終末期ケア(1348)ー2 "知っておきたい!高齢者の感染症(尿路感染症)" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
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星今はこうする!
    高齢者患者ケア


❶「疾患・症状」をみる


①知っておきたい!
          高齢者の感染症


イチョウ尿路感染症

細菌が尿路の出口から侵入し、尿道、膀胱、
 尿管、腎臓など尿の通り道に細菌が住み着き
 増殖して炎症が起きる感染症です。

・感染する場所によって、尿道炎、膀胱炎、
 腎盂腎炎に分けられます







・尿路感染症は、高齢者にとってはよく

 見られる問題であり、特に注意が必要です。


高齢者が尿路感染症になりやすい理由は、

 免疫機能の低下や基礎疾患の存在、

 膀胱の筋力の低下などが挙げられます。


・これらの要因により、尿路感染症のリスク

 が増加します。


・尿路感染症の症状には、頻尿、尿の切迫感、

 腹痛、腰痛、尿の異常、発熱などがあり

 ます。


・ただし、高齢者ではこれらの症状が明確に

 現れない場合があります。







イチョウ高齢者が尿路感染症に

     なりやすい理由






⑴免疫機能の低下


加齢により免疫機能が低下するため、

 感染症への抵抗力が減少します。


免疫システムの機能低下により、

 細菌や他の病原体が尿路に侵入しやすくなり

 尿路感染症のリスクが高まります。




⑵基礎疾患の存在


・高齢者は多くの場合、慢性的な疾患や

 健康問題を抱えています。


・例えば、糖尿病や腎臓疾患などの基礎疾患

 免疫機能の低下や尿の排出機能の障害

 引き起こす可能性があります。


・これにより、細菌が尿路に滞留しやすくなり

 尿路感染症の発症リスクが高まります。




⑶尿路の構造的変化


・高齢に伴い、尿路の構造や機能に変化が

 生じます。


・例えば、女性では更年期以降にエストロゲン

 の減少により尿道の粘膜が薄くなり、

 細菌の侵入が容易になる傾向があります。


男性では前立腺の肥大や尿道の狭窄が尿の

 流れを妨げ、細菌の増殖を促す可能性が

 あります。








⑷膀胱の機能低下


・高齢者は膀胱の筋力や収縮能力が低下する

 ことがあります。


膀胱が完全に排尿しきれない場合、

 尿が滞留し、細菌の繁殖を引き起こす可能性

 があります。


・膀胱の収縮力が弱まることで、尿路感染症の

 リスクが増加します。



排尿・蓄尿障害






⑸尿路の衛生状態の変化


・高齢者は個人の衛生状態を維持することが

 困難になる場合があります。


・例えば、認知機能の低下や運動能力の低下

 によって、適切な尿道の清潔さを維持する

 ことが難しくなることがあります。


・これにより、細菌が尿道に留まりやすくなり

 尿路感染症の発症リスクが高まります。









⑹薬物使用


・高齢者は複数の薬物を服用している場合が

 あります。


・一部の薬物は尿路感染症のリスクを増加

 させる可能性があります。


・例えば、免疫抑制剤や抗生物質の長期使用は

 免疫機能の低下や細菌の耐性形成により、

 尿路感染症の発症リスクを高めることが

 あります。


・これらの要因が高齢者において重なることで

 尿路感染症の発症リスクが増加します。



高齢者の排尿障害と対策









参考資料

    最新の根拠にもとずく
  今はこうする高齢患者ケア
      編著 戸島郁子  
      医学監修 梁 広石 
            照林社
   
          
       
    次回は、
     「疾患・症状」をみる
     "知っておきたい!
       高齢者の感染症
          誤嚥性肺炎"
             


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