英検1級1発合格の秘訣【56】50代、60代の2次試験対策 | ひとときのときのひと

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だいたい毎日。



まずは英語から。

 TOEIC900未満でも英検1級1発受かるかな~♪

 

   アラカンでも英検1級1発合格可能かな~♪

 

 実際、やってみたら、合格できました!

 

   しかも、留学なし、駐在経験なしで。

 

 そんな自分が、どうやって合格したかをご紹介します。

 

 ご興味ある方は、お付き合いください。

 

 ここでは、特に50代、60代の受験者向けの2次試験(面接)対策についてもう一度触れてみたいと思います。

 

 2次試験突破に関しては、相当数を投稿済みなので、未読の方はまずこちら↓をチェック願います。

 

 

 さて、自分は英検の面接官は一度も経験したことがないが、いわゆる人事の事務方の一人として転職を志す人への面接や社内の英語担当志望者の面接には携わったことがあるのです。その経験から、いくつか考えて助言をしてみましょう。

 

1.最高点、最低点はつきにくい現実を意識すること

 英検1級の2次試験(面接)で面接官は2名。そして、各々が5点の持ち点をもって、合計10点が最高点となる。それが4分野あるので、40点満点。これは、公にされている事実です。ここに面接官が2名担当していることを考えると、こんな感じになります。

 

 

                  面接官A 面接官B  合計

分野1:Short Speech          5点   5点   10点

分野2:Interaction                5点   5点   10点

分野3:Grammar & VocabLary  5点   5点  10点

分野4:Pronounciation    5点   5点   10点

                         40点

 

 さて、このようにして持ち点5点を与えられたとき、面接官がどんな行動をするか、想像してみてください。

 

 自分の、(社内の転職)面接官の立場になったときの経験から推測するのですが、人は最高の5点とか最低の1点は、めったにつけません。同時に面接を行った同僚もそうでした。

 

 つまり実際には、だいたい2、3、4のどれかになってしまうのです。あくまでも傾向としてですが。

 

 もちろん、英検の現場つまり舞台裏においては、「受験者の差がはっきりするように、できるだけめりはりをつけた採点をするように!」との指示が周知徹底されているのかもしれません。

 

 仮にそうだとしても、英検1級の、あの難しい1次試験を通過した受験生が、面接の勉強もある程度したにもかかわらず、面接官両方から1を付けられてしまう可能性は、かなり低いのではないでしょうか。

 

 とすれば、4分野について、なんとか3点+3点=6点を、出来れば7点を取ることを意識することだ。こう考えましょう。


 中でも、Pronounciationは、帰国子女が5点+5点になる可能性はあることはあります。

 

 反対に、50代、60代の場合、いわゆる中学高校から英語を勉強し出した人は、最悪2点+2点=4点になるリスクがあります。しかし、だから他の3分野で盛り返せばいいだけの話です。

 

 帰国子女は、発音はいいかもしれないが、必ずしも中身のある話ができるとは限らないからです。

 

 実際、自分の場合は、(注:面接官A,Bの採点は、あくまでも推測であることをお断りしておきます。合計点は事実)下記のような結果となっていました。

 

                   面接官A 面接官B  合計

分野1:Short Speech            3点  3点  6点

分野2:Interaction                    4点  3点  7点

分野3:Grammar & VocabLary 4点  4点  8点

分野4:Pronounciation      3点  2点  5点

                         26点

 

 このときは本当にギリギリの合格だったのです。

 

 しかし、受験直後の感じでは、Short Speechが6点ではなく7点、 Grammar & VocabLary は逆に8点ではなく7点か6点の感じだったことも付け加えておきます。

 

 ある程度、面接の準備をしておけば、さほど受験生の感覚と実際の判定された点数に大きな開きがでないということです。

 

 だからこそ、よほどのミスや無言、沈黙といったことをしない限り、2次試験はそうそう恐れるに足りません。

 

2.「感じの良さ」を意識すること

 自分が知る限りではあるが、英検1級の面接官に50代、60代の人はいません。だいたいが、30代、40代でしょう。仮にもっと高年齢の方がいたとしても、その割合はかなり低いと想像します。

 

 すなわち、50代、60代の方が受験する時、面接官の方が若い。いや、面接官から見れば、彼らは年長の相手を審査することになります。

 

 すでに、指摘させていただいていますが、中高年になるほど、「自己肯定感」と言えば聞こえがいいものの、どこか「嫌み」というか「感じの悪さ」が出がち。自分ではあまり意識しないかもしれませんが、そこが問題なのです。

 

 「そんなことは一切英語の実力とは関係ないではないか」との反論を受けそうですが、自分は上述した人事の面接官としての経験上、「関係はある」と申し上げたいのです。

 

 理由は「面接官も人の子である」からです。それはある意味、「感じの良さ」がでる受験生に、相対的にいい点数を付けるものなのです。

 

 上で述べたように、「2点、3点、4点」という狭い幅の点さのなかで、少しでも上を獲得しなければならない事実をもういちど意識してください。ここで、わざわざ、1点でも削られたくないでしょう。

 

 とすれば、面接を受けるときの服装(スーツである必要はないかもしれないが、少なくとも襟付きのシャツを着るなど)や身だしなみ、態度(ふんぞり返って座ったり、足を投げ出したりしない)に、きめ細かに配慮しましょう。

 

 また、面接官の言葉を一度くらいは聞き返してもかまわないとのことですが、そこも実は神経を使うべきです。未読の方は、下掲記事をぜひ一読してみてください。

 

 以上2点、いつもとは少し別の角度から、英検1級2次試験(面接)突破のための助言をさせていただきました。