技術論に走る怖さ
私たちの業務は、お客様の機密情報を取り扱います。それだけに、むやみやたらにテレワークなどできないというジレンマがあります。
しかし、コロナウイルスの影響が出始めたころから、多くの事務所がテレワーク体制へと急速に移行しています。私がクライアントの立場だったら、まず気になるのがセキュリティをどうやって確保しているのか、です。
多くの先生に聞いてみたのですが、やはり8-90%が技術屋出身だからでしょうか、すぐに技術的なセキュリティの話ばかり。最終的にはSSLで暗号化している以上、それ以上は望めないでしょ、と見切り発車されているようです。
ただ、システムの専門家としての意見を述べるならば、はっきり言って相手はそんなところ狙いません。最も安価で、簡単に情報を取り出すには・・・「なりすます」のが一番だからです。
どれだけ強固に、どれだけお金をかけた堅固なシステムであっても、使うのは人間。そして、人間を通じたインタフェースほど甘いものはないんです。
例えばパスワード。相手に看破されないように不規則かつ長いパスワードにするところも多いでしょう。そこまで気を使っているのに、端末の前にパスワードがポストイットで張り付けてあったり、パスワードファイルをわざわざ記憶している方まで。パスワードの使いまわし防止のためなら仕方がないかもしれません。
逆に、これが盗まれたらそれで終わり。なりすましによって、どれだけ強固なシステムであっても情報は引き出されます。最も大きなセキュリティホールである人間が使う限り、情報を引き出す手段は無限にあるわけで。
テレワークというのは、それぞれ一人一人がセキュリティ意識を高く維持しなければ成立しません。しかし、一人でもいい加減なのがいたら・・・そこからなし崩し的に情報は洩れます。
言い替えれば、確率的にテレワークしている人間が増えれば増えるほど漏えいリスクが高まるということ。機密情報を扱う業種では怖くてできないはずでもあるわけで。
今では化石的な方かもしれませんが、まったくネットワークと接続させずに仕事されている方が一番安全だったりして(笑)
久しぶりの投稿です
コロナウイルス感染症が広がって以来、どうしてもあまり明るい話題がなく、ブログも滞りがちになります。政府の動きも相変わらずの遅さと的外れと・・・。
ただ、あまりに目についたことがあって。それは。。。
一番気になっているのは、ここぞとばかりに暗躍(でもないかww)する金融屋崩れのコンサルタント。そりゃ、背に腹を変えられない中小企業の経営者にとっては神様にだって見えてしまいます。
一部のコンサルタントなんか、「実際に融資を受けてみました」なんてレポートを。しかも、結構多くの方が。これ、少し考えてみてください。
今、日本政策金融公庫の窓口、もう大変な状態。それに対して行員は出社規制だのなんだの・・・。本当に大変な状態で処理されています。
こういうコンサルタントさんって、本来融資受ける必要あるんでしょうか?もし、どうしても必要になる経営状態なら・・・・少なくとも経営を人に語るな、ってことですよね。もちろん、コロナの影響で、というならまだしも、まだあまり影響が大きくなかった時期に融資を申し込んでいたとなるとなおさらです。(そうでないと、時間的に体験記なんて書けるはずがない!)
もし、不要なのに「自分の商売のために」申し込んでいたとしたら・・・(金利が安くなるからラッキー、なんての結構います)。こういう人間が、本来必要になる方々への融資を却って阻害している張本人です。トイレットペーパーやマスクを不要なのに買い占める連中と、頭の構造は全く同じ。
今回のコロナウイルスが私たちに教えてくれたことで一番大きなこと。行動を見れば、誰が自分本位なのかが一目でわかるということ。これに尽きます。
一見すると、「みんなのために情報を」とお助けマンのようにふるまってはいますが、こういうコンサルタントだけを儲けさせても仕方ないでしょ。あなたの金策を邪魔してる方々に、さらにお金を貢ぎますか?ww
士業が「サムライ」になるとき
今回のコロナウイルスのおかげで、士業の周囲環境も様変わりしています。しかも、この環境、しばらく続きます。というよりも、本質的に出歩くことなく事業を行う形態へとシフトするしかない状況になる。これが大前提となるでしょう。
これを言うと、「極論です」と反論する方も多いのですが、相手はウイルスです。ハッキリ言いますが、完全に消滅することはありません。収束は、有効なワクチン及び劇症化を防ぐ薬の存在までは無理でしょうから。これでも、ウイルス自体は存在します。インフルエンザと同じことです。
そうなると、今までの常識は通用しません。収束以降も一定確率で感染者は出るし、感染者の5分の1の方は確実に発症するのが今回のウイルス。何度も通って、関係性を築いて、お仕事をいただく。こんな普通の行為さえできなくなります。会うこと自体ができない、あるいはやりにくい時代がコロナ後、いやウイズコロナの時代です。
そうなると、集客方法は自然と限られてきます。会わないで済む手段に。当然ですが、誇大広告は増えます。今でも自画自賛のものってネット上にうようよしています。実態を知れば真っ青になるものも含めて。
こういう時代、私は、士業が一か所に集まって仕事をする、そう大事務所の存在って意味がなくなると考えています。もちろん、なくなることはないでしょう。企業側のニーズもあるので。ただ・・・
企業の立場も考えたら、例えば弁理士なら、大切な発明や大事な案件ほど人を選んで依頼する傾向が強くなります。大事務所には、いわゆる数だけこなす案件が。当然ながら価格は低下する一方。できる先生ほど大事務所を離れるでしょうね。給与は安いわ、面白くない案件ばかりだわ、って感じで。
そして、目先の効く企業ほど、個人の能力で先生を選ぶでしょう。大事なものは、できる先生を選ばないと大変なことになるから。こうなると、一人一人が事務所を開く方がニーズに合致するわけです。戦国時代のサムライを召し抱える、あれと同じ。
サムライって、教育受けてましたっけ。そういう方もいますが、ほとんどが自分で武者修行。そして、成果を出して評判を作って大名に売り込む。士業も、まさにサムライと同じ状況になるのがウイズコロナだと確信しています。
一番危ないのは中途半端な人数の事務所。大企業が依頼する低コストには耐えれないし、個人の能力で売れないから自分たちの固定費で倒れていくでしょう。二極分化が大きく進むのが士業の世界、となる。これが本当のところかと。
でも、考えてみてください。士業にとっては本来の姿ではないでしょうか。今までがむしろ変な形態。サムライとして生きていくのもまた一興、と考えられる先生だけが生き残れるんでしょうね。