こんばんは。
アヤンティーヌです
ある日のお出かけの準備。
アンティークのトリコロールカラーのチェックのお召に、ネイビーと赤の帯。
ネイビーと白のレースのボーダーショール。
(お太鼓曲がってるし、たれが長い)
それでは、今日の私のコーデポイントにまつわるお話を。
それは、3月のある日、
「川崎の『かなまら祭り』って知ってる~?すごく変わったお祭りみたいで、楽しそうだから行ってみたいの~」
(今回、やや長めの説明文スタートです、スミマセン実はこのブログ、カニお姉さまの脳の老化防止用備忘録を兼ねているので。
・・・・・・怒られる)
「かなまら祭り」とは。
毎年4月の第1日曜日に、川崎にある若宮八幡宮の境内にある金山神社の御神体である、性と鍛冶屋の神「かなまら様」にちなんで行われる例祭。
その御神体は、まごうことなき男性器。
ご利益は、
商売繁盛・子授け・夫婦和合・性病避け。
起源は江戸時代、川崎宿の飯盛女と呼ばれる娼婦たちが、梅毒などの性病除けや商売繁盛などを願った「地べた祭」から。
その後一度途絶え、昭和の中頃から海外の民俗学者などが、日本の性的な信仰を研究するために訪れるようになったことをきっかけに、
1977年「かなまら祭」として復活。
男根神輿の面掛行列(めんかけ行列)はその頃から始まったそう。
特に海外での人気が高く、日本人より外国人の方が多く来場し、海外では、「ウタマロフェスティバル」として有名。
コロナでの休止後、昨年から復活。
ところで、カニお姉さまが本当に参加したかったのは、
前日の宵闇神事。
本祭の前日、参加者がゴザむしろの上に並んで座って、大根を男根(しゃれ?)の形に削るというもの。
再度言います、これは「神事」です!
もともとは、神前へのお供えものとして木製の男根や松茸の絵馬が奉納されていたのが、いつからか大根を削ってお供えされるようになったのだとか。
今年は申し込みが間に合わなかったので、来年こそは!と意気込むお姉さまなのでした。
そして、冒頭の私のこの日のコーデポイントが、大根柄の半襟と、なにやらテカっているこなきじじいの頭のフォルムだというのは、そういうこと、だからなのです。
そんなわけで、本日は、本祭の御神輿面掛行列を見学するべく、朝9時過ぎ、
川崎太子駅で待ち合わせた私達
(今回ナンシーは諸事情で洋装だったので着姿写真はなしです)
「かなまら祭り」の御神輿は4基
1、一本神輿 担ぎ棒が一つだけの神輿
2、かなまら大神輿 一番初めに奉納された最も古い木製の男根神輿
3、かなまら舟神輿 黒光りする鉄製の男根が納められた、台部が舟型で屋根が付いた舟神輿。日立造船が寄贈。
そして、一番目立って盛り上がるのが、
4、エリザベス神輿
ショッキング・ピンクの大きな男根神輿。
浅草橋の女装クラブ「エリザベス会館」会員監修のもとで造られ寄贈。担ぎ手もエリザベス会館の女装したみなさんが中心に。
もともとは、1987年に「エリザベス会館」の方が、手作り神輿をかかげて面掛行列に参加したことがはじまりなのだそう。
その翌年に、WHOが、エイズ僕滅と偏見差別解消の為<世界エイズデー>を提唱。これを受けて金山神社の宮司が、かなまら祭りの御利益に現代的な解釈として「エイズ除け」を加えたいと、1989年にエリザベス会館側に打診して、エリザベス会館の会員が組織として参加することになったのだそうです。その時に作られたのが、エリザベス神輿。
なので、エリザベス神輿は、エイズ除け祈願、エイズへの正しい知識を広め「性の大切さを伝える」という目的を持った重要な神輿で、決してネタ的なだけのものではないのです、と。
長々と文字ばかり並べてしまってすみません
それでは、
ここから先はカニお姉さまの現地リポートで
こんばんは
カニ蔵です
昨夜の花散らしの雨で、満開の桜も散り始めていますね~。
(私が楽しみにしすぎたあまり、前夜本降りだったのですが、なんとか雨は上がりました
雨女より、かなまら様の神力の方がはるかに強かった!)
事前説明ご苦労様!
それでは私からはお祭りの様子を〜
朝9時過ぎくらいに、 最寄りの「川崎大師駅」に到着〜。
ん?もぉすでに本殿に入る為の長蛇の列が(開所は10時なのに)
聞いてはいたけど、日本人より海外の人の方が多い〜!
皆さん列の長さに驚き苦笑しながら、最後尾へと並んでいきます。
(開所30分前で既に500mくらいの列が)
私もだけどみんなお祭りが好きなんですね〜。
桜は満開、幟も全開
50分くらい並んだあと、ようやく神社の中へ。
まずはお参りを済ませてから、境内を散策。
出店や屋台には、お祭りにちなんだグッズがたくさん。
ちょっと気になっていた手ぬぐいは、お昼前にはもう完売してました‼️
大人気のエリザベス飴。
御朱印をいただくにも長蛇の列です。
まずは、一本神輿
意外にも、担ぎ棒が1本の方がバランスを取るのが難しいのだそうです。
続いて、大人気のエリザベス神輿。
女装した担ぎ手のみなさん
かなまら大神輿
かなまら舟神輿
行列自体はゆっくりゆっくり進んでくるのですが、
凄い熱気と人混みの中、お神輿は目の前をあっという間に通り過ぎていったような気がしました。
最前列で拝めて良かった〜
それにしても、本当に海外の方に大人気なお祭りでした。
日本人があまり知らない日本文化を、外国人の方が詳しいなんて面白い!
(こういうことって意外とありますよね)
今回、御神輿を見るのと合わせて、
もう一つの目的が、
御朱印帳の購入と御朱印をもらうことでした。
子孫繁栄、夫婦円満、差別偏見撲滅、、、
日本に、世界に、明るい未来がきますよ〜に
この日のわたし
みかん染めの木綿きもの
後ろ姿
CHOKOさんのネオンバタフライの半幅帯を、いつものパタパタ結びで。
帯周り
帯が蝶柄なので帯留めを蜘蛛に。
今日もお読みいただき
ありがとうございました