いっそ、汁になりたい。 -634ページ目

教習物語

はい、僕です!


ペーパードライバーです、いそ汁です。


運転免許を取ってから
早7年あまり
おお・・・
月日が経つのは早い。


まぁ今、運転したらエンストの雨アラレだろうよ。


免許がなかったらいざという時、困るのだろうが、差し当たり問題ない。
専らチャリが僕の移動手段。


今日は、そんな大事(?)な運転免許取得の話。


当時、まだ18、9歳だったろうか・・・
そろそろ免許の1つも取っておかないなぁと
ある種の強迫観念が僕に押し寄せてきた。


そんな話を友人Sに話していたら
「俺が通ってた教習所、紹介するぜ」と
江戸っ子顔負けの威勢の良さで話を通してくれた。


よし、まず僕がすることは金策だ!
早速、おかんに
「おかん、お金貸して」
「なんぼ?」
「20万ほど」
「あんた何したん?まさかホストに貢いで・・・」
「そうやねん、ハニーフェイスなあいつに首ったけ・・・ってちゃうわ!!」

などというやり取りがあったかどうかは不明だが、無事お借りすることが出来た。


さぁさぁ緊張の第1回目。
生まれたての小鹿の如くプルプル震えながら車へIN

一通り説明を受け、いざ、はっしーーん!!


ドギューーン! ッガガッッ・・・


素晴らしいスタートダッシュ&エンストをかます。


「ごわがっだよ、ママン」
などとセンスのなさを遠慮なく爆発させた。


「最初はこんなもんだよ」と
教官に半ば哀れみの表情で励ましの言葉を受ける。


しかし一度コツを掴めば、こっちのものさ。
あとはスイスイとこなしていった。

「おほ、やっぱりセンスの塊やな、僕」と
調子のりのアビリティを発動させていたものだ。


仮免もちょちょいっと合格。

しかしここからが長かった・・・

仮免を取得してから、「教習所めんどくせ」と持病の
「プッツリ集中力が切れる症候群」に侵され行かなくなってしまった。


すっかり教習所のことを忘れ

ウホホーイ!と遊び呆けていたある日

一通のはがきが・・・

書いてある正確な文言は忘れたが、
「はよ来いよ」みたいな感じ。


あぁあぁぁあ・・・
忘れてた・・
いや正確に言うと忘れた振りをしていた。

ということでまた教習所生活が始まる。

仮免取得以来、実に3ヶ月ぶり。
僕は何を思って行かなかったのか・・・甚だ謎である。


「てか仮免とったからいきなり路上だよね?」
押し寄せる不安にジョジョビジョヴァァー♪


・・

・・・
「あれ?思いのほか、スムーズやないの。
なんだ心配して損したぷー!」と
テンション高めに教習をこなしていった

そしてようやく、卒業検定。
長かった、ここまで来るのに何ヶ月かかってるんだ・・・

自由コース設定で道に迷いまくるが
ナイスリカバリー(のはず)で無事、生還。

合格を言い渡された後、最後に教官が

これから大海(一般道)へ旅立つ生徒達に一言づつ声をかけていく。


うう、感動のワンシーン


僕の番だ・・・
もう言葉次第では恋に落ちてしまうかもしれん!


ドキドキ・・・


教官「君、点数ぎりぎりやったで。気をつけや!無茶したらあかんで!」

僕「うへ!?」

明らかに前者までの話の流れから急カーブしたものだから
間抜けな声が思わず出てしまった。

あれから7年、愛あるお言葉のおかげで僕は無事故無違反ですよ、教官殿


方向音痴

はい、僕です!


「あれ?ここはどこやねん!?」

方向音痴
方向についての感覚が鈍く、道に迷いやすいこと。
また、そのような人
(大辞林より)


僕は自他共に認める方向音痴である。
これではかの有名な
「話を聞かない男、地図が読めない女」でなく
「話を聞かない男、地図も読めない男」に成り下がってしまう。
せっかくなので「朝起きられない男」の項目も追加したい。


うう、涙で前が見えないや・・・


最近、梅田の地下街については
ある程度、把握できるようになってきた。

これはすごい進歩だ。
進化の過程で言うとなんと四足歩行から二足歩行を
実現したぐらい偉大な出来事。


僕の方向音痴っぷりは広く知られており
仕事で誰かと同行営業する際でも
僕には一切、目的地までの道のりを聞いてこない。
同行するのが社長であっても自ら道を調べる徹底ぶりだ!

