ビッグマイナーチェンジした日産スカイラインに試乗した | Italiaspeedのロックな毎日
2019-10-07 13:00:09

ビッグマイナーチェンジした日産スカイラインに試乗した

テーマ:日産

 ということで、ビッグマイナーチェンジした日産スカイラインに試乗してきました。

 

 

 

 

 

 

 


 以前も書きましたが、このマイナーチェンジでインフィニティ顔からGT-R顔にしたということは
 スカイラインを日本に残すことが表明されたことになり、それはそれで非常に良かったんですが、
 それにしても日産自らスカイラインから決別しNISSAN GT-Rにしたはずなのに、そのGT-Rから顔を持ってきて
 新しいスカイライン顔にしたのはなんでなんですかね。ブランドとして逆行していると思います。
 できればアルティマなどVモーションをもっと美しく表現できるオリジナルなスカイラインデザインの
 顔にしてほしかったと思うんですが、どうでしょうか。

 デザインは好き嫌いになってしまいますが、好評の声も聞きますので賛否両論あるのは正常な印、
 とも言えなくもありません。これでスカイライン復活となり売れてくれるといいですね。

 試乗車は3リッターV6ツインターボを搭載したGT Type SPでした。このV6エンジンはDR30DDTTで
 インフィニティQ50に採用されているエンジンと基本的には同じものです。従来のVQエンジンに比べ
 レスポンスに優れ、小型ターボで高回転を得意とする新型V6エンジンです。スカイラインらしい走りが
 期待できますね。オプションのスポーティパッケージを採用していたので、電動パワーシート、
 電子制御サスペンション、対向キャリパーのスポーツブレーキが付いています。タイヤは245-40-19で
 ダンロップのランフラットタイヤを履いてました。

 

 

 


 で、早速試乗です。まず分かるのは乗り心地の良さです。インフィニティ版スカイラインが登場した時にも
 試乗しましたが、その時は良く言えば軽快で悪く言えば高級車らしいどっしりとした安定感に欠ける
 乗り心地でしたが、このマイナーチェンジで足のセッティングも一新されて、ドイツ車のような安定感と
 それでいて尖った硬さが感じられるようなものではなく、245-40-19のランフラットタイヤを履いているにも
 かかわらず、アタリは優しく嫌な突き上げやバタ付きはありません。

 BMWなどMスポーツでスポーツサスペンションを採用してランフラット履いていると硬さが気になりますが、
 この新型スカイラインにはそういったところは皆無です。おそらく電子制御サスペンションの躾がいいと
 思われます。このあたりのセッティングは日産は頑張りましたね。それでいて300馬力をしっかり受け止め、
 コーナーに入っても変なロールが出ることもなく、安定した姿勢で駆け抜けていきます。

 出たてのインフィニティスカイラインではドイツ車にはまだまだ追いつかないかなぁと思いましたが、
 この足ならドイツ車と比較しても遜色ないんじゃないでしょうか。ランフラットタイヤを履いてこの乗り心地は

 なかなか良いと思います。

 その乗り心地とともにスカイラインらしい特徴はエンジンですね。新開発のV6ツインターボエンジンは
 低回転からレスポンスよくアクセルワークにリニアに反応します。4000回転ぐらいから踏み込むと、
 一気にレッドまで回っていき、回転数に応じたパワー感をもたらしてくれます。特にスポーツモードにすると
 エンジンはスカイラインの面目躍如といった感じでV6らしい快音を響かせながらパワフルな走りを手に入れる
 ことができます。直6ではないですが、このエンジンならスカイラインファンも納得ではないでしょうか。
 
 ただ、気になるのはミッションです。7速オートマを採用していますが、スポーツモードでパドルシフトで
 コントロールしようとすると、シフトのアップダウン、特にシフトアップ時にタイムラグを感じます。
 せっかくエンジンレスポンスが良くなったのに、ミッションの反応が遅くてはスカイラインらしいスポーツ度が
 半減してしまいます。これは何とかしてほしいところです。

 そしてもうひとつスカイラインの特徴にステアリング・バイ・ワイヤがあります。前輪の向きが機械伝達ではなく

 電気信号で向きを変える仕組みです。これが出たての時はステアリングを切ると重くどっしりとしたドイツ車的

 フィールではなく、何か変に硬い感じがして印象がよくありませんでした。
 それが今回のマイナーチェンジでナチュナルなフィールに変更されています。1~2cmの微妙な動きにも
 反応しようとして遊びが全くないような感じは変わってはいませんでしたが、それでも変な硬さがなくなって
 他の電動ステアリングと同じような感じでステアリングを切ることができるようになったのは良かったです。
 できれば車速感応は全体的にもうちょっと重い感じにした方がよりスポーティなステアリングフィールに
 なるんじゃないかと思います。

 今回の試乗車は3リッターターボでプロパイロット2.0は付いていませんでした。営業さん曰くハイブリッド
 じゃないとプロパイロット2.0は付かないとのことでした。まぁディーラーの周りを1周するぐらいでは
 プロパイロット2.0を試すステージはないので付いてなくてもいいですが。それでも高速などでちょっとした
 わき見や睡魔に襲われそうな時に車線を逸脱しそうになるのを防いでくれるのはありがたい機能です。
 こういった自動運転へ向かう技術はこれからもっと進化していくでしょうから、安全のためにもどんどん
 採用していくべきでしょうね。だからと言って、手を放して運転することを推奨しているわけではないですし、
 自分でステアリングを握るのが基本ですから、プロパイロット2.0が付いているからスポーティではない、

 とか、ステアリングは自分で握ってこそ といった間違った意見も聞かれますので、この辺は日産も積極的に

 PRしていくべきでしょう。

 ということで、簡単ですが試乗はこんな感じでした。デザインを別にすれば中身はスカイラインの名に
 恥じないスポーティな走りを実現していました。まさにスカイラインの復活に相応しいクルマに仕上って
 います。これならスカイラインファンも納得ではないでしょうか。ただ、営業さん曰く昨今セダンは売れない
 とのことで、この新型スカイラインも出足はそれほどでもないそうです。まぁインフィニティベースは
 変わっていないので、価格はスカイラインとしてはどうしても高い印象は否めませんが、高いだけあって
 デキは非常にいいです。700万のBMWを買うんなら、500万でスカイライン買った方がいいですかねぇ。
 とは言え、BMWと日産では200万では埋められないブランド価値もあったりしますので一概には言えないですが。

 その名も走りもやっと戻ってきたスカイライン。是非みなさんもビッグマイナーチェンジしたスカイラインに
 試乗してその進化を体感してみてはいかがでしょうかぁ。

 

 

 

 

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