強みと弱み
いまだに事業コンサルタントさんがお好きなのがSWAT分析。あなたや、あなたの会社の強みと弱みを明確にして事業戦略を立てるとのこと。でもね・・・
ここでいう強みって、環境が変われば弱みにもなりますよね。例えば原材料を輸入でまかなえるのが強みだったら、円安になったとたんにそれが弱み。あくまでも事業環境に依存するんです。
個人でも同じですよね。社交的で誰でも話すことができる、というのが強みだったとしても、例えば研究所の開発部門だと他人と接触せずに黙々と、という方が多いし、そういう方ほど成果出してますよね。そこに配属されたらやかましいのに成果を出せないダメ社員になりますww
言いたいのは、強み・弱みなんてカテゴリではなくて、あなたやあなたの会社ってこんな特徴があるって把握すること、が大事だということです。弱みとやらだっていいじゃないですか。弱みとやらを克服するなんて無駄な努力するより、周囲の環境を変えて、これがあるからこそ(これを強みとやら言うんですよね)にする方が簡単で短時間、しかも効果的でしょ?
だから、「私の強みって何だろう」って悩まないでください。時間がもったいないから。
平々凡々でもいいんですよ。まんべんなくっていうのも1つの特徴。ジェネラリスト向きでしょ?大切なことは自分の特徴とマッチした仕事をすること。職業はこちらが選べるんですから、環境を変えることは簡単なはずです。
再現性?
ノウハウを提供するコンサルタントの方々が口々にされる言葉、「再現性」。普通に解釈すれば、そのノウハウを実践する方は間違いなく想定されるゴールにたどり着く、ということになります。つまり、ノウハウ通り行動すれば必ず成功する、みたいな。
もちろん、100%なんて誰も期待はしませんけど、「再現性あり」を謳うのならばせめて8割の再現性は欲しいところですよね。
先日、ある本でこの「再現性」にこだわった、ということだったので中身を読むと、専門家が成功するには、まず呼ばれる講師になる、なんてのがありました。少し笑っちゃったんです。
まあ、ここでいう専門家って、いわゆる専門性の乏しいコンサルタントなんでしょうね。士業の先生、それも専権業務を有している先生には、少なくとも専門性があります。そして、専権業務は儲からない、というのがなぜか通説になっています。でもね・・・
私も含めて、私も周りで成功している士業の先生って、まず間違いなくセミナー講師なんてしてません。逆に、成功してから呼ばれる機会はありますけど、成功前にセミナーなんてしている方、ほとんど知りません。
そんな時間あったら本業のスキル磨きますよね。その方が確実にお金になるから。それを怠けて早く金が、という先生にのみ訴えるキャッチなのかもしれません(そういう先生も少なからずいますから)。
第一、申し訳ないけど中小企業診断士は士業とは言えないと思ってます。専権業務もないし、街のコンサルタントと変わらないでしょ?(勉強はされてますよ。あくまでも仕事で儲けるという場面という意味で)
なのに、多くは中小企業診断士の方が、専権業務は儲からないからコンサル業務に手を出しなさいと他の士業の先生を誘惑(?)してます。滑稽な展開だと感じませんか?
弁護士さんと話をすると、多くの場合、セミナーや広告に熱心な先生は、いたって低評価です。弁理士は、そういう先生がいないから表面化しませんけど、悪徳広告の先生は最近増えてきましたね。(業界NO1とか、商標取得率○○%とか・・・いずれも倫理規定違反です。)
ただ、独立したばかりの先生ってわからないんです、周りの空気が。だから、専門家として成功したいとあせって、やれセミナー講師の養成なんたらとかに首を突っ込む。
今、日本最大手の講師エージェントって14000人くらい登録されていますが、実際に動いているのは100人もいないとか。
セミナー講師の市場がいかに魅力に乏しいかわかりそうなものなんですけど・・・。
呼ばれるセミナー講師になる確率が1%以下なのに、まずは呼ばれるセミナー講師になれ、なんて、まあ最初から頓挫すること前提のお話。「再現性」って頓挫することでしたっけww
悪癖?習慣?
私も、独立したころには本の一冊でも出版しようかと考えて、様々な方々とお会いして話を伺ったことがあります。結論として、どうも出版に関わる方々って、一部を除いてロクなのがいないことを学びました。
(ある編集さんなんて、知的財産に関する著書のマーケティングまでしてくれて、「今は売れない」ときちんと報告までしてくださって。この方だけでしたね、真摯に向き合ってくださったのは。)
そして、どうやって著者のプロフィールや宣伝文句が作られるのかを知ると、まあ昨今の著者さんの底の浅さが目に見えてひどくなっていることがわかります。
まあ、著者だけではないんですけど、良く使われるのが「元〇〇」という表現。この業界の習慣なのか、悪癖なのか・・・
例えば「元銀行マンが教える資金調達」みたいな感じ。でもね・・・。
あくまでも「元」なんですよ。現在の状況は、外部の人間と同程度の知識量。「現役」には遠く及ばない。内部事情なんか分かりませんもん。
取材してると平然と言う方もいるでしょう。でもね、外部の人間に本音言うわけないじゃないですか。その方が現役当時でさえ、上司は裏は話さなかったはず。実際、銀行に戻ったとたんに破たんを知ったと自らが話されているのですから。となれば、たいしてアドバンテージないんですよ、実際には。
他にも
元営業成績1位 営業コンサル(20年以上前とは市場も違うんですけど・・・こういう方ほど業種を問わずという不思議さ)
元アナウンサー 人に好かれる話し方(アナウンサーって確実に正確に伝わる話し方で、好き嫌いとは無関係じゃ・・・)
元店長 企業への人材コンサル(そのノウハウ、実働数人まででしょ?)
などなど、使えない「元」だらけ。私も「元」SEですけど、システム屋の現役には遠く及びません。ただ、共通の言語や、開発現場の方言は知っていますから、コミュニケーションが楽というメリットはあります。これだけですよ、メリットは。
見抜くのは簡単で、「元○○」の方を見かけたら、「どうしてやめられたんですか」と聞いてあげてください。ほとんどの方が第一線で活躍中に惜しまれて(ここポイント!)やめたわけではありませんからww なら、結果は見えてきますよね(笑)。