この意思の統一ぶり、流れるような連携は
オシムジャパンも見習うべきだろう。


くぅ・・言ってて悲しい・・


一応、僕も地図を持って行くのだが
それはまさに
「豚に真珠」「猫に小判」「いそたかに地図」である。


そんな方向音痴の僕であるが
意外と野性の勘というか直感で
目的地に辿り付ける特技も併せ持つ。

時間がかかるのが唯一の欠点である。
一説には全くそんなことはないという
意見もあるがこの際、ばっさりと無視してしまおう。


僕の神業的方向音痴を表すこんなエピソードがある。


自宅に帰るのに迷った。
ああ、迷ったさ。



実話。
嘘のようなホントの話。


通常30分もあれば充分帰れるところを
僕はたっぷり90分以上かけ満身創痍で帰還した。


いや、事の背景を言うとね、
実は高校入学ぐらいの時期に引っ越したんですよ。

同じ市内で距離にして10kmもないくらいなんですけど。

引越し間もない頃、元いた地域まで
チャリチャリと自転車をかっ飛ばして遊びに行き

遅くなってきたんで帰ろうとしたわけなんです。

国道を真っ直ぐ進めばおそらく迷うことはなかったのだろうが
何を思ったのか
「そうだ、京都へ行こう」みたいなノリで
「そうだ、裏道で行こう」と・・・


これが運命の分かれ道・・・


以前、裏道ルートはオヤジに連れて行って
もらったことがあったので分かるだろうと目論んでいたのだ。


最初のうちは
「よしよし、ここは見覚えがあるぞい!」と
鼻歌交じりにひた走る。
余裕が見え隠れする。
「なんだ簡単じゃないか」と・・・

しかしどこでどう間違えたか
いつの間にやら竹やぶが両サイドを囲み
土砂をふんだんに積み込んだダンプが
ブインブイン往来する未知の世界に入り込んでしまった。


あまりにも思っていた景色と違う。
信じたくないがこれは僕が道を誤ったに違いない。
そこがどこだか全く検討がつかない。

途中から薄々、いやはっきりと感じてはいたが
僕の心のブレーキは壊れていたようで
けっこうな奥地まで来てしまったようである。


猫は危険を察知しても後ろ向きには戻らず
全速力で前に突っ切ってしまうらしい。
イメージはそれと一緒だ。
猫と同レベルか・・・


うう、涙で前が見えないや・・・


僕はライオンに狙われたインパラの如く震えていたが
しばし心を落ち着けて対策を練る。
「ここはなりふり構っていられねぇ!」と
高槻の大動脈、国道171号線を
愚直に目指し引き返すことにした。


人間、焦っている時は
何故だかスピードがあがっていくようである。
別に何時までという指定はないのに
精一杯のスピードでかっ飛ばしていた。

早く自分自身を安心させたくて・・・


何分経っただろうか?
僕の視界の中に往来する
多くの車のヘッドライトが交差しているのが見える。

まるで長年、離れ離れだった
親子の再開のような感動が胸を突く。


「僕は帰ってきたよ、とうちゃん」


こうして僕はなんとか路頭に迷うことなく
家路に着くことができた。


おかん「遅かったわね」
僕「・・・うん」


自宅に帰るのに迷ったなど
とてもじゃないが言えなかった。


僕に道を聞くのはよした方がいい。自信満々で間違えるから

戦場の花


あの日からどれぐらい経っただろうか・・・
俺はまたこの戦場に戻ってきた。

へへっ、早速身震いしてきやがった。
これは恐ろしいからじゃねぇ、
武者震いってやつよ。

相も変わらず一癖も二癖もありそうな賞金稼ぎ達が
所狭しとひしめき合ってやがる。

これだ、これだよ。
ビリビリした緊張感。
あぁ、俺は帰ってきたんだ。

おっと感傷に浸っている場合ではない。
ここではちょっとした油断が命取り。

けたたましい音楽と共に開戦の合図が打ち鳴らされる。
賞金稼ぎたちはお宝が埋まってそうな所へダッシュしていく。

ふん、若造どもが!!
ここで焦っていても良い結果は生まれんぞ。

さぁ俺の狙いはあそこだ・・・
な、なにーーー!!

俺より先に狙い台を取っている奴がいる!
しかも第二候補までキープしてやがる。
・・・
掛け持ちとはいい度胸だな、アンソニー。
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ここで説明しておこう!
「掛け持ち」とは自分の打っている台以外を
監視員の目をかいくぐり
ライター、煙草などでキープする基本技
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アンソニー
「ふっ、あんたの狙いはお見通しさ」

やるじゃないか、アンソニー。
油断大敵とさっき言ったばかりなのにこの様だ。
いかんいかん。

だが俺がコレぐらいで降参すると思ったか!

アンソニー
「な、なんだと!!
 ここ意外にお宝が埋まっているとでも!?」

ここで機転の利かない奴はいつまでたっても負け組だぜ。
するりとアンソニーの背面に陣取る。

アンソニー
「バカな!?そりゃいくらあんたでも無理だぜ!」

まぁ、見てろって。

チンチンジャラジャラ!!!

アンソニー
「なにーー!!」

確率に支配されているお前には分かるまい。
アンソニーよ、感じ取るんだ。
グッドラック!


さぁて鈍った体も切れ味を取り戻しつつあるようだ。
ここは一発、どでかいヤツを狙ってみるか。

んん・・・俺の本能がココだと言っている。
自分の勘を信じてみよう。
鬼が出るか蛇が出るか・・・さて、どうなんだ。

チンチンジャラジャラー!

仏が出たか。
自分の強運振りが恐いぐらいだぜ。

モクモクモク・・・

くそっ!なんだいったい!?

悶太
「ウゼーんだよ、いそたかさんよ~」

モクモクモク・・・モクモク・・

ヤツは新進気鋭の若手、悶太じゃねぇか!
ちぃ!俺の豪快な出しっぷりに嫉妬したか。

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ここで説明しておこう!
「ニコチンアタック」
煙草の煙を吹き付けるという
精神面にダメージを与えるだけではなく
健康面にもダメージを与える卑劣な必殺技
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さすがここは戦場だ。一筋縄ではいかない。
嫌が応にも戦場に戻ってきた事を痛感させられる。

いや、これこそが俺の求めたものだ。
ここでは俺の求める刺激が溢れてやがる。


久しぶりの戦場だったが結果を残せた。
完全に腕が錆び付いていた訳ではなかったようだ。
お宝も掘り当てたし、もはやここに長居は無用。
さっさと引き上げるとするか。

おっ、アンソニーも悶太も少量ながら
お宝をGETしているじゃないか。
あの頃とは違うって訳だな。
あいつらも成長したんだな、ふっ。

一瞬、そんな優しい空気にほだされるが
すぐに俺は感じ取ったんだ。


はうあ!お宝交換所に不穏な空気が流れてやがる。

あ、危ねー!!
まだ行くんじゃねぇ!
交換所は今、休憩中だ!
このまま行けば軍人(一般人)が往来する中、
約15分、さらし者状態になっちまう!

奴ら、気づいてないのか!?
くぅ・・・仕方がない。
俺が先に行って奴らに
この事態を身をもって知らせてやらねば。
まだ先のある若い奴らに死は似合わねぇ。


いそ汁、一人、交換所で仁王立ち。

「が、がふぅ!!」
軍人(一般人)のビーム(視線)が容赦なく突き刺さる。


容赦ない攻撃の最中、
走馬灯のように思いが巡る。
・・・
ギスギスした空間にも関わらず
何故か懐かしく愛しい匂いをさせてくるこの空間。

また戻れる日はくるのだろうか。。


パチンコ屋という名の戦場に・・・ガクリッ・・・

弁慶の死に様のように凛々しく・・・
いや言い過ぎた。
トーテムポールのように突っ立って戦死。

若い世代に後を託して・・・

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【あとがき】
尊敬して止まないあるテキストサイトの
管理者の文体にインスパイヤされて書きやした。

いそ汁より尊敬の念を込めて