岩手八幡平 松川温泉峡雲荘の雪見露天風呂がすばらしい
ということで盛岡＆松川温泉ツアー、松川温泉峡雲荘で美味しい料理をいただき、今回1番の目的である雪見の露天風呂へ。
これはすばらしい雪見の露天風呂ですね。露天風呂は混浴になっています。例年よりも雪の量が半分ぐらいとのことなので、露天風呂の周りや岩に積もる雪もちょっと少なかったですが、それでも雪見の露天風呂は最高ですねぇ。都会の喧騒とは全く無縁で、ひたすら青みがかった白濁の湯に浸かりながらボーッとできるのは最高の贅沢ですね。
泉質は単純硫黄泉です。単純硫黄泉は、ナトリウムやカルシウム、塩化物、硫酸塩、炭酸など、温泉成分が非常に少なく、ほぼ硫黄成分のみな温泉になります。峡雲荘は3本の源泉を引いているようで、どの温泉分析表を見ても、温泉成分は溶存ガス成分を除けば100mgもありません。ほぼ硫黄ですね。
源泉温度は60度前後と熱いので加水されています。冬季はかなり寒いので加水量は少なくなっているんじゃないかと思われます。掛け流されているお湯は50度近くありそうで、湯口の周りは硫黄がびっしりとこびりついています。
浸かっているお湯は場所によりますが、掛け流しの湯口に近いところで42～43度ぐらいでしょうか。湯口から遠いところは40度前後だと思われます。湯口そばは湯花が大量に舞っていて、底には硫黄が溜まっていました。
湯口そばの底からはボコボコとお湯が沸き上がっており、自噴しているのかと思ったら、源泉の水蒸気を底から出しているとのことでした。
お湯に浸かっていると5分も入ると汗ビッショリです。カラダも非常に温まるので、気温はマイナス6度でしたが、お湯から上がっても風さえ吹かなければ全く寒さを感じません。5～10分お湯に浸かって5分お湯から出て休む、を繰り返す感じでした。
峡雲荘の女将さん曰く、お医者さんか誰か専門家がここの温泉は他の温泉に比べて毛穴が開くのが早いそうで、開いた毛穴に硫黄が入り込んでフタをするので熱が逃げずに暖かさが長続きするそうです。5～10分浸かって5分上がって休んでも全く寒くないのは、そういった理由なんですね。
血行も良くなっていると思われ、中には2週間ぐらいの湯治で訪れるお客さんもいらっしゃるそうで、この日もそんなお客さんがいらっしゃいました。血管系の症状には効くんでしょうね。
お湯に浸かっていると、湯守の方が湯温を計りに来ていました。まめに湯温を計って加水量や湯量などを調整されていると思われます。硫黄泉なのでパイプなどが硫黄ですぐ詰まってしまいますし、気温によってちょうどいい温度で入ってもらうために調整メンテナンスは大変でしょうね。そういった努力があって最高の源泉掛け流しに入れることに感謝しかありません。
ということで、松川温泉峡雲荘の混浴露天風呂は最高です。冬の雪見に限らず紅葉や新緑もキレイだと思いますので、是非行かれてみてはいかがでしょうかぁ。
その1：盛岡市 岩手県公会堂がすばらしい
その2：盛岡市 岩手銀行赤レンガ館と旧第九十銀行本店がすばらしい
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