動用望遠鏡としてNinja-400は本当に良い望遠鏡だと思う。
誰の言葉か忘れましたが(ナグラーさん?)本当に良い望遠鏡は、一番使う望遠鏡だ!
という話がありますが、その意味で自分のもっている中での一番はこれ。
車での移動を前提にするならば、組み立てと撤収がもっとも楽チン。HF経緯台と
15cm屈折の組み合わせよりも楽なくらいです。
・13cm屈折アポクロマート(TOA-130)
写真撮影に昨年購入した新鋭機。(望遠鏡買うのにローンまで組んだ。)
色々と良い評判を聞いて、清水の舞台から飛び降りました。
星像の美しさは、本当にすばらしく、砂粒をまいたようなきめ細かい星が視野
に広がります。
また、300倍とか400倍の倍率をかける気になる望遠鏡は初めてで、「使える」と言う
事と、「使っていたくなる」の差はとても大きいと実感しました。
(Ninja-400は、恒星時追尾が出来ないので300倍かけてもじっくりと眺めるという訳
には行きませんでした。これからはポンセットマウントがあるので事情が変わりますが)
これで見た火星、木星、土星は自分にとってまったく別格の見え味。とはいえ図に乗って
球状星団や系外星雲を見てみると、そこには超えられない口径の壁が待っています。
観望だけを考えると、13cmでは対象となるものが限られてくるのでコストパフォーマンス
的に少々きつい(というか高すぎ)。撮影と観望を両立させる機材としてみると素晴らしい
と思います。
しかし撮影なら同じタカハシでもε系とかがあるので、バランスのとれた機材というべき?
後、設置と撤収が大変。気楽な観望で使うのは躊躇させられます。
撮影で徹夜とか考えれば、そうでもないのだけれど